楽天ゴールドカード 海外旅行での使い方と保険の注意点←海外生活者の視点から
楽天ゴールドカードへの疑問、
●年会費2,160円だけど、その価値あるの?
●年会費無料の楽天カードよりおトクなの?
●年会費10,800円の楽天プレミアムカードと、どっちがトク?
そんな、楽天カード選びで悩める方々のために、このページでは、楽天ゴールドカードのメリット&デメリットについて、海外旅行の観点から、解説したいと思います。
Contents
年会費無料ではない楽天ゴールドカードは、年2160円の価値があるのか?
楽天カード/楽天ゴールド/楽天プレミアムカードの【特典】比較
楽天カード |
楽天ゴールドカード |
楽天プレミアムカード |
|
年会費(税抜) | 無料 | 2,000円 | 10,000円 |
ポイント還元率(一般) | 1% | 1% | 1% |
ポイント還元率(楽天トラベル) | 2% | 2% | 3% |
ポイント還元率(楽天市場/楽天ブックス) | 4% | 5% | 5% |
海外旅行保険 (治療費用額) |
200万 | 200万 | 300万 |
空港ラウンジ | × | 国内28空港 海外は韓国とハワイのみ |
多数 |
航空会社ラウンジ | × | × | 多数 |
プライオリティ・パス | × | × | ○ |
ETCカード | 年500円 | 無料 | 無料 |
家族カード 年会費(税抜) |
無料 | 年500円 | 年5,000円 |
家族カード会員のラウンジ利用 | × | ○ | × |
結論。楽天ゴールドカードの特典・メリットは2つ
さきに結論を書いておきます。無料の楽天カードと比較した、楽天ゴールドカードのメリットは2つです。
●楽天市場と楽天ブックス利用時に、もらえるポイントが1%増える
●空港ラウンジが使える
↓下で詳しく見ていきます。
楽天ゴールドカードは、楽天市場か楽天ブックスで月1.8万円以上の買物をするなら得
まず、最初のメリット、「もらえるポイントが1%増える」というのを考えてみましょう。1%ポイント増加はトクなんでしょうか?
そもそも、増える1%というのは、楽天市場か楽天ブックスを利用したときに限定で、もらえるポイントが4%から5%に増える、ということです。そして、その増える1%は期間限定ポイント。もらった月の月末までに利用しないと消えてしまいます。
損益分岐点を考えてみます。1%というのは、月1万円利用で月100ポイント(=100円)もらえる、ということ。年会費2160円の元が取れるラインは、「楽天市場か楽天ブックスで月1万8000円の買物をすること」になります(年会費2160円÷12ヶ月=180円。180ポイント獲得=18,000円の買物)。
あなたは、月に1万8000円、楽天で買物しますか?私は、最近はamazonでの買物が増えているので、楽天で月1万円の買物はきついです。(だから私は楽天カードです。笑)
楽天トラベルの利用だと、楽天ゴールドに得は無い
海外旅行好きだと気になるのは、楽天トラベルの利用のときにもらえる楽天ポイント。
ただ、残念ながら、楽天ゴールドカードでは、楽天トラベル利用時の優遇ポイントはありません。無料の楽天カードと、もらえるポイント数は同じです。
では次に、2つめのメリットである、ラウンジ利用について見てみましょう。
楽天ゴールドカードで使えるラウンジは国内28空港、海外2空港
楽天ゴールドカードでは、国内28空港、海外2空港(ハワイと韓国)、↓下記のラウンジを無料で利用することができます。
※2018年9月から、楽天ゴールドカードでのラウンジ利用回数が「年2回まで」に改悪されました。残念。
空港名 | ラウンジ名 | 営業時間 |
新千歳空港 | 「スーパーラウンジ」 | 7:00~20:30 |
函館空港 | 「国内線ビジネスラウンジ」 | 8:00~最終便最終搭乗案内まで |
青森空港 | 「エアポートラウンジ」 | 7:00~20:20 |
秋田空港 | 「ロイヤルスカイラウンジ」 | 6:50~20:35 |
仙台空港 | 「ビジネスラウンジ」 | 8:30~19:30 |
成田空港 | 第1旅客ターミナル「 IASS EXECUTIVE LOUNGE 1 」 | 7:00~21:00 |
第2旅客ターミナル「 IASS EXECUTIVE LOUNGE 2 」 | 7:00~21:00 | |
羽田空港 | 第1旅客ターミナル「エアポートラウンジ(中央)」 | 6:00~20:00 |
第1旅客ターミナル「エアポートラウンジ(北)」 | 6:00~20:30 | |
