楽天プレミアムカードの海外旅行保険←海外生活者の視点から
楽天プレミアムカードは、楽天グループが発行する中の「ゴールドカード」の位置づけのカードです。
カード名 | 年会費(税込) | 特徴 |
---|---|---|
楽天カード | 無料 | 最も一般的なカード |
楽天PINKカード | 無料 | 女性専用。付帯保険は楽天カードと同じ |
楽天カードアカデミー | 無料 | 学生専用。付帯保険は楽天カードと同じ |
楽天ゴールドカード | 2,200円 | 名前だけゴールド。付帯保険は楽天カードと同じ |
楽天プレミアムカード | 11,000円 | 本当のゴールドカード。付帯保険はちょっと良い |
楽天ブラックカード | 33,000円 | 最高カード。招待制 |
で、楽天プレミアムカードは、年会費1.1万円(税込)。
問題は、「この楽天プレミアムカードは、年会費1万円の価値があるのか?」ということですよね。ちなみに、私は以前、楽天プレミアムカードを持っていましたが、今は、やめました。下に理由も書いています。
このページでは、海外旅行/海外出張へ行く人向けに楽天プレミアムカードの価値を分析したいと思います。
※ちなみに、「楽天ブラックカード」という最上級のカードもありますが、こちらは、インビテーション(招待状)が無いと申込みできない招待制。カード利用額が多い人のみ、招待状が届きます。ですので、楽天グループのカードの中で、一般の人が普通に申込ができる、最高のカードは、楽天プレミアムカードになります。
Contents
ゴールドカードの比較ポイント5つ
ここで言う「ゴールドカード」とは、年会費1万円以上するが、そのぶんサービスも豊富な、本当に「ゴールドカード」と呼ぶ価値のあるものに限定します。(ですので、ここでは「楽天ゴールドカード」などの、なんちゃってゴールドは排除します)
そして、私、のむてつが考える、ゴールドカードの価値、つまり比較ポイントは下記の5つです。
- 海外旅行保険の手厚さ(保険金の額、自動付帯or利用付帯、キャッシュレス診療の可否)
- 家族特約の手厚さ(子ども、配偶者の保険もカバーされているか)
- ロストバゲージ保険、航空機遅延保険の有無
- ショッピング保険(買物保険)、不正利用対策の有無
- その他、海外で役立つ特典があるかどうか
※自動付帯とは、海外へ行くと自動的に海外旅行保険が有効になるもの。利用付帯は、旅行費などをカード支払をしないと保険が有効にならないもの、です。
※キャッシュレス診療とは、病院での治療費を保険会社が直接病院に払ってくれるサービス。現金を持ちあわせていなくても、病院で診てもらえます。
以上の5つの基準で、楽天プレミアムカードを見てみると、結論から言うと、次のようになります。
結論 楽天プレミアムカードは人を選ぶ。=単身者用カード
- 保険の手厚さ△ 理由:キャッシュレス診療OKで自動付帯。でも海外旅行保険の保険金額は、年会費3000円カードレベル。
- 家族特約有無× 理由:家族特約がない。つまり子ども・配偶者は保険の対象外。
- 遅延保険など× 理由:ロストバゲージ保険、航空機遅延保険ともにナシ。
- 買物保険など◎ 理由:買物保険、不正利用対策は両方あり。
- その他の特典◯ 理由:プライオリティ・パスに価値あり。ただし家族カードにはプライオリティ・パスは付かないところがダメ。
(1〜5の詳細は、後半で説明します。)
※プライオリティ・パスは、空港のVIPラウンジが利用できるサービス。全世界120か国400都市、700ヶ所で利用可能。楽天プレミアムカードに付いているものは、一番グレードの高いコースで、本来なら年429ドル(なんと4万円以上!!)かかるサービス。
参考:プライオリティ・パス公式サイト
先に結論ですが、結局、
●ひとり旅向けカード。もしくは、プライオリティ・パス持ちの友人と一緒に海外旅行へ行く人向けカード(海外旅行保険の家族特約がない。プライオリティ・パスは家族カードに付かない)
