海外旅行保険付きデビットカード48枚一覧&おすすめはコレ
「デビットカード」にも海外旅行保険付帯のものがあるって知ってましたか?
あ、一応確認すると、「デビットカード」というのは、クレジットカードとは違い、銀行が発行していて、支払うと銀行口座から即時引き落としされるカードのことです。
昔は「Jデビット」というやつで、使い道が少なくて不人気でしたが、最近では、VISAやMastercard、JCBのマークが付いたデビットカードが出てきて、ほぼクレカと同じように使えて便利になっています。
話を戻して、海外旅行保険です。海外旅行保険が付帯しているのはクレジットカードだけではなく、デビットカードもあるのです。
調べてみると、なんと約50枚ものデビットカードに保険が付帯していることが判明。そのメリット・デメリットなどもわかってきました。
でも、保険付きデビットって、よくわからない部分も多いですよね。
【海外旅行保険付きデビットカードへの疑問】
●どんな種類があるのか?
●クレジットカードとの違いは?
●年会費無料の良いカードはある?
●メリットは?
●デメリットは?
●どんな人に向いている?
●おすすめの使い方は?
●三菱UFJ銀行、楽天銀行、ソニー銀行、PayPay銀行など、人気のデビットカードには海外旅行保険が付いているのか?
この記事では、海外旅行保険付きのデビットカードを一覧にしてご紹介。カード紹介と同時に、↑これらの疑問にも答えていきます!
Contents
海外旅行保険付帯デビットカードって何枚あるの?⇒48枚
私が調べたところ、海外旅行保険が付いているデビットカードは、現在、48枚。クレジットカードと同じように、自動付帯も利用付帯もあります。(利用付帯裏技OKカードも、家族特約付きカードもあります!)
●自動付帯:3枚
・一般カード:1枚
・プラチナカード:2枚(家族特約付き)
●利用付帯 45枚
・一般カード(全てJCB):31枚(利用付帯裏技可)
・ゴールドカード(VISA):1枚(家族特約なし、利用付帯裏技不可)
・ゴールドカード(JCB):13枚(家族特約付き)
特徴としては、
●自動付帯は少ない
●プラチナカードに非常に良いカードがある
●JCBは海外での支払いに苦労するかも
という感じです。
デビットには利用付帯が多く、JCBが多いのですが、JCBの場合、海外の支払いで使える場所が少ないので、海外で利用付帯を有効にするのには少し不便があると思われます。
では、次に、カードそれぞれの詳細を見るまえに、海外旅行保険付きデビットカード利用のメリットについて見ておきましょう。
海外旅行保険付帯デビットカード利用のメリット
海外旅行保険付きデビットの最大のメリットは、「クレジットカードが作れない人でも作れる可能性がある」こと。具体的には↓下記の2点です。
メリット①年齢制限がゆるい(高校生以上なら作れる)
デビットカードは、その銀行に銀行口座があり、高校生以上の年齢であれば作れます。クレジットカードだと18歳以上じゃないと作れないので、この違いは大きいですね。
メリット②所得による審査が基本無いこと
デビットカードは、クレジットカードのように「年収が足りなくて審査に落ちる」ということはありません。ですので、収入の少ない学生や専業主婦、退職して年金暮らしの方などでも作ることができます。
以上の大きなメリットがあります。
これらメリットを踏まえ、「デビットカードが役立つ人」を想像してみると、↓こうなります。
デビットカード利用がおすすめな人
●18歳未満でクレカが作れない人
●収入が少なくてクレカの審査が不安な人
●年会費無料の海外旅行保険付きカードをもっと知りたい人
●利用付帯裏技カードをもっと増やしたい人
「利用付帯裏技」というのは、海外に3ヶ月以上滞在する人に役立つ技です。よくわからない人は、↓こちらの記事を参考にしてくださいね。
