●教育を考える●

1.頑張れ、日本の大学!(中国との比較)
2.中国流子育て
3.理想の教師
4.最高の教師     ←タイトルをクリックすると飛びます
5.日中、学校の悩み
6.日本語授業見学
7.教師として求められるもの
8.国際教育対談(笑)
9.日本人教師
10.北風と太陽
11.日本の大学生もなかなか♪
12.なんなんだろう国って

1.頑張れ、日本の大学!

先日、前の生徒(現在3年生)からメールが届きました。
内容は、3年生の夏休みが終わっても進路が決められないということ。
私の勤務していた高校は、普通科で、大学・短大進学が半数、
4割が専門学校、1割が就職という高校でした。

彼らは本気で悩んでいます。現在、大学に行っても希望が持てない時代。
そもそも大学自体に意味を見出せない感じがします(特に文型は)。
大人がそう感じているので、子供は余計に不安になるのでしょう。
「大学に行って、遊ぶくらいなら、働くよ(専門に行くよ)」
と言う生徒もたくさん出てきました。結構多いんです、
「役立たない勉強はもういいから、早く働きたい」と言う生徒。

私自身も、大学の授業でどのくらいのことを学んだのか、疑問です。
私の大学の経済学部は1学年900人以上いて、1000人以上の授業も
ありました。あのときは楽勝科目として喜んでいましたが、
教育としては最悪ですよね。

英語の教員免許を取るために英文科でも授業を受けていたんですが、
人数が少ないだけマシなくらいで、浪人時代に勉強したことの方が
ためになっている気がします。

日本人で「大学に行ってためになった」と本気で思っている人は
どのくらいいるんでしょう?

中国に来て、うらやましいと感じたのは、こっちの人は皆、
「大学に入れば力がついて当然」と考えていることです。

大学を卒業することが、『実力がある』という信用になるんです。
中国では「大学生なら英語を話せて当然」ということは以前に書きました。
確かに授業は厳しいようです。皆が同じ授業を選択し、
1つでも落とすと留年。生活も基本的に全寮制で、
図書館は遅くまで開いている。

教えている内容が実際に日本の大学よりも良い内容なのかどうかは
わかりません。

でも、「学生を育てよう」という心意気が感じられるじゃないですか!

10年後、日本と中国の立場がどうなるのか、とても不安です。
17、18歳の子供たちは、気づいています。

日本の大学よ、早く良くなれ!
日本の大学にもっと頑張ってほしいです!

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2.中国流子育て

あなたの子供が泣いて帰ってきました。
「えーん、○○にいじめられた」と言っています。
あなたならどうしますか?

@「負けたまま帰ってくるな!」と家から蹴り出す。
A子供の喧嘩なので、一回目は話を聞いてなぐさめてやって、おわり。
B子供と一緒に相手の親に文句を言いに行く。
C子供と一緒に相手の子供に仕返しに行く(笑)。

エー、わたくし、教育の専門家の分析としましては(笑)、
@昔の日本の厳しい父親
A大部分の日本の家庭
Bちょっと過保護な家庭
Cそんな親いない
となります・・・と言うか、誰でもそう思いますよね。

では、ここで問題です。中国の一般家庭はどうでしょうか?


なんとCの「子供と一緒に仕返しに行く」が大部分なんです!

先日、たまたま私のところで働いているお母さんの子供が、
泣いて帰って来たそうです。で、さっそく一緒に仕返しに
行ってきたと言っていました(笑)。
その人だけかもしれないと思い、他の中国人(2、3人ですが)に聞いた
ところ、「同じようにする」という意見でした。

理由としては、
「どんな理由があっても、『負けてはいけない』ということを教えるため」
だそうです。

私は教員時代に、自分の問題(喧嘩など)をすべて片付けて
しまう親のせいで、人間関係を自分で処理できずに成長してしまい、
苦労する子を見てきました。ですので、子供の喧嘩に大人が入るのは、
絶対よくないと思っていました・・・。

やはりここでも日本の常識は通用しないようです。
子育てに「これが正解です」というものは無いのかもしれません。
ただ、重点をおくポイントが日本と中国では違うので、こういう
対応の違いが出てくるのだと思います。

日本は「喧嘩をしてはだめ」ということがポイント。
中国は「喧嘩をして負けてはだめ」ということがポイント。

「そんな身勝手な・・・」と思いますが、そんな中国人とも競争して
いかないといけない時代。
日本人も負けてられるか!と奮い立つ今日この頃です。


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3.理想の教師

ちょっと考えてみてください。あなたは教師だとします。
授業中、自分の生徒がつまらなそうにしていて、
あなたの説明を半分聞いていません。
あなたはどうしますか?

生徒に「ちゃんと聞いてください」と言いますか?


私の語学学校でも同じようなことがありました。
語学学校に来る方は、自分でお金を支払って勉強しようという方です。
スタート時点で、『やる気』を持っています。
でも、そのときの生徒は、お子さん(日本人)でした。
親が、「中国にいるうちに中国語を少しでも身につけさせたい」
という気持ちで、入学させたのでした。

でも、授業をしてみると、まったくその子供は勉強に興味がありません。
担当になった教師(中国人)は1ヶ月後、
「子供が言うことを聞かないから担当をはずしてほしい」
と私に言ってきたのです。
「叱ってもいいなら、ちゃんと教えられるのに・・・」
とも言っていました。

みなさんはこれに対してどう思いますか?