●年3回以上、空港ラウンジを使うなら、それだけで年会費1万円の元は取れる
●海外旅行保険の補償額(保険金の額)は多くはないので、欧米へ行く場合は他の保険付帯カードと併用が必要
●家族旅行や、子どもの短期留学など、家族がからむ海外旅行には役立たない
では、1〜5を1つずつ、くわしく見て行きましょう。
1.楽天プレミアムカードの海外旅行保険の手厚さ=イマイチ
楽天プレミアムカードの海外旅行保険をえらくホメている他のブログも多いのですが、私は残念ながらイマイチだと思っています。
たしかに、
●キャッシュレス診療OK
●自動付帯
というのは、良い点です。
でも、これはあくまで「楽天カードと比較して良い」というだけです。他の良いカードと比較すると、そんなにすごいことではありません。むしろ普通レベル。
キャッシュレス診療と、自動付帯について、詳しく知りたい方は、↓こちらの参考記事を御覧ください。
参考:キャッシュレス診療が可能な海外旅行保険クレジットカードリスト
参考:クレジットカード海外保険の自動付帯と利用付帯
また、「最大補償額5000万円!」というのも、いつも書いていますが、比較ポイントにはなりません。
カード付帯の海外旅行保険を比較するときのポイントに、「付帯保険の最高額で比較するな」というのがあります。最高額は、死亡時の保険金額であり、実際に使う確率は低いからです。使う確立が低いものを比較ポイントにしても、意味がありません。
実際に比較検討すべきは、使う確率が高い、以下の2つです。
一位が、病気・ケガの治療費。
二位が、携行品損害の補償費。
ですので、この2つの補償額が高いかどうかで、お得なカードかどうかを判断すべきなのです。
カード付帯の海外旅行保険は、すでに上に出てきた3つを含め、5つの項目からなっています。
- 傷害死亡、後遺障害(事故で死亡したり、後遺症が残ったときの補償)
- 疾病傷害治療費(病気やケガでの治療費) ←大事
- 賠償責任(ホテルを水浸しにしたなど相手への損害)
- 携行品損害(持ち物の盗難・破損) ←大事
- 救援者費用(ヘリを呼んだり、日本から家族を呼ぶなど)
※カード付帯の海外旅行保険傷害保険の補償内容は、一般の有料の海外旅行傷害保険と、ほぼ一緒です。違いは、①「疾病死亡」がない、②携行品損害に自己負担額がある(大体3,000円)、という2点だけが違いです。あとは、補償額の大小の差だけです。
楽天プレミアムカード付帯海外保険の補償額
楽天プレミアムカードの海外旅行保険の補償額は、↓このようになっています。年会費無料の楽天カードと、年会費3,200円(税込)のセゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード(以下、セゾンブルーアメックスと表記)と比較して見てみましょう。
楽天カード・楽天ピンクカード・楽天カードアカデミー・楽天ゴールドカード |
楽天プレミアムカード |
セゾンブルーアメックス |
||
---|---|---|---|---|
年会費 | 無料 | 10,000円 | 3,000円 | |
保険付帯条件 | 利用付帯 | 自動付帯 | 自動付帯 | |
保 険 金 限 度 額 |
傷害死亡/後遺傷害 | 2000万円 | 4000万円 (5000万円) |
3000万円 |
★重要★ 傷害・疾病治療費 |
傷害200万円 疾病200万円 |
傷害300万円 疾病300万円 |
傷害300万円 疾病300万円 |
|
賠償責任 | 2000万円 | 2000万円 | 3000万円 | |
携行品損害 | 20万円 | 30万円 (50万円) |
30万円 | |
救援者費用 | 200万円 | 200万円 | 200万円 | |
キャッシュレス診療 | ○ | ○ | ○ | |
備考 | ( )は旅費をカード払いした場合 | |||
詳細 | 楽天カード詳細 | セゾンブルーアメックス詳細 |
※↑2015年12月1日から、楽天プレミアムカードの付帯海外保険の補償額が改善されました!!
