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２．中国より社会主義っぽい国
問題です。
「世界で最も成功している社会主義国はどこでしょう？」
ある人は「日本」と答えた、という話を何かで読んだ記憶があります。
当然、この『ある人』は日本人ではないと思うんですが、
みなさん、どう思います？
私も日本にいたときは、官僚が強かったり、規制が多かったりする
ことを思い浮かべて、「へぇー、そんなもんかい」と半信半疑でした。
でも上海に来て中国人と接していると、本当にどちらが社会主義
国家なのかわからなくなってきます（『社会主義』の難しい定義の
話ではなく、あくまでイメージの話です）。
日本にいたときの私の『社会主義国』のイメージは、
一党独裁、思想統制、官僚の支配、所得の差が小さい
などでした。でも実際のところ、上海で生活していて
このようなことを感じることはあまりありません。
（あっ、役人が強いのは感じます、笑）
人々の考え方も「国は国、自分は自分」という感じで、
わりと自由です。共産党員には１割くらいの人がなるだけで、
大半の人は政治にすごく関心があるわけでもないようです。
貧富の差は激しく、高級マンションや別荘を持っている人も
いれば、道で物乞いしている人も多い。
一番資本主義っぽいのは、皆が金儲け好きなところです。
大部分の人がお金目当てに転職を繰り返す。
自分の会社を持つことを考えている人が多い。
証券会社には人がごったがえしている（みんな一か八かの短期勝負）。
不動産投資にも関心が高い（学校の先生が大家さん、というケースも
多く、実際私の部屋の大家さんは学校の先生です）。
反対に、日本を考えてみると、
中国と比較すると驚くほど貧富の差が小さく、
貧しくて親が子を学校に行かせないなんてことはない。
多くの人が安定した大企業や公務員を好み、
決められた給料をもらい、一攫千金を狙わない。
最初に出てきた『ある人』の意見、結構的を得ていると思いませんか？
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