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自動付帯と利用付帯の違い(クレジットカード海外旅行保険の付帯条件)

 2012/04/13 自動付帯の保険
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自動付帯と利用付帯の違い

自動付帯と利用付帯の違いは、簡単に言うと↑これだけの違いです。

クレジットカード付帯の海外旅行保険は、「保険の付帯条件」として、2種類あり、その2つが「自動付帯」と「利用付帯」です。

自動付帯だと、カード所持者が海外に行くと自動的に海外旅行保険が有効になる、ということ。海外旅行へ行くときに、保険のために特別に何かする必要はありません。

それに対し、

利用付帯だと、その旅行に関連する交通費を、そのカードで支払ったとき、海外旅行保険が有効になる、ということです。(その旅行に関連する交通費というのは、具体的には、パッケージツアーの代金や飛行機・電車などの公共交通機関です)

ハッキリ言いましょう。利用付帯は不便です。でも、実は、利用付帯にも使い道もあります。このページでは、そんな自動付帯と利用付帯の違いを解説しつつ、おすすめカードも紹介していきたいと思います。

まず結論。どっちがいいか迷ったら「自動付帯」カードを選んでおけばOK

さきに結論を書いておきましょう。3ヶ月以内の海外旅行なら、自動付帯でOK。これだけです。ほとんどの人は、3ヶ月以上も旅行しないと思うので、これで十分でしょう。

利用付帯のカードが活躍するのは、3ヶ月以上の海外旅行のときです。その利用付帯の特殊な使い方については、↓こちらの記事で詳しく解説しています。

利用付帯が特に不便なのは、カード保険を上乗せするとき

利用付帯で保険補償額の上乗せは不便

利用付帯が一番不便だと感じるのは、欧米など医療費が高い地域に行くときです。なぜなら、医療費が高い地域に行くときは、保険付帯カードを複数枚用意して、ケガ病気治療費用などを上乗せしたいから。

他のページでも何度も書いていますが、カード付帯保険は一枚のカードの保険では足りません。とくに医療保険(=治療費用の補償)が足りないので、カードを2枚以上準備して、上乗せする必要があります。例えば、↓このようなふうにです。

エポスカードとジャックス横浜カードの2枚の保険を上乗せすると

エポスカード 横浜カード 合算結果
保険期間 90日 90日 90日
条件 利用付帯* 利用付帯*  
傷害死亡/後遺障害 3000万 2000万 3000万*
傷害治療費用 200万 200万 400万
疾病治療費用 270万 200万 470万
賠償責任 3000万 2000万 5000万
携行品損害 20万 20万 40万
救援者費用 100万 200万 300万
*「傷害死亡/後遺障害」だけは合算なし。高い金額のほうが上限に。
*「利用付帯」は海外旅行の交通費等をカード払い時にのみ保険が有効になる。

以前は、「上乗せカードには自動付帯カードがおすすめ」と書いていましたが、最近は自動付帯から利用付帯に変わるカードが多く、自動付帯カードがほとんどなくなってしまいました。

なので、複数の利用付帯カードで上乗せすることを考えましょう。

上乗せしたいときに、自動付帯は便利です。利用付帯だと、海外旅行のときに、いちいち、それぞれのカードで支払いをしないといけません。エアチケットはJCBカードで支払い、空港へのバスは楽天カードで支払う、みたいなことになります。不便ですよね。

さらに、もっと言えば、多くの人は、マイレージやポイントを貯めていると思うので、いつも使っているメインカードで、支払いをしたいはず。

そういうことを考えると、保険が自動付帯のカードのほうが、圧倒的に便利なのです。旅費のカード支払いについて、悩む必要がないんですから。これは大きな違いです。

という感じなので、当サイトでは、保険上乗せ用には、自動付帯カードをおすすめしています。

カード比較表のほうでは、自動付帯カードだけの絞込みもできるようにしているので、保険上乗せ用のカードを探してる方は、ぜひ見てみてください。

帰国すれば何回も繰り返し無料で保険が使えるのは、自動付帯も利用付帯も同じ

カード付帯保険は、カード会員である限りは、何回でも使えます。これは、自動付帯でも利用付帯でも同じです。

1月にハワイ旅行へ1週間へ行き、2月に台湾へ3泊の旅行へ行き、3月には香港へ2泊の旅行へ行くとしましょう。この場合でも、保険付帯カードを1枚持っていさえすれば、3つの各旅行すべてで、カード付帯保険を使えます。