増額されたものの、正直言うと、年会費1万円レベルのカードとしては力不足です。上の表を見てわかるように、年会費3,000円のセゾンブルーアメックスと、そんなに変わらないからです。
また、あなたが、「楽天プレミアムカードをどうしても使いたい」ということでしたら、疾病傷害治療費300万というのは、ギリギリ最低レベルだ、ということを覚えておいてください。
もう少し安心できるようにするためには、他の海外保険付帯カードも準備して、補償額を上乗せして高くすることをオススメします。(死亡・後遺障害以外なら、複数のカードを持っていると、海外旅行保険の補償限度額は合算されるからです。詳しくは、こちら⇒カード保険の合算の解説)
ちなみに、私が上海に住んでいたときは、疾病傷害治療費300万円の海外旅行保険に加入していました。この300万円という数字が、保険代理店がアジア生活者に勧める最低レベルです。円安になっている場合は、400万円くらいあったほうがいいかもしれません。
ヨーロッパなど、医療費が高い地域に行くときは、疾病傷害治療費が合計で400〜500万、医療費がバカ高いアメリカの場合は1000万を準備しておくべきです。
あと、さらに言えば、以上の保険の内容は、すべて、カード所有者だけの保険を考えた場合の話です。
ゴールド以上のカードでは、「家族特約」と言って、配偶者や子供、同居の親族までもカバーする保険が付いているものが多くあります。
それに関しては、↓次に説明します。
2.家族特約ナシ。子ども・配偶者は保険の対象外
年会費1万円レベルのゴールドカードの海外旅行保険は、多くのカードで、カード加入者の子どもや配偶者までも、保険の対象となります。これを「家族特約」と呼びます。
年会費が同じ1万円で、家族特約が付いているセゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード(以下、セゾンゴールドアメックスと表記)と比較してみましょう。
セゾンゴールドアメックス |
楽天プレミアムカード |
||||
---|---|---|---|---|---|
年会費 | 1万円(税抜) | 1万円(税抜) | |||
国際ブランド | アメックス | VISA/JCB/マスター/AMEX | |||
保険付帯条件 | 自動付帯 | 自動付帯 | |||
保 険 金 限 度 額 |
本会員 | 家族 | 本会員 | 家族 | |
傷害死亡/後遺傷害 | 5000万円 | 1000万円 | 3000万円 (4000万円) |
なし | |
★重要★ 傷害・疾病治療費 |
傷害 300万 疾病 300万 |
傷害 300万 疾病 300万 |
傷害 300万 疾病 300万 |
傷害 なし 疾病 なし |
|
賠償責任 | 3000万円 | 3000万円 | 3000万円 | なし | |
携行品損害 | 30万円 | 30万円 | 30万円 (50万円) |
なし | |
救援者費用 | 200万円 | 200万円 | 200万円 | なし | |
キャッシュレス診療 | ○ | ○ | ○ | なし | |
備考 | セゾンゴールドアメックス詳細 | ( )内は旅費をカード払いしたときの補償額 |
楽天プレミアムカードの一番の欠点が、この家族特約がついていないことです。
ただ、配偶者に限定すれば、家族カードを発行することで、配偶者も海外旅行保険の対象となれます。また、子どもが18歳以上なら、その子どもも家族カードが発行できるので、海外旅行保険の対象となれます。
ただし、問題は、18歳未満の子どもです。18歳未満の子どもに関しては、家族カードは発行できませんので、カード付帯の海外旅行保険を利用することはできません。その点、家族特約つきのカードなら、18歳未満の子どもカバーできます。
ですので、結論としては、「楽天プレミアムカードは子持ちには適さないカード」ということになります。これが、私が楽天プレミアムカードを退会した一番の理由です。
3.ロストバゲージ保険、航空便遅延保険ともにナシ。
自分は目的地の空港に到着したが、預けたスーツケースなどが届かない、という、ロストバゲージは、乗り継ぎ便を利用したときなどに怖い。
一方、天気や、前の便の遅れなどで、乗るはずの飛行機が遅れたり、欠航になったりすることがありますよね。値段の安いLCCは、節約のためにスケジュールに余裕がなく、何かあると、すぐに遅れます。
上記の2つのトラブルに関しても、付帯する保険でカバーできるカードがあります。特にゴールドカードに多いです。