中国では、教師は強いです。体罰もある程度許されています。
『厳しい教師=良い教師』というイメージがあり、親も電話で教師に
叱られることもあるようです。これに対し、日本では、
教師は「これも体罰になるんじゃないか?」と常におびえています。
この違いに気づいて、私は最初、「いいなぁ、中国」と思いました。
教師が、自分の信念に基づいて、生徒に厳しい態度をとる。

「親が教育委員会に言ったら面倒だ」というようなことばかり気にして
いる日本の教育状況からすると、素晴らしい環境のように思えました。


でも、です。


今回の、私に「やめたい」と言ってきた教師の件については、
私はこの教師が悪いと考えています。
大げさに言うと、中国式教育の悪い部分が出てきていると思っています。

中国の厳しい教育の方法は、『教師に信念がある』ことを前提にされています。
もし、教師に強い信念が無い場合はどうなるでしょうか?

今回の場合にあてはめてみます。
教師自身に教え方や聞かせ方の工夫が足りない(=信念がない)のに、
生徒を叱ることになります。

これはおかしいです。

私は、生徒の、生活態度の悪さを叱ることは必要だと思いますが、
授業態度の悪さは、大部分が教師の責任だと考えます。

『興味をもたせること』も教師の役割だと思うんです。

授業態度に対して叱ることは、教師がその時点で思考停止になり、
責任を生徒だけに押し付けることになります。

ただ、『興味を持たせること』は、すごく難しいことです。
さまざまな準備をしたにもかかわらず、失敗することもよくあります。
でも、ここにこそ、教えることの醍醐味があるとも思うのです。

先ほどの教師には、もう少し我慢して頑張ってもらおうと思っています。
頑張りながら、徐々に『教師の醍醐味』に気づいてくれると嬉しいです。

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4.最高の教師

『普通の教師は、生徒に指示をする。
良い教師は、生徒と一緒になって、やる。
最高の教師は、生徒の心に火をつける。』

これは、私が教員として就職し、初任者としての研修の時に、
どこかの偉い先生が言っていたものです。

先日、あるコンサルタントの方の楽天日記を見ました。そこには、
『「そんなの無理だよ」とお客さんに言われたことを
自分でやって見せるのが私のポリシー』と書いてありました。

私は、この方の日記に「これはすごい!」と感心し、
さきほどの言葉に感動したことを思い出しました。
記憶があいまいで、表現が正確ではないかもしれませんが、
ニュアンスは合っていると思います。

私の教員時代は、
「最高の教師になるのは難しい。せめて良い教師をめざそう」と
率先して生徒の中に入って行き、やってきたつもりです。


人が人を動かす方法として、ビジネス書や教育書などでは、
様々なことが言われていますよね。
「上に立つ者は、一緒の仕事をしてはいけない」だとか、
「上に立つ者は、率先して嫌な仕事をするべきだ」とか・・・。

特に、中国人を雇ったときの扱い方について、本で調べてみると、
前者の意見が強い気がします。
「中国人の前で、上に立つ者が率先して小さなことをしても、
馬鹿にされるだけで、意味は無い」というような感じです。

これには、私もすごく悩みました。と言うか、今も悩んでいます。


ですが、『最高の教師は・・・』の言葉を改めて考えてみて、
別の考え方もできるなと思いました。

この言葉は、3段階に分かれているのではなくて、前の2つと
最後の1つが分かれているだけではないか、ということです。

最も重要なのは、『心に火をつけること』つまり『やる気にさせること』
なのであって、指示だけすることが効果的なときも、一緒にやるのが
効果的なときもある、のではないでしょうか。

その意味で、私は、もしコンサルタントの方がやって見せてくれるのなら、
自分もやる気が出るなぁと感じ、「すごい」と感じたのだと思います。

ただ、どの場面で、どういう行動をすれば、他の者がやる気を出すか、
ということにもっと研究が必要ですね。

『中国人がどのようにすればやる気が出るのか』というのは面白いテーマ
なので、これからも続けて観察してみたいと思います。

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5.日中、学校の悩み

最近、日本語教室新設の手続きが終盤に入ってきました。
手続きに何かと時間がかかるのは、教育局でも同じです。
でも、そのぶん、中国の学校の内情がわかって面白いです。

中国の学校も、日本の学校と同じような悩みを抱えているんですねぇ。
というのは、課外授業の話です。

課外授業って覚えてます?
1時間目から6時間目までは、普通の授業ですよね。
その前に行う『0時間目』や、その後の『7時間目』の授業のことです。

私の以前勤めていた高校でも、この課外授業の扱いは、
ある意味、『頭痛の種』になっていました。

というのも、『公務員』という立場が、邪魔になってくるんです。
学校としては、この課外授業を行うことで進学実績を上げたい。
担当教師に報酬を支払ってでもやらせたいが、あからさまにそれはできない。

教師としては、生徒のためにやってやりたい気持ちもある反面、
早朝勤務プラス残業で勤務時間が増え、準備に手間がかかる。
にもかかわらず、報酬を受け取れないという不満がある。

保護者は、お金を支払ってでも、やってもらいたい気持ちがあるが、
表立って支払うことはできない。

日本では、最終的には、教師がほぼボランティアでやることになるんです。


さて中国はどうでしょうか?