「保険期間は、1回の旅行で3ヶ月まで」という制限が、カード付帯保険には、ありますが、一回帰国しさえすれば、また次の海外旅行で3ヶ月使えるようになるのが、カード付帯保険の最大のメリットです。

一回の旅行で、保険を一回しか有効にできないのは、自動付帯も利用付帯も同じ

カード付帯保険は、一回の旅行で一回しか有効にできません。これも、自動付帯と利用付帯と共通の特徴です。

利用付帯カードには「旅行の途中から保険を有効にできる」という裏技があります。でも、一回の海外旅行(出国から帰国まで)の中では、二回、保険を有効にすることはできません。

もう一度、そのカードの保険を有効にしたいなら、帰国するしかないのです。一度、保険を有効にしてしまったカードは、日本へ帰国しない限りは、再び有効にすることは不可能です。

ほとんどのカードは自動付帯。要注意は部分的に利用付帯のカード

8割が自動付帯、2割が利用付帯

ただ、安心してください。現在、ほとんどの保険付帯カードは自動付帯ですので。利用付帯なのは、楽天カード、ニコスVIASOカード、三井住友クラシックカード、SBIカード、SuMi TRUST CLUBカードくらいですので。

あ、そういえば、もう一つ要注意がありました。その要注意というのは、部分的利用付帯カードです。部分的利用付帯カードとは、「一応、自動付帯だが、カード支払いがあれば補償限度額がアップする」というカードです。主に、三井住友カード(一般カード・ゴールドも)、JCBゴールド(ANA JCBゴールド)、アメックス・ゴールドなどがあります。

詳しくは比較表にすべて補償額を載せていますので、比較表を参考にしてみてください。

参考:クレジットカード海外旅行保険比較表(80種以上)
参考:家族特約で比較!ゴールドカード海外旅行保険比較表

まとめ:自動付帯と利用付帯の選び方のポイント

自動付帯と利用付帯の選び方のポイントについて、ポイントをまとめます。

自動付帯と利用付帯の選び方
●短期旅行なら、まよわず自動付帯カードがおすすめ
●短期旅行での、保険の補償限度額の上乗せにも自動付帯が便利
●しかし、3ヶ月以上の長期旅行には、利用付帯カードが役立つ

今は、一人で複数枚のクレジットカードを使い分ける時代。もともと、海外旅行では、複数クレジットカードがあったほうがいいですからね。1枚が盗まれたときのためにも、機械との相性で1枚が使えなかったときのためにも。

なので、保険の上乗せの目的で新しく一枚作るなら、自動付帯カードです。年会費無料のカードでも、保険が自動付帯で、なかなか良い保険内容のカードもあります。

ただし、「地雷カード」とも呼べるような、保険内容がダメダメなカードもあるので注意が必要です。

自動付帯カードの選び方は、↓こちらで詳しく解説しています。

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[コツ]保険付帯カードは、まず「子供の保険が必要かどうか」で決めるべき
保険付帯カードを選ぶコツは、まずは「18歳未満の子供の保険が必要かどうか?」を決めること。

●子供の保険が必要 ⇒家族特約付きカード(種類少ない。年会費高い)
●子供の保険は不要 ⇒一般カード(種類多い。年会費安い)


となります。配偶者や同居家族がいても、18歳以上なら、家族カードを作ることで、同じ保険を持つことができるので、家族特約付きカードは不要です。

子供の保険が不要な人は、↓こちらの比較表をどうぞ。


海外旅行保険付帯クレジットカード比較表(子供がいない人向け)
海外旅行保険付帯クレジットカード比較表(子供がいない人向け)

(↑画像をクリックすると飛びます)

子供の保険も欲しい人は、↓こちらの家族特約付きカード比較表を。


家族特約付き海外旅行保険50枚比較表
家族特約付き海外旅行保険50枚比較表

(↑画像をクリックすると飛びます)

学生さんは、学生ならではのお得なカードがあります。こちら↓


海外旅行する学生のおすすめクレジットカード選び
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のむてつ

のむてつ

元高校教師。公務員を辞め、上海に渡り起業。上海生活7年(現在日本)、国際結婚歴17年(2007年〜)、海外ビジネス歴21年(2003年〜)。もともと自分のために調べ始めたカード付帯保険ですが、ブログでまとめるようになって20年(2004年〜)。2024年末で、読者からいただいた相談数が1,400件を超えました。今も海外滞在者の役に立つよう、情報を集め続けています。

2019年6月 マレーシアナビ カード保険セミナー
2019年6月 マレーシア在住者向け勉強会
2018年8月 マレーシアナビ カード保険セミナー
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