みずほマイレージクラブカードの海外旅行保険と海外旅行での注意点
みずほマイレージクラブカードは、セゾンカード発行のものや、UCカード発行のものなど、いくつか種類かあります。しかし、実は、どのカードも海外旅行保険の面では、あまり良くありません。
「海外旅行にどれだけ使えるか?」という視点で、分析してみます。
Contents
海外旅行保険が付帯していないみずほマイレージクラブカード
●みずほマイレージクラブカード/ANA
●みずほマイレージクラブカードセゾンSuica
●みずほマイレージクラブカード一般カード(UCマスターカード)
●みずほマイレージクラブカード一般カード(セゾンVisa)
●みずほマイレージクラブカード一般カード(セゾンJCB)
●みずほマイレージクラブカード/THE POINT(Visa/マスター)
以上の6種類のカードは、海外旅行保険が付帯していません。
みずほ一般カードで海外旅行保険付きはアメックスベーシックのみ
みずほマイレージクラブカードのシリーズの中で、一般カードで唯一、海外旅行保険が付帯しているのが↓このカード。
●みずほマイレージクラブカードセゾンアメックス・ベーシック
補償内容を見てみましょう。
みずほマイレージクラブカードセゾンアメックス・ベーシックの補償限度額
保険は自動付帯で、期間は最長90日。
傷害死亡/後遺障害 1000万
傷害治療 100万(1回のケガにつき)
疾病治療 100万(1回の病気につき)
賠償責任 1000万(1回の事故につき)
携行品損害 なし
救援者費用 なし
飛行機遅延/欠航 なし
ロストバゲージ なし
携行品損害と救援者費用は保険対象外なのが気になりますね。
また、そもそもカード付帯の海外旅行保険を選ぶとき、一番重要なのは、一番使う確率の高い、病気ケガの治療費用の補償額です。それが、このカードでは、ケガ・病気治療費ともに100万円。
これは「まあまあ」のレベルですが、このカード一枚だけでは不足します。カード付帯保険は、カードを複数枚持っていると限度額を上乗せできるので、他のカードと合わせて使うことをおすすめします。(下で解説します)
みずほアメックス・ベーシックに、プラスどれだけで海外旅行保険は十分か?
ハッキリ言えば、みずほアメックス・ベーシック1枚の保険だけでは足りません。
足りるか足りないか、で問題となる項目は、
●疾病・傷害治療費用の額
●救援者費用の額
の2つです。その中でも疾病・傷害治療費用は、風邪や腹痛でも使う可能性があり、一番使う確率が高いので最重要。
その治療費用で、必要額を考えてみると、大雑把な額ですが↓こんな感じになります。
●アジア 300〜500万⇒カード2,3枚
(台湾300万、香港400万、シンガポール500万)
●ヨーロッパ 400〜600万⇒カード2,3枚
●オーストラリア 400万⇒カード2枚
●アメリカ(ハワイ含む) 1000万以上⇒カード5枚
(グアム・サイパンは400万くらい)
という感じです。なので、みずほアメックス・ベーシックカード1枚の付帯保険だけでは「アジアでも保険金が不足する心配アリ」というレベルです。ですので、他のカード付帯保険も使って上乗せする必要があるんですね。上乗せについては、↓次に、説明します。
足りない分は、他のカード付帯保険との合算でカバー
みずほアメックス・ベーシック1枚だけの付帯保険で足りないので、他の保険付きクレジットカードを持ち、保険を上乗せさせます。
海外旅行保険付きのクレジットカードを2枚以上持っていた場合は、それぞれの項目の補償限度額が合算されるのです!(ただし傷害死亡/後遺障害の項目は合算されない)
具体例で見てみましょう。みずほアメックス・ベーシックに、比較表1位のエポスカード(VISA)で上乗せするとします。
↓表で見ると、補償額はこんな感じに合算されます。
みずほアメックス・ベーシック |
エポスカード |
→ | 合算結果 | |
---|---|---|---|---|
保険期間 | 90日 | 90日 | → | 90日 |
条件 | 自動付帯 | 自動付帯 | ||
傷害死亡 /後遺障害 |
1000万 | 500万 | → | 1000万 |
傷害治療 費用 |
100万 | 200万 | → | 300万 |
疾病治療 費用 |
100万 | 270万 | → | 370万 |
賠償責任 | 1000万 | 2000万 | → | 3000万 |
携行品損害 | なし | 20万 | → | 20万 |
救援者費用 | なし | 100万 | → | 100万 |
エポスカード詳細 |
※「傷害死亡/後遺障害」の項目だけは合算されず、高い金額のほうが上限になる。
↑この合算後の額なら、アジア旅行なら、一応、安心できますね。もう少し保険金があったほうが安心という人は、保険付帯カードをさらにもう一枚作っておくと、さらに上乗せになります。合算&必要な保険額に関しては、↑こういう感じで考えてください。
ちなみに、合算させる目的でカードを選ぶなら、保険が自動付帯のカードのほうが余計な手続き不要なのでラクです。
年会費無料や年会費の安いカードを探しているなら、こちらの比較表から探してみてください。⇒クレジットカード海外旅行保険比較表(80種以上)
銀行キャッシュカード・クレカ一体型カードの注意点
これは、みずほマイレージクラブカードの全ての種類に関して言えることですが、銀行キャッシュカード一体型のクレジットカードは、海外旅行では特に注意が必要です。できれば、海外旅行時には、みずほのカードは日本に置いていくことをオススメします。
なぜなら、銀行のキャッシュカード機能付きのカードは、盗難/紛失時に不正利用に遭うと、被害に遭ったお金が戻ってこなかったり、戻ってくるのに非常に時間がかかる場合が多いからです。
クレジットカードは、カード利用から銀行引落しまで時間差があるので、盗まれて悪用された場合でも、銀行引落しまでに、自分が利用していないことを証明すれば、銀行からお金は引かれません。
しかし、キャッシュカードやデビットカードの場合は、不正利用された場合は、銀行口座から即時にお金が引かれます。これが厄介なのです。一旦、銀行から引かれてしまったお金は、戻してもらうのが難しいのです。
単純に考えて、クレジットカードとキャッシュカードが1枚になって便利なぶん、リスクも2倍になるわけです。こういう理由から、私は、海外旅行には、キャッシュカード一体型やデビットカードは、あまりオススメしていないのです。
リスクの部分も頭に入れて、海外旅行に持っていくカードを決めてください。
今は年会費無料のカードも多くあります。「海外旅行用」として、保険付帯カードを別に準備するのは、かしこい方法だと思います。↓こちらの一覧比較も参考にしてみてください。