さすが中国です。同じ悩みを持っているにもかかわらず、
ボランティアにはなっていません。
無料では、誰も動かないからかもしれませんが(笑)。

教師にはちゃんと、その分の報酬が支払われるようになっているようです。

でも、どうやって?
学校が保護者から直接お金を受け取るわけにはいかない。
これは、日本と同じです。

じゃあ、どうするのかと言うと、
学校に、塾や習い事教室を入れて解決するそうです。

要するに、建前上、学校が塾に場所を貸し、塾が子供たちに
授業をしていることにしておく。でも実は学校の先生が授業をする。
親もそれは了解済み。報酬は、塾の名前を通して、学校の先生に届く。

私は思わず、「へぇー、いいなー、中国」と言ってしまいました(笑)。

でも、もっと『へぇー』なのは、誰が一番得をしているか、ということ。
誰だと思いますか?

教師?いえいえ。名前を貸して、金儲けしている塾? 
惜しいですね。ヒントです。
『そんな、おいしい立場に立つことができた塾は、
どうやって学校の内部で営業する許可を得たのでしょうか?』(笑)


こんなことをしてるから、仕事に時間がかかるんですよね、あの人たち!!!


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6.日本語授業見学

私の学校も、いよいよ日本語教室を始めるということで、
知り合いの方にお願いして、日本語の授業を見学させてもらいに行きました。
上海でも有名な日本語学校。さて、どんな授業を見せてくれるのでしょうか?

中国人生徒にまぎれて、教室に入ります。
授業は9時開始。8時半で、すでに自習している生徒がいました。
彼らにとっては、給料に直結する日本語。
さすがに真剣です。

9時です。授業開始。
あれあれ?そんなに席が埋まっていないなぁ、と思っていると、
遅刻者が、来ます、来ます。一人。また一人‥‥。

「やる気あんの?」と思いましたが、
バスがメインの上海の交通事情。仕方の無いことかもしれません。
先生も特に何も言いませんでした。


ちょっと不安な始まりでしたが、
でも、でも、でも!

いざ問題を解きだすと、豹変!
意識の高さを、まざまざと見せつけてくれました!

先生「○番の答えは?」
生徒「○番!」(合唱)
先生「〜は、中国語では?」
生徒「×××!」(また合唱)

トントン、トントン掛け合いで授業が進みます。
日本の授業では、考えられない反応の良さ!

生徒の反応があるので、先生も当然ノッてきます。
生徒のボケた解答に、中国語でツッコむ先生。そして爆笑。


ああ〜、いいなぁ。教育だなぁ。コミュニケーションだなぁ。


この先生、日本人なんですよ!驚きです。
もっと驚いたのは、笑いのツボが似てるんですね、中国人と日本人。

素なのか、ネタなのか、ボケ担当の生徒がいるんです。
それに上手くからんでいく、先生。
雰囲気が、ホワンッとなる教室。
そして、またピシッと集中。

この先生は、完全に中国人の心のつかみ方を知っているようでした。

ああ〜、自分も、これ、やりたい!!
忘れていた気持ちを思い出しました。

私は、半年間、『教室』という現場から離れて、裏方ばかり。
先生と生徒の、この楽しそうなやり取りを見て、
だんだん自分もウズウズしてきました。

真剣に勉強したいと思っている人に、真剣に教える。しかも楽しく。
教育に携わっている者として、これ以上の喜びはありません。

また、この先生が熱い方だったんです。すごく情熱があって、しかも繊細。
しっかりと、生徒の信頼を得ているのが、わかる。

午後の授業では、問題が難しかったこともあり、さすがに眠くなる生徒も
いました。でも、先生は、声に抑揚をつけたり、笑いで集中力を高めたり。
ただ「起きろ!」というのは芸がない。こういう心配りって、私は好きです。

と、いうような感じで、授業は終了!
とても短く感じた6時間でした。

えっ、6時間???と思いました? 
当然同じ生徒が、6時間ですよ。

そうなんです。
彼ら中国人は、休みの日に、一日中授業を受けるのは、普通なんです。
平日は当然、仕事をしています。

彼らの気合、すごいでしょ。
負けてられませんよね、日本人!!!

(先生、あなたはすごいです!お疲れ様でした!!!)