第1旅客ターミナル「エアポートラウンジ(南)」 | 6:00~21:00 | |
第2旅客ターミナル「エアポートラウンジ(南)」 | 6:00~20:00 | |
第2旅客ターミナル「エアポートラウンジ(北)」 | 6:00~20:00 | |
第2旅客ターミナル「エアポートラウンジ(北ピア)」 | 6:00~21:30 | |
※国際線旅客ターミナルのラウンジはダメなので注意 | ||
新潟空港 | 「エアリウムラウンジ」 | 7:10~19:50 |
富山空港 | 「らいちょう」 | 6:20~20:00 |
小松空港 | 「スカイラウンジ白山」 | 7:00~19:40 |
中部国際空港 | 「第2プレミアムラウンジ セントレア」 | 7:20~20:30 |
関西国際空港 | 「比叡(ひえい)」 | 8:00~21:00 |
伊丹空港 | 「ラウンジオーサカ」 | 6:30~20:00 |
神戸空港 | 「ラウンジ神戸」 | 6:30~最終便出発時間の10分前まで |
岡山空港 | 「ラウンジ マスカット」 | 6:30~最終便出発の20分前 |
広島空港 | 「ビジネスラウンジ「もみじ」」 | 7:00~20:30 |
米子空港 | 「ラウンジDAISEN」 | 始発便出発1時間前~最終便出発15分前 |
山口宇部空港 | 「ラウンジきらら」 | 7:15~19:30 |
高松空港 | 「ラウンジ讃岐(さぬき)」 | 6:15~最終便出発時間の20分前まで |
松山空港 | 「ビジネスラウンジ」 | 7:00~19:30 |
徳島空港 | 「ヴォルティス」 | 6:30~最終便出発15分前まで |
福岡空港 | 「くつろぎのラウンジTIME」 | 6:30~20:30 |
「ラウンジTIMEインターナショナル」 | 7:45~21:00 | |
北九州空港 | 「ラウンジひまわり」 | 7:00~21:00 |
大分空港 | 「ラウンジくにさき」 | 6:40~最終便出発の15分前 |
長崎空港 | 「ビジネスラウンジ「アザレア」」 | 6:45~20:40 |
熊本空港 | 「ビジネスラウンジ」 | 6:30~最終便出発 |
鹿児島空港 | 「スカイラウンジ菜の花」 | 7:00~20:00 |
那覇空港 | 「ラウンジ華(hana)」 | 8:00~20:00 |
ハワイ・ホノルル空港 | 国際線ターミナル「 IASS HAWAII LOUNGE 」 | 7:30~18:00 |
韓国・仁川空港 | 「 IASS INCHEON LOUNGE EAST・WEST 」 | 7:00~21:00 |
ラウンジの利用は、お金を払うと2000〜3000円しますので、これだけでも年会費の元は取れるとも言えます。年会費約2000円で、空港ラウンジが使えるカードは、あまり無いので、楽天ゴールドカードは、貴重と言えば、貴重なカードです。
ただ、楽天ゴールドでは、海外で使えるラウンジが少ないので物足りない、とも言えます。逆に、そもそもラウンジを使わない人には無価値なサービスですし、↓下に書きますが、旅行に同行する家族や友人はラウンジは有料なので、そこまで利用しないかもしれません。このラウンジ利用が価値があるかどうかの判断は、人によりますね。
残念ながら、ラウンジは同行者(同伴者)は有料
ラウンジ利用は、カード会員本人のみ無料です。同行者は有料。ただ、家族カード(年会費540円)を発行すれば、その家族もラウンジに無料で入れます。
楽天ゴールドカードにはpriority pass(プライオリティパス)は付いていない
これは、楽天プレミアムカードとの比較になるのですが、楽天プレミアムカードは、世界各地の非常に数多くの空港ラウンジが使えるPriority Pass(プライオリティパス)が付いているのがメリット。
残念ながら、楽天ゴールドカードには、このプライオリティ・パスは付いていません。
プライオリティ・パスの大きな利点としては、カード会社が用意した空港ラウンジではなく、ANAやJALなど航空会社のラウンジも使える、というのがあります。
航空会社のラウンジは、基本的には、ビジネスクラスやファーストクラスに乗る人をもてなすためのものなので、設備や食事などが充実しているんです。それは、一度、航空会社のラウンジを使ってしまうと、普通の空港ラウンジに魅力を感じなくなるくらい差があります。
●楽天ゴールドは、カード会社の空港ラウンジの利用のみ
●楽天プレミアムは、航空会社のラウンジも利用できる
この差は、大きいです。年会費8000円の差ですね。
その他、楽天ゴールドカードの良い点