そういうカードは、こちらの比較表にまとめています。
⇒航空便/手荷物遅延の保険付きカード比較表(20枚以上)
残念ながら、楽天プレミアムカードには、ロストバゲージ保険、航空便遅延保険ともに付いていません。
4.楽天プレミアムカードの買物保険、不正利用対策は◎
買物保険
楽天プレミアムカードでは、買物保険やショッピング保険という名前ではなく、「動産総合保険」という名前なのですが、買物保険があります。
楽天プレミアムカードを利用した購入したもの(1万円以上のもの)は、90日以内なら、破損、盗難、火災などに遭っても、300万円まで補償されるので、安心です。
参考:楽天カード公式サイト
不正利用対策
また、海外へ行ったときに怖いのが、カードの盗難やスキミングからの、カードの不正利用。
これに対しては、楽天プレミアムカードは、「カード利用お知らせメール」と「カード盗難保険」で対応してくれています。
特に「カード盗難保険」では、紛失・盗難を届けた60日前にさかのぼって、それ以降の損害額を楽天カードが負担してくれるので、安心です。
このへんの部分に対しては、楽天プレミアムカードは良いカードですね。
5.その他の海外で役立つ特典=プライオリティ・パス
楽天プレミアムカードと言えば、「プライオリティ・パスが無料で付いているカード」として有名。
このカードに付いているのは、プライオリティ・パスの中でも、最高の「プレステージ会員」で、本来なら、年429ドル(なんと4万円以上!!)かかるものです。
このプライオリティ・パスだけで、楽天プレミアムカードの年会費1万円の価値があると言えます。このプライオリティ・パス目的で、楽天プレミアムカードを作る人も実際、多いです。
私もプライオリティ・パスを利用していますが、使えるラウンジが世界中の空港にあり、日本以外の空港ラウンジは食事も豊富で食事代が浮きますし(笑)、ラウンジの場所が、空港の安全検査後の制限区域内にあることが多いので、登場時間の直前までラウンジでゆっくりできて、本当に快適です。
また、楽天プレミアムカードは、プライオリティ・パスの発行が早い点も長所です。申込み後2週間ほどで簡易書留で届きます。参考までにですが、アメックス・ゴールドの場合、届くまで3週間かかりました(涙)。
プライオリティ・パスは、カードが手元にないとサービスが利用できないので、カードが届くまでの時間は、結構重要です。私は、旅行を目前にして申し込もうとして、カード受け取りが間に合わなかった、という経験を何度かしています。(苦笑)
楽天プレミアムのプライオリティパスの落とし穴
以上のような、お得な楽天プレミアムカードのプライオリティ・パスなんですが、ただ、一点落とし穴があります。
その落とし穴とは、楽天プレミアムカードの家族カード会員にはプライオリティ・パスは付かない、という問題です。
家族で海外旅行した場合、楽天プレミアムカードを持っているお父さんだけがラウンジに行く、なんてことは、ありえないですよね。お父さんが「俺、ちょっとラウンジ行ってくるから、みんなはベンチで待ってて」と言ったら、まあ殺されますよね(笑)。
楽天プレミアムカードのプライオリティ・パスの場合、同伴者のラウンジ利用は、1回ごとに一人につき3300円(税込)がかかります。1人3000円払って利用しますかね?シャワーがあるラウンジくらいなら使うかもしれませんが、食事だけなら、たぶん、利用しないですよね。
なので、この楽天プレミアムカードで、プライオリティ・パスのラウンジを満喫するには、一人旅をするか、同じくプライオリティ・パスを持つ友人と一緒に旅行するしかなくなります。
そういう意味でも、やはり、楽天プレミアムカードは、単身者を想定したカードであり、家庭持ちの人向けのカードではない、ということがわかると思います。
ちなみに、家族カード会員にもプライオリティ・パスが付いてくるカードには「MUFGプラチナアメリカンエキスプレスカード」(以下、MUFGプラチナアメックス)があります。このカードは、年会費2.2万円(税込)で、家族カードは1枚無料、2枚目からは年3,000円。
家族2人以上の海外旅行をするつもりで、プライオリティ・パスが2枚以上必要になるなら、一人あたりの年会費としては、MUFGプラチナアメックスのほうがお得な計算になります。
ちなみに、MUFGプラチナアメックスのほうは、プライオリティパス無しの同伴者のラウンジ利用は1人2,200円(税込)。なので、やはり家族持ちにはMUFGプラチナアメックスのほうがお得です。