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7.教師として求められるもの

「あなたの好きな国について、説明してください」
学生時代、英文科の授業を受けていたとき、イギリス人の教授が尋ねました。

「フランスは‥‥」「イタリアは‥‥」「オーストラリアは‥‥」
「イギリスは‥‥」「スペインは‥‥」などなど。

ふと思ったのを覚えています。 

「あれ?日本って、出てこないな?なら俺は『日本は‥‥』と答えよう」

英語を熱心に勉強する人や留学したりする人は、
『日本嫌い』が多いです。


考えてみると、英語に関わる人だけではなく、
日本人は、全体的に、日本に対する評価が低いのかもしれません。

外国人は、そうではありません。
中国人も、アメリカ人も、イギリス人も、フランス人も、
私に向かって、自分の国を悪く言う人は、いませんでした。

部分的に言うことはありますよ。「ここは直して欲しい」とか。
でも、自分の母国を「嫌い」と言う人はいません。


日本人だって、もっと日本の良さをアピールするべきです!!
そして、そのために、もっと日本の良いところを知らなければいけない。

こちらで生活していると、「やっぱり日本ってすごく良い国だ」と感じます。
道に物乞いはいませんし、仕事は丁寧だし、きれい好きだし、控え目だし‥‥
挙げ始めたらキリがありません。

海外で生活しなくても、日本が海外に誇れる部分を探すことは、可能です。
昨日も、レジャ研@所長さんには、日本人や日本企業の良いところを
たくさん教えていただきました。

結局、自分が、日本の良い部分を知らない(気づかない)だけなんですね。
探そうともしていなかったんだ‥‥とも思いました。
もっと勉強が必要ですね。


「だから日本はダメなんだ‥‥」と、私も言ってしまうことがあります。
でも、外国人の前で、これだけを言うのは、ダメですよね。
必ず、良い部分も一緒に伝えるべきです。

日本の文句を言われたときに、ヘラヘラ笑う日本人にはなりたくない。

言葉を勉強させるためには、その国や文化にホレさせるのが、一番良い。
教師が、日本のことを好きではなかったら、
生徒は絶対に、日本を好きにはならない。

日本語教育の技術だけでなく、大和魂も磨いていかなければ!!!


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8.国際教育対談(笑)

03年11月4日の日記より

教育が熱いんです!!!
♪マリリン♪さんと今日は国際教育対談でした。

まずは、♪マリリン♪さんの今日の日記を、ご覧ください。
『NHKスペシャル:学力No.1に学べ、
考える力・世界一・フィンランドの秘策とは?』についてです。
=================================
          *****
 「HNK:学力NO1に学べ、
   考える力・世界一・フィンランドの秘策とは?」
           ****
 1990年代フィンランドも日本と同じ知識の詰め込みを止め、
起業出来るような人材の育成(想像力・思考力を伸ばす)を目的と
した教育改革を行った。考えたプロセス、答えを導き出したプロセス
を重要視し、答案用紙にも、答えだけではなく、どういうプロセスか
を書かせた。

★自分で考え出した事★が、身につく・・のではないか?という理論。

GNPに対する国の教育に当てる割合は、
   フィンランドが3.0%
   日本     2.0%
で1パーセントくらいの差。

教師一人当たりの担当人数は、17人と14人。 3人の違い。
     
            <ポイント>
       @  決定権を現場に
       A  客観的データによる検証
       B  情報公開と結果責任を教師に問う。

@ 決定権を現場にうつす

    今迄、国が決定していた指導要綱を激減させ、現場の教師に
責任を持たせて、学習内容・指導方法まで、まかせてしまう。
              ↓
    任せる事によって、責任感が出る
              ↓
    教師の自己責任と創意工夫を促す。
              ↓
    父兄からの意見を聞いても、教育の上の部署に問い合わせる
ことなく、自分たちで、即答したり、システムを変更出来る。
  
A 客観的データによる検証

  毎年、国内統一テストを行い、学力の変遷を確実に捉え、
弱点を察知し、その弱点対策を国が講じる。
           ↓
   最初基礎学力に偏っていたのが、思考力や表現力が伸びてきた
ことを数字で捉えられるようになる。

B 情報公開

 学校というものは、そもそも密使性が高く、外部の目が行き届き
にくいし、外部の目を敬遠する傾向がある。そこをフィンランドは
改善し、外部ボランティアをたくさん投入し、たくさんの父兄の目
が入り、不正を見つけやすくなる。外部ボラの斬新なアイデァ・外部
からの冷静な指摘を謙虚に受け止め、改善していく。定期的に、
父兄と教師で学校の教育方針や実情の話し合いがもたれ、父兄による、
教育方針に対する指摘や忌憚のない意見を教師側が謙虚に受け入れ、
改善すべきは改善していく。その際、現場に権限が置かれているので、
その場で教師自身が即答できるメリットもある。
(私個人の意見では、日本はそう言う姿勢は非常に少ないと思います。
どうしても、我が子を人質にとられているような状況で、先生へ反論、
先生の教育の仕方への異論を述べにくい体質があります。)
   