ポイント還元率とラウンジ以外の、その他の楽天ゴールドの良い点も見てみましょう。
インビテーション(招待状)は不要
楽天ゴールドカードは、誰でも申込ができるカードなので、インビテーション(招待状)は不要です。
国際ブランドはVISA/マスター/JCBから選べる
国際ブランドはVISA/マスター/JCBから選べるので、他のカードと組み合わせるときに便利です。(海外旅行で複数枚カードを持つなら、国際ブランドは違うものにすべきです。世界には、VISAしか使えない店、マスターしか使えない店などがあるからです)
ETCカードが無料になる
楽天カードはETCカードに年会費540円が発生しますが、楽天ゴールドカードだと、ETCカードは年会費無料になります。
楽天ゴールドカードのデメリット・不足な点
では、今度は、楽天ゴールドカードのデメリットというか、ダメな点も見てみましょう。
楽天ゴールドカードに付帯している海外旅行保険は、残念ながら、無料の楽天カードのものと全く同じです。
付帯海外旅行保険は、無料の楽天カードと全く同じ
楽天ゴールドカードに付帯している海外旅行保険は、残念ながら、無料の楽天カードのものと全く同じです。
楽天カード/楽天ゴールド/楽天プレミアムカード保険比較
楽天カード |
楽天ゴールドカード |
楽天プレミアムカード |
||
---|---|---|---|---|
年会費(税別) | 無料 | 2,000円 | 10,000円 | |
保険付帯条件 | 利用付帯 | 利用付帯 | 自動付帯 | |
保 険 金 限 度 額 |
傷害死亡/後遺傷害 | 2000万円 | 2000万円 | 4000万円 (5000万円) |
★重要★ 傷害・疾病治療費 |
傷害200万円 疾病200万円 |
傷害200万円 疾病200万円 |
傷害300万円 疾病300万円 |
|
賠償責任 | 2000万円 | 2000万円 | 2000万円 | |
携行品損害 | 20万円 | 20万円 | 30万円 (50万円) |
|
救援者費用 | 200万円 | 200万円 | 200万円 | |
キャッシュレス診療 | ◯ | ◯ | ○ | |
備考 | ( )は旅費をカード払いした場合 |
結論としては、海外旅行保険だけを考えた場合は、楽天ゴールドカードを持つ必要はないと言えます。保険だけなら、年会費無料の楽天カードで十分です。
楽天ゴールドカードの海外旅行保険の詳細は、楽天カードと同じなので、詳細を知りたい方は、↓こちらのページを読んでみてください。
家族カードには年会費540円必要
楽天ゴールドカードで、家族カードを発行した場合、その家族カード会員にも、同じ海外旅行保険を使えるようになります。ただし、家族カード発行には年会費540円が必要。
その家族も、海外旅行保険だけを考えるなら、年会費を払って家族カードを発行するより、普通の楽天カードを発行したほうが年会費無料なのでおトクです。
楽天ゴールドカードには、手荷物宅配サービスは無し
残念ながら、楽天ゴールドカードには手荷物宅配サービスは付いていません。手荷物宅配サービスは大体、年会費3000円以上のカードにしか付いていないので、これはしょうがないですね。
海外キャッシングするなら別カードがおすすめ
現地ATMで現地通貨が引き出せる「海外キャッシング」は、銀行や両替所での両替よりも、レートもお得なことが多く、便利です。
ただ、楽天ゴールドカードでも、海外キャッシングは可能なのですが、手数料や利息を少なくするための繰り上げ返済に、国際電話が必要(=電話代が必要)だったり、振込が必要(=振込手数料が必要)だったり、手間とコストがかかるのが欠点。
ですので、海外キャッシングする場合は、もっと便利に節約できる、別のカードを作るのがオススメ。(私自身も、海外キャッシング専用カードを持っています)
海外キャッシングでお得なカードに関しては、こちらのサイトで比較しています。
参考サイト;国際キャッシュカード徹底比較
まとめ
ポイントをまとめると、楽天ゴールドカードは↓こんなカードです。
●楽天市場・楽天ブックスで毎月2万円使う人
●年会費2160円で、空港ラウンジが年2回使えればOK、という人
利用の注意点
海外旅行保険は、楽天カードと変わらない
家族カードに年会費540円がかかる
↓これらは楽天カードも同様のデメリット部分
手荷物宅配サービスは無い
付帯保険は1枚だけでは不十分。必ず他カードで上乗せを。
海外キャッシングは別のカードのほうがいい
飛行機遅延/欠航・ロストバゲージ保険は無い
以上、楽天ゴールドカードの解説でした!上手に活用してみてくださいね。