では、いよいよ、次に、カードを細かく見ていきます。
自動付帯の海外旅行保険付きデビットカード一覧
まず、自動付帯のデビットカードから見ていきましょう。VISA/Mastercardで自動付帯は3枚だけです。
ANAマイレージクラブ Financial Pass Visaデビットカード
【ANAマイレージクラブ Financial Pass Visaデビットカード】
●年会費無料
●家族特約なし
●自動付帯
●保険期間は最長90日
●引受保険会社:損保ジャパン
●補償限度額
・傷害死亡/後遺障害 500万
・傷害治療 150万 (1回のケガにつき)
・疾病治療 150万 (1回の病気につき)
・賠償責任 1000万 (1回の事故につき)
・携行品損害 10万 (1旅行/1年でリセット)
・救援者費用 150万 (1旅行/1年でリセット)
「ANAマイレージクラブ Financial Pass Visaデビットカード」と、長い名前ですが、要は、「スルガ銀行ANA支店のデビットカード」です。使うとANAマイルが貯まります。ゴールドやプラチナではない一般カードで、自動付帯の保険が付く唯一のデビットカード。年会費無料で15歳から作れるので、18歳未満でクレカが作れない人におすすめ。
住信SBIネット銀行プラチナデビット(旧ミライノデビットプラチナ)
住信SBIネット銀行プラチナデビット
●年会費 1.1万円
●家族特約あり
●自動付帯
●保険期間は最長3ヶ月
●引受保険会社:三井住友海上
●補償限度額↓
本人補償限度額
・傷害死亡/後遺障害 1億
・傷害治療 1000万 (1回のケガにつき)
・疾病治療 700万 (1回の病気につき)
・賠償責任 1億 (1回の事故につき)
・携行品損害 100万 (1旅行/1年でリセット)
・救援者費用 500万(1旅行/1年でリセット)
家族補償限度額(配偶者・生計を共にする子供/親族)
・傷害死亡/後遺障害 1000万
・傷害治療 500万 (1回のケガにつき)
・疾病治療 350万(1回の病気につき)
・賠償責任 5000万(1回の事故につき)
・携行品損害 50万 (1旅行/1年でリセット)
・救援者費用 250万(1旅行/1年でリセット)
住信SBIネット銀行のプラチナデビットカード。家族で海外旅行する人に おすすめしたいカードです。ゴールドカード並みの1.1万円の年会費にも関わらず、付帯保険の内容が非常に良いのが特徴。米ドル預金があれば直接米ドル払いできる機能があります。
タカシマヤ プラチナデビットカード(VISA)
【タカシマヤ プラチナデビットカード(VISA)】
●年会費 3.3万円
●家族特約あり
●自動付帯
●保険期間は最長90日
●引受保険会社:三井住友海上
●補償限度額↓
本人補償限度額
・傷害死亡/後遺障害 1億
・傷害治療 300万 (1回のケガにつき)
・疾病治療 300万 (1回の病気につき)
・賠償責任 3000万 (1回の事故につき)
・携行品損害 50万 (1旅行/1年でリセット)
・救援者費用 300万(1旅行/1年でリセット)
家族補償限度額(配偶者・生計を共にする子供/親族)
・傷害死亡/後遺障害 1000万
・傷害治療 200万 (1回のケガにつき)
・疾病治療 200万(1回の病気につき)
・賠償責任 2000万(1回の事故につき)
・携行品損害 20万 (1旅行/1年でリセット)
・救援者費用 200万(1旅行/1年でリセット)
ソニー銀行のデビットカード「Sony Bank WALLET」とデパートのタカシマヤが一緒に作ったカード。カード年会費が3.3万円の割には、海外旅行保険は年会費1万円レベルのゴールドカード並みなので、保険だけ見るとイマイチ。
では、↓次は、利用付帯デビットカードを見てみましょう!