*結果責任*

  それは、教師自体が結果を出せなかった場合、退職もあり得る
ということでした。
  一般企業で自分がなんらかの損失を与えたり、経営者が経営に
失敗した場合、自ら責任をとるのが普通で教師だけが、そういう
システムがないのがおかしい・・というコメンテーターの意見も
ありましたね。
   そういう3つのおおきなポイントを抑えたフィンランドの
教育改革が行われ、フィンランドの先生達は、わずかな休み時間も
指導方法の切磋琢磨に励まれ、知識の詰め込みではない、生徒に
考える過程を、アドバイスする知恵を教師同士が話し合っていらっ
しゃいました。
 以上、おおざっぱな記述ですが、90分に渡る番組でした。
 私の偏見に満ちた頭脳で見て、感じたことですので、誤りが
あるかもしれません。そのことを、まず、お詫びしておきますね。
 日本のなかにも、生徒から教師に向けての評価を提出している
学校も以前TVで見ることがありました。
 同番組で、日本国内では、京都伏見南小学校(うろ覚えですぅ、
ごめん。)が日本一、学力の高い小学校らしいです。(公立間で
しょうね。)
 その学校も、校長先生の強力なリーダーシップによる、学校の教育
システムの改革によって、思考力・表現力など、今の子達が苦手
とする能力を伸ばしてあげることが出来たようです。
 現県知事や、教師、父兄の立場の人、経営者、いろいろな立場の
肩の真剣なる討論会で、一つの答えは出ませんでしたが、こうやって、
大人達が、真剣に子ども達の教育を討議しあう姿勢がとても、心地
良い感じがしました。
        以上ですぅ〜〜〜♪♪
 のむてつ君、こういう感じで良かったでしょうか?(爆)

=================================
●以下、上のものに対して、私が書いたものです。

意外に地味な正攻法で驚きました。
日本でも言われている内容が多いですよね。
やる気になれば、実際にできそうなことばかり。

でも「実行すれば結果が出る」ことがはっきりしたのは
大きいですね。あとは実行できるかどうか!
う〜ん、これが大きな問題。

読みながら、久しぶりに職員会議を思い出しました。
「あ〜、ここはこういう反対意見が出るなぁ」とか。
「えっ?一生安定してお金をもらえるから教師になったのに」
って言う人、めちゃめちゃたくさんいると思いますよ。

はっきりとは書けませんが、教師を『クビにできない』ことが、
学校内でもすごく重荷になっています。たとえダメ教師がいても、
万が一を考えると「明日はわが身」ですもんね。ごまかしつつ
数年我慢して、移動させるというのが、解決策になっています。

私は将来こうなると思って、実力をつけたくて、飛び出したの
でした。最近忙しくて忘れていました。英語を教えていたのですが、
受験英語しか教えられない自分が嫌だったんです。

あとは、生徒に「好きなことをやれ」と自信を持って言えるよう、
自分の経験を作りたかったこと。ずっと守られてきた公務員に、
「挑戦してみろよ」って言われても説得力ありませんので。

いつかは、やはり日本に戻って教えたいですね。
教育問題がもっと熱く語られることを期待します。

===============================

●●以下、♪マリリン♪さんの書き込み●●
(勝手に日記に載せちゃってごめんなさい)

 私も熱い人間だから、しつこいよ〜!

>日本でも言われている内容が多いですよね。
>やる気になれば、実際にできそうなことばかり。

私の記述が悪いのですが、
何というか、システム自体はありきたりですが、その教師の脳の改革、
教育自体の方向性の変革ってメッチャ難しい事だと思うよ。。。。。

  伸びやかな思考、目にみえない思考回路を教育するのよ?!
 知識の切り売りは簡単だけれど、学習姿勢や、考え方など目に
見えない物を育てて行くというのは、1番難しいと思うよ。

その@発想の転換@という部分は、あらゆる分野で価値があることだと思う。

お仕事でもね。。。。
既製の概念を打ち破るのは、とても、勇気と知恵が必要。是非日本でも
教育だけではなく、この「発想」をお仕事に行かしてね!!

  中国での、ビジネスの成功を祈ってます!!
やっぱ、創意工夫力や、発想の転換が大事な時代ですよね?
                まりりん
お返事いいよ。お仕事忙しいでしょうし、私も夕飯作りですぅ。(笑

=================================

●●上の意見に対する私の返事です●●
♪マリリン♪さんへ

私は、『@発想の転換@だ!!難しいぞ』と、気合入れすぎなくても
いいんじゃないか、と思います。

極端な話、子供って、結構勝手に成長していくじゃないですか。
大人が「こっちに導いてやろう」と思ってもなかなかうまくいかない。
見守ってやって、今まで評価されていなかったテストの点以外のところを、
徐々に認めてやっていけば、すごく変わってくるんじゃないかと思うんです。

教師が「テストの点とは関係ないけど、これは良い」と思ったことを、
成績に反映させるだけでも、全然違ってくると思いますよ。
ただ、その教師がはっきりとした基準を自分の中に持つ必要がありますが。


小学校、中学校、高校で、また全然違うのかもしれませんが、
『テストの点、宿題の提出、アバウトな印象』
この3つだけで評価をつけるから、ひねくれる子供が出てくるんだ
と私は思っています。

「努力したってダメなんじゃん」って思わせるとダメになるんです。

私、ためしに、2年間やってみたことがあるんです。
『毎日コツコツ努力すること』と、『積極性』の2点を評価に入れました。
『予習』と『授業中の発言』を毎日すべて点数化したんです。

すると、授業の雰囲気が、かなり変わり、平均点も上がりましたよ。

この経験から、ただじっくり見てやって、良いところを評価してやるだけで、
十分、教育改革の第一歩になると、私は思ってます。

あ!でも、そっか。今気づきましたが、これっぽっちのことをやらせるのにも、
『教師の脳の改革』が必要ですもんね。

うーん。やっぱり、結果責任(=クビ)が必要なのかな。


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9.日本人教師

英語圏の生まれのネイティブ教師。日本の大学院卒で、日本語はペラペラ。
日本人の我々に対して、日本語で、英語について完全に説明してしまう。
英検1級レベルの細かい文法や難しい読解問題も日本語で解説。
しかも、その教材も市販のものではなく、自作。

そんな教師に会ってみたい。
と、言うか、まず、いない。

私もたくさんの英語教師に会ってきました。
ジ@ス、ノ@、大学、そして、働いていた高校。

私が会ってきたネイティブ教師のなかでは、
過去形と完了形の違いすら説明できず、「無い」と言い切った奴も。

授業の準備なんて、コピーをするくらい。
自分の国の言葉に、どうして準備が必要なの?という態度。

「教師が外国人だから良い」というのは、まったくの間違い。
ちゃんと授業研究してる人と、してない人の差があるのは、
日本人教師と同じ。いや、それ以上かもしれません。

でも、生徒をやっているときは、わからないですよね。
ネイティブ教師もよくそれを知っていて、ごまかし方を良く知っている。
困ったら英語でまくしたてればいいですからね。


でもでもでも!!!

中国なんて、もっとすごい。

日本語学校が、大々的に宣伝します。
「当校は、外国人教師(中国語では、外籍教師)が、なんと8割を占めます!!」

おおーすごい!と生徒が集まります。
でも、なぜか、その先生方、日本語がヘタ。
生徒には、微妙にわからないレベルですけどね。
反対に、中国語はめちゃくちゃ上手なんです。

‥‥‥???

ウソをついてるわけではありません。正真正銘の日本人です。
だって、日本籍を持っているんですから。

結婚する前は中国人だったなんて、プライベートに関することですもん、
初心者の生徒に公開する必要はないですよね!

ウソはついてませんよね。あとは良心の問題‥‥。


がんばらねば、本物日本人教師!!


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10.北風と太陽

03年11月20日(木)

今日は、マリリンさんの日記を読んで、思ったことがあったので、
その話題にさせていただきます。

冒頭だけ紹介しますね。



中学1年生の女の子が、
登校拒否になって、担任への不信感から、登校が難しくなっています。
 昨日、お兄ちゃんに薔薇の花束を持たせて
仲間で、お見舞いにいってもらったのですが・・・。
 他のクラスの子に言葉の暴力を受けるらしい・・との報告。

でも、今、お母様に御電話したら、実は担任への不信感からでした。。。
わかるなあ・・・・壊れてしまっている担任。
私だって、顔を合わせたくない・・・・。
 
言葉の暴力を受けたのに、
言った本人の女生徒に確認したら、「言ってない。」って。

その言葉を鵜呑みにして、
被害を受けた子を「被害妄想だ。」と言って、心療内科の受診を進めたらしい。

続きはこちらです。
http://plaza.rakuten.co.jp/maririnn/diary/#2003-11-20

これに対しての私の考えを下に書いたのですが、
読んでくださった方の、他の意見もぜひ聞いてみたいと思いました。

お時間があれば、掲示板にご意見をお願いします。

====================================

マリリンさん、こんにちは!

日記を読ませていただきました。
掲示板に書くと、私の感想だけで1ページ埋まってしまいそうなので、
メールにします(笑)。

読んでいてちょっと疑問に思ったのは、

マリリンさんたち保護者が、もうその教師に担任をやって欲しくないのか、
なんとか軌道修正しつつ、がんばって欲しいのか、

どちらなんだろう?ということです。


私は、コミュミケーション能力の低い教師がたくさんいることも知ってますし、
反対に、その担任の教師がだんだん壊れていったという気持ちもわかります。

もともとは、教員採用試験のときの人物評価が甘いことと、
教員になってしまってからのトレーニングが足りないことが悪いんですよね。

それが悪いことはわかっているのですが、今、このことだけを言っていても、
解決はきっと卒業後になってしまいますよね。

結局は、3つしかないと思います。
@保護者からプレッシャーをかけて、担任を辞めさせる
A担任はあきらめて無視して、保護者でなんとかする
B担任に協力し、ちゃんとした教師になるよう育てる

以下にそれぞれの注意点を書いておきますね。


@は、書類上は難しいのですが、実質上の担任交代という形は、たぶん可能です。
もう本当に我慢できないときは、直接校長に、直接教育委員会に、などと、
たくさん手はあります。ただ、やはり最後の手段にしてください。


Aその学校に、もう少し話のわかる教師はおりませんか?
役職としての教育相談係の教師とは限らず(役職はあまり当てになりません)、
ヤンキー生徒にも結構信用がある教師が一人くらいは、いると思います。
近所のやんちゃ坊主に知り合いがいたら、聞いてみてはどうでしょうか?