利用付帯の海外旅行保険付きデビットカード一覧
利用付帯のデビットカードは数が多いのですが、デビットカードも、利用付帯保険を有効にさせる方法はクレジットカードと同じです。その旅行に関わる公共交通機関の支払いをすること。利用付帯裏技をするなら現地の公共交通機関で支払いをしてください。
利用付帯の海外旅行保険が付帯するデビットカードは、JCBデビットがメインとなります。
VISAデビットでは唯一、楽天銀行ゴールドデビットカードがあるのですが、年会費5,500円と高いわりに利用付帯裏技も使えず、保険の補償額も他のJCBデビットと同等。なので、楽天銀行ゴールドデビットは、保険の面ではあまりおすすめとは言えないです。
↓おすすめ順で紹介していきます。
三菱UFJ-JCBデビット
【三菱UFJ-JCBデビット】
●年会費無料
●家族特約なし
●利用付帯(裏技可能)
●保険期間は最長3ヶ月
●引受保険会社は損保ジャパン
●補償限度額
・傷害死亡/後遺障害 3000万
・傷害治療 100万 (1回のケガにつき)
・疾病治療 100万 (1回の病気につき)
・賠償責任 2000万 (1回の事故につき)
・携行品損害 20万 (1旅行/1年でリセット)
・救援者費用 100万 (1旅行/1年でリセット)
利用付帯JCBデビットの中で、一番おすすめなのが、この三菱UFJ銀行が発行するJCBのデビットカードです。利用付帯JCBデビットの中で唯一、年会費無料なのが三菱UFJ銀行です。
※三菱UFJ銀行はVISAデビットも発行していますが、VISAデビットには保険は付いていないので注意。
みずほJCBデビット
【みずほJCBデビット】
●年会費1,100円(初年度無料)
●家族特約なし
●利用付帯(裏技可能)
●保険期間は最長3ヶ月
●引受保険会社は損保ジャパン
●補償限度額
・傷害死亡/後遺障害 3000万
・傷害治療 100万 (1回のケガにつき)
・疾病治療 100万 (1回の病気につき)
・賠償責任 2000万 (1回の事故につき)
・携行品損害 20万 (1旅行/1年でリセット)
・救援者費用 100万 (1旅行/1年でリセット)
おすすめというわけではないのですが、メガバンク発行なので全国で発行できるので、みずほ銀行のデビットカードをご紹介。年会費1,100円ですが、年会費無料の三菱UFJと保険の補償限度額は同じです。
地方銀行JCBデビット 29枚
地方銀行のJCBデビットは、29行で発行が確認できました。↓これらです。銀行のホームページ上の説明では付帯する海外旅行保保険について触れていない銀行もありましたが、一応すべて電話確認しました。
(50音順)
・秋田銀行
・阿波銀行
・池田泉州銀行
・愛媛銀行
・大垣共立銀行
・沖縄銀行
・鹿児島銀行
・北九州銀行
・紀陽銀行
・京都銀行
・熊本銀行
・佐賀銀行
・七十七銀行
・十八親和銀行
・十六銀行
・千葉銀行
・中国銀行
・東邦銀行
・栃木銀行
・名古屋銀行
・西日本シティ銀行
・八十二銀行
・肥後銀行
・広島銀行
・福岡銀行
・北洋銀行
・北陸銀行
・もみじ銀行
・山口銀行
スペックは年会費を除いて、皆同じです。
【地方銀行 JCBデビット】
●家族特約なし
●利用付帯(裏技可能)
●保険期間は最長3ヶ月
●引受保険会社は損保ジャパン
●補償限度額
・傷害死亡/後遺障害 3000万
・傷害治療 100万 (1回のケガにつき)
・疾病治療 100万 (1回の病気につき)
・賠償責任 2000万 (1回の事故につき)
・携行品損害 20万 (1旅行/1年でリセット)
・救援者費用 100万 (1旅行/1年でリセット)
年会費だけは、銀行ごとに少し差があります。
・年会費550円〜1375円
すべての銀行で初年度無料、「22歳以下無料」や「23歳以下無料」など、若い年齢の人は年会費無料になります。
地方銀行のJCBデビットは、↓こちらに一覧になっています。
地方銀行JCBデビット ゴールド 13枚
↓下記の地方銀行が出すデビットカードです。
(50音順)
・北九州銀行
・熊本銀行
・七十七銀行
・十八親和銀行
・千葉銀行
・中国銀行
・東邦銀行
・栃木銀行
・肥後銀行
・広島銀行
・福岡銀行
・もみじ銀行
・山口銀行
※私が調べた限りでは上記の銀行のみでしたが、もし他の銀行でも発行があれば、ぜひぜひ質問フォームからお知らせください!!