やはり、学校内に協力者がいたほうがやりやすいと思います。
子供達も、一人でも理解してくれる人がいれば安心しますもんね。

高圧的な教師は、たぶん、生徒と関わりたくないと思っていそうなので、
面倒を見てくれる他の教師がいれば、すぐに任せてしまうと思います。


Bもうこの選択肢は無いのかもしれませんが、一応書いておきます。
Bを選ぶのであれば、教師の気持ちも理解した上で、
話し合ってもらえると嬉しいです。

>「言ってない。」って言った子も信じてあげて、
>「言われた」方の子も信じてあげて、
>心を抱いてあげればいいこと。
>いつも、いつも、思うのだけれど、「北風と太陽」の太陽方式でいく
>しか子ども達は、ついて来ないわ。

これは、基本線としては賛成です!
ただ、教師として、2つのことを感じるんです。


一つは、いくらすべての生徒を理解しようとしても、全員の子は無理なので、
その少しの子に対して、教師はストレスに感じてしまうということです。

私はもともと八方美人なので、太陽方式です。どんどん話かけていきますし、
できるだけ生徒の話を聞いてきたつもりです。

それでも、相手は人間ですから、生徒が「生理的に好かん」と思うことだって
あるんです。「はっきりした訳はないけど‥‥」ってやつです。

それは、理不尽ですけど、どうしようも無いですよね。

そんなん割り切れよ、と言われるかもしれませんが、
一年間、毎日毎日冷たい態度でいられたら、教師だってヘコみます。

そして生徒と距離を作っていってしまうんですね。

このストレスによって、
「やっぱり生徒を理解するなんて、無理。叱るしかない」
とあきらめる教師が多いんだと思いますよ。

これに対しては、他のところでちょっとずつ小さな成功(=他の生徒との
信頼関係)を作りながら、あまり気にしないようにして、ストレスを克服
していくしかないのかなと思います。



二つ目は、今の親って、ちゃんと叱れる人が少ないじゃないですか。
絶対叱らないといけないときって、あると思うんですよ。

教師の感覚としては、(特に高圧的な教師が強く持っている感覚)
「今の親は子供を甘やかし過ぎている。日本の良さを守るのは、教師だけだ」
というのがあります。

また、実際に学校が、やんちゃ坊主たちの度が過ぎる状態になってしまって
いて、太陽方式だけではなんともならないこともあります。

こういうときは、叱る教師と、理解をしてやる教師との役割分担でなんとか
することが多いです。

叱る教師も必要なんです。嫌われ役として。

叱るのと、理解をするのの両方ができるのが理想ですが、
それは、スーパー教師ですよ。
どちらかのスペシャリストになるだけでも大変です。


Bについて、もう一つだけ言わせてください。

>  先生は、女がどういう生き物か、知らないわ。
>独身で、子どもを育てたこともないから、子どもという生き物がどういう
>ものか、肌で感じる事がなかったのですよね?
>   どんな崇高な教育を受けていなくても、
>普通のお母さんであれば、みんな 承知のこと。
>    体験済みだと思います。

この言い方は、その教師を辞めさせるとき以外は、やめてください。
叱るときは、進むべき道を用意してあげて、叱ってあげないと。
この発言は、道なしですので。
必要なのは親と教師の協力なのであって、アラ捜しではないと思います。



とりあえず、思いつくところを書かせていただきました。
また、これを今日の日記にしようかな(笑)

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以上、私の返事でした。その後、マリリンさんから、掲示板に以下のような書き
込みをいただきました。(私の返事と入れ違いだったようです)

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たった今、不登校のその子にTELをして、いろいろと話し合い、おばさんは、
あなたのことを信じているし、みんなも信じているということを伝え、
「自分を理解してくれない担任のことは置いておいて、仲間のところに登校したら
どう?」って話しました。
 うちの子と一緒に朝、登校するなら、登校出来るというので、約束しました。
明日の校外学習も最初「行かない。」って言っていたのですが、行ってくれるそう。
 学校も、「登校出来る。」って言ってくれましたぁ。波があるでしょうが、
仲間がよってたかって応援すれば、担任に関わりなく、立ち直ってくれるかな?
って思います。
「担任の先生も中学の先生が1年目で、これから、良い先生に成長するのだから、
許してあげてね。」と言うと、その子は、
「うん。」って言ってくれました。

 子どもの心は広くて、あたたかいです。

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こういうあたたかい心を、大人が冷めさせてしまってるんですよね‥‥。

みなさんは、どう思いますか?


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●04年8月18日(水)
11.日本の大学生もなかなか♪

2ヶ月前、メールをいただいたんです。

「野村 哲哉様
 
 こんばんわ。
 件名の通り、本日初めてHPを拝見し、ワクワク感を抑えられずに
 初めてお便りさせていただきました。

 私は愛知県にある○○大学経営学部4年 ○○ゼミ所属の○○○○と
 申します。今年の8月後半にゼミで上海に行くことになり、ネットで
 情報を探すうちに出会うことができました。
 私たちは、現在中国におけるビジネスに興味を持っております。
 上海では工場見学をしたり、経営者の方のお話を聞いたり、実際に
 手伝わせていただいたりと、学生だからこそ可能である旅をしたいと
 考えております。

 野村さんは珍しい経歴をお持ちだと感じました。
 そして、その生き方に感動し、面白い方だな、と感じて興味を
 持ちました。可能であるならばぜひ上海でお会いし、ぜひお話を
 させていただきたいと強く思います。