地方銀行が発行するものなので、住んでいる場所によっては作れない(口座開設ができない)ことがある点はご注意くださいね。
付帯する海外旅行保険は、補償額も補償内容もクレカのJCBゴールドと同じ。年会費1.1万も同じです。
【地方銀行JCBデビットゴールド】
●年会費 1.1万円
●家族特約あり
●利用付帯
●保険期間は最長3ヶ月
●引受保険会社:損保ジャパン
●補償限度額
本人補償限度額
・傷害死亡/後遺障害 1億
・傷害治療 300万 (1回のケガにつき)
・疾病治療 300万 (1回の病気につき)
・賠償責任 1億 (1回の事故につき)
・携行品損害 50万 (1旅行。1年100万)
・救援者費用 400万(1旅行/1年でリセット)
・乗継遅延 2万
・出航遅延 2万
・寄託手荷物遅延 2万
・寄託手荷物紛失 4万
家族補償限度額(配偶者・生計を共にする子供/親族)
・傷害死亡/後遺障害 1000万
・傷害治療 200万 (1回のケガにつき)
・疾病治療 200万(1回の病気につき)
・賠償責任 2000万(1回の事故につき)
・携行品損害 50万 (1旅行。1年100万)
・救援者費用 200万(1旅行/1年でリセット)
地方銀行のJCBデビットは、↓こちらに一覧になっています。(一覧の中にはゴールドデビットを発行していない銀行もあるので注意)
楽天銀行ゴールドデビットカード(Visa)
【楽天銀行ゴールドデビット(Visa)】
●年会費5,500円
●家族特約なし
●利用付帯(裏技不可)
●保険期間は最長3ヶ月
●引受保険会社は三井住友海上・楽天損保
●補償限度額
・傷害死亡/後遺障害 1000万
・傷害治療 100万 (1回のケガにつき)
・疾病治療 100万 (1回の病気につき)
・賠償責任 1000万 (1回の事故につき)
・携行品損害 10万 (1旅行/1年でリセット)
・救援者費用 100万 (1旅行/1年でリセット)
ゴールドカードであるものの、付帯保険は一般カードレベル。利用付帯裏技も使えません。年会費も5,500円かかるので、保険のために作るカードではないですね。
では、次は、その他の有名なデビットカードに海外旅行保険が付いているかどうかを見てみましょう。
注意。人気の3つのデビットカードには海外旅行保険は無し
ソニー銀行のデビットカード「Sony Bank WALLET」は海外旅行保険なし
ソニー銀行のデビットカードの普通版である「Sony Bank WALLET」(ソニーバンクウォレット)は、外貨支払いがお得で海外旅行者に人気ですが、残念ながら海外旅行保険は付帯していません。
上で紹介した「タカシマヤ プラチナデビットカード(VISA)」なら、ソニーバンクウォレットの機能にプラスして、海外旅行保険も付帯していますが、年会費が3.3万円とちょっと高いです。
楽天銀行デビットカードの海外旅行保険はゴールドにだけ付帯
楽天銀行の一般デビットカードは、VISA、Master、JCBと国際ブランドが選べるのがメリットですが、残念ながら海外旅行保険は付いていません。
上で紹介した楽天銀行のゴールドデビットにだけ海外旅行保険が付いています。ただ、やはり、年会費が5,500円と高いのと、利用付帯で、かつ、利用付帯裏技も使えないので、少し使いづらいカードです。
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)のデビットカードは海外旅行保険なし
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)のデビットカードにも、残念ながら海外旅行保険は付帯していません。
ミライノデビット、NEOBANKデビットも海外旅行保険ナシ
住信SBIネット銀行が出している一般デビットカード「ミライノ デビット(VISA,Master)」には海外旅行保険は付いていません「NEOBANKデビット」も同様に海外旅行保険ナシ。上で「おすすめ」として紹介したミライノ デビット プラチナには海外旅行保険はバッチリ付いていて、おすすめです。
デビットカードのデメリット
年齢制限&所得制限がゆるく、作りやすいデビットカードですが、欠点もあります。デメリットとしては、↓これらが考えられます。
その銀行に口座を持っていないと作れない
支払いは全て一括払い。即時引き落とし
一部、支払いに使えない場所がある
利用限度額が無いので盗難時に銀行口座内の全てを取られる可能性
不正利用時にお金が戻ってくるのに時間がかかる
「一部、支払いに使えない場所」というのは、↓これらです。
・高速道路料金(ETC)
・飛行機の機内販売
・ガソリンスタンド
・月々の支払い
不正利用時のお金の戻りに関しては、↓こちらの記事を参考にしてみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。デビットカードのほうにも、良いカードがあることが多くあることがわかっていただけたと思います。
最後に、海外旅行保険付帯デビットカードのポイントをまとめておきます。
●18歳未満でクレカが作れない人
●収入が少なくてクレカの審査が不安な人
●年会費無料の海外旅行保険付きカードをもっと知りたい人
●利用付帯裏技カードをもっと増やしたい人
↑これらの人は、ぜひぜひデビットカードを上手に活用してくださいね。
●ミライノ デビット プラチナ
年会費1.1万円で治療費用が本人700万、家族350万と高額
●ANAマイレージクラブ Financial Pass Visaデビットカード
年会費無料で自動付帯、治療費用150万
●三菱UFJ-JCBデビット
年会費無料で利用付帯裏技OK、治療費用100万
デビットカード活用で、お得な海外旅行生活をお送りください!
ではでは。