 突然のことで、御忙しい中、大変ご無礼なメールを差し上げまして
 申し訳ありませんでした。ですが、まずはお返事を頂けたら非常に
 嬉しいです。」


ここまで、言われたら、会うしかないですよね!(笑)

その彼女たちが、今日、本当に上海にやってきたのです。
実は、実際に会う直前までは、『元教え子の芝居』ではないか、
とずっと疑っていたのですが、違いました(笑)。

やってきた9人(男6、女3)は、かなり熱い子たちでした。

「日本は、これからどうなると思うか?」
「中国は日本を追い越すのか?」
「中国にビジネスチャンスはあるのか?」

当然、「僕は、こう思うんですよ!」という大演説付きの質問。
その大演説に対して、他の子の意見が衝突!また別の子からも。
そして、私に向けられる「この人ならどんな意見を言うんだろう?」
という期待のまなざし‥‥(汗)。


  真剣な彼らに、
  てきとうなこと、言えないですもんね。


やはり、本当に上海まで見に来る子達は違います。圧倒されます。
さらに、どんどん質問は続きます。

「野村さんの将来のビジョンは、どうなっているんですか?
 やっぱり20年後、30年後のビジョンが無いと、ダメですよね?」

「結婚は、どうされるんですか?」

イタイところを突いてきます(笑)。
まあ、でもウソをついてもしょうがないので、
正直に「まだ考えられない」と(汗)。


そして、話は、日本のことへ。
日本の将来をかなり心配している様子。

「年金問題は、どうなりますかね?」
「日本の教育について、どう思いますか?」
「私は子供たちに、たくさんの選択肢をあげられる大人になりたいです」
「親との触れあいって、大切ですよね?うちの親は‥‥」
「私は、ずっと鍵っ子だったけど、親のことは尊敬してます」


印象的だったのは、この言葉。

「すんません。こういう話題になると、止まらないんです。
 昨日も結局、朝5時まで話してて‥‥。きっと、こういう
 場所に来たからということもあると思うんですけど」

なんか、いいなぁ‥‥と思ってしまいました。
将来の日本のことを話しながら、夜を明かしてしまう学生。
自分は、こんなに熱くなかったなぁ、と反省。

日本にも、希望が持てる若者が、
たくさんいるじゃないですか!!

まだまだ、日本は大丈夫だな。うん。



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●04年8月19日(木)
12.なんなんだろう、国って?

『国』って、何なんでしょう?
大学生たちと話していて、すごく思いました。


「中国は日本を追い越すと思いますか?
 日本は、これからも大丈夫だと思いますか?」


こんな質問、どうやって答えるべきなんでしょう。
何を基準に追い越す、追い越されるとなるのか?

「ある部分では、もう越されてると思うよ」

「えーっ?どんな部分ですか?」

「まず、ハート(情熱)の部分でしょ。
 教育もそうかな。家族を思う気持ちもそうだし。
 製造業の、人がたくさん必要な分野もそうじゃない?」

「でも、製造業は日本が一番進んでますよ〜」

「でもさ、単純に考えたとしても、
 新しいものを創造する開発力と
 人気の商品を量産・流通させられる力と、あるから、
 単純に言えないよね‥‥」


難しいですよね。こういう質問って。
考えていくうちに、だんだん疑問が浮かんできます。



  国で比べることに、どういう意味が?



戦争で、ぶつかるときには、たしかに、差は出る。
でも、今彼らが言っているのは、経済力や技術力の話。

いや、考えてみれば、外交交渉などでも、
たしかになぜか、国に差を感じますよね。あれって、
何を基準に感じているイメージなんでしょう‥‥?

自分でも、わからなくなってきました(笑)。


真剣勝負をしているのは、
企業であって、個人であって、国じゃないですもんね。

しかも、企業だって、いろんな国の人がいて、いろんな場所にある。
本社が日本だからって、現地の意思を無視して動けるわけ
ではないし。じゃ、日系企業の外国人社長は、日本の国益を
考えて動くかな?‥‥まさかねぇ。

どの国が勝っているなんて、言えない気がするのですが‥‥
う〜ん。



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●04年11月21日(日)
中国の小学生の英語は、ここまで…

今日は久しぶりに、家庭教師です!
前に日記にも書いたことがある
日本人と中国人のハーフの女の子。

上海のええとこの小学校の、5年生。

たまにはちょっと違うものをやらせてみようと思い、
試しに英語のゲームをやってみました!

すると、おおおーっ!
できる、できる。

気を良くしたのか、彼女、

「先生、ちょっと待ってて。
 学校の英語の教科書見せてあげる!」と。

見てみると、あらまぁ…
ロングマンの全て英語の教材。
中国語の説明は、一切ありません。

しかも内容は、
中2レベルくらいは、あります。

しかもしかも!!

一番ビックリしたのは、
読み方のわからない単語のところに
書いてあったメモを見たときでした!

な、なんと、



  発音記号で教えてるっ!!



国際発音記号を使いこなす、小学5年生!!
ちなみに私は、高校生にもあまり説明したこと
なかったです…。覚えるのが難しいかなと思って…。

5年生でも使えるんだ…

カルチャーショックでした…。



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