ちなみに、ちなみに、このMUFGプラチナアメリカンエキスプレスカードも、海外旅行保険の補償額はイマイチです(笑)。ただし、家族特約で、配偶者と子供にも同じ補償額で保険が付いています。
MUFGプラチナアメックス |
楽天プレミアムカード |
||||
---|---|---|---|---|---|
年会費 | 2万円(税抜) | 1万円(税抜) | |||
国際ブランド | アメックス | VISA/JCB/マスター/AMEX | |||
保険付帯条件 | 自動付帯 | 自動付帯 | |||
保 険 金 限 度 額 |
本会員 | 家族 | 本会員 | 家族 | |
傷害死亡/後遺傷害 | 5000万円 (1億) |
1000万円 | 3000万円 (4000万円) |
なし | |
★重要★ 傷害・疾病治療費 |
傷害 200万 疾病 200万 |
傷害 200万 疾病 200万 |
傷害 300万 疾病 300万 |
傷害 なし 疾病 なし |
|
賠償責任 | 3000万円 | 3000万円 | 3000万円 | なし | |
携行品損害 | 50万円 | 50万円 | 30万円 (50万円) |
なし | |
救援者費用 | 200万円 | 200万円 | 200万円 | なし | |
キャッシュレス診療 | ○ | ○ | ○ | なし | |
備考 | 家族カードでもプライオリティ・パスを発行可能。( )内は旅費をカード払いしたときの補償額 | ( )内は旅費をカード払いしたときの補償額 |
参考:
MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード公式サイト
廃止→海外キャッシングが強制リボ払い
以前は、楽天カード、楽天プレミアムカードでの海外キャッシング(海外での現地ATM引き出し)は、強制リボ払いでしたが、2017年11月、強制リボ払いじゃなくなりました。
よって、この部分の文章は削除しました。
海外キャッシングするなら別カードがおすすめ
現地ATMで現地通貨が引き出せる「海外キャッシング」は、銀行や両替所での両替よりも、レートもお得なことが多く、便利です。
ただ、楽天カードでも、海外キャッシングは可能なのですが、手数料や利息を少なくするための繰り上げ返済に、国際電話が必要(=電話代が必要)だったり、振込が必要(=振込手数料が必要)だったり、手間とコストがかかるのが欠点。
ですので、海外キャッシングする場合は、もっと便利に節約できる、別のカードを作るのがオススメ。(私自身も、海外キャッシング専用カードを持っています)
海外キャッシングでお得なカードに関しては、こちらのサイトで比較しています。
参考サイト;国際キャッシュカード徹底比較
楽天スーパーポイントも、楽天カードより貯まるわけではない
以上のように、楽天プレミアムカードの保険&海外利用について分析してきました。
では、ポイント還元率では、どうでしょうか?
わざわざ楽天プレミアムカードを持つ意味はあるのでしょうか?年会費無料の楽天カードと、楽天プレミアムカードを比較してみたのですが、結論としては、「プレミアムカードにすることで、そんなにポイントが貯まるわけではない」という感じです。
まず楽天プレミアムカードの【選べるサービス】としての3種類。
参考:楽天カード公式サイト
●楽天市場コース:
特別指定キャンペーンで1%プラス、毎週火・木曜は1%プラス
●トラベルコース:
楽天トラベルで1%プラス、空港⇔指定場所の手荷物宅配(片道)を年2回利用可
●エンタメコース
楽天ブックス、楽天レンタル、楽天SHOWTIMEで、1%プラス
この3つは、どれも結局、楽天を利用してこそ、メリットがあるものばかり。楽天を愛用している人には良いんでしょうが、私のように、楽天以外でのカード利用が多い者には、あまりメリットがありません。
また、追加で1%もらえるポイントも、「期間限定ポイント」が多いので、焦って使わないといけないポイントなので、あまり嬉しくないですね。
上記の3つのコース、あえて選ぶとすれば、手荷物宅配のあるトラベルコースでしょうか。ちなみに、手荷物宅配は、大きめのスーツケースを送るとすると、1回2,000円くらいかかります。楽天プレミアムカードでは2回まで無料になるので、4,000円分くらいの価値があります。
ただ、まあ、LCC利用も多い最近では、LCCでは荷物が多いと、そのぶんお金を取られたりするので、荷物は少なくなりがちです。なので、手荷物宅配が欲しいという人は、結構限られるような気がしています。
私も、中国に住んでいたときは、手荷物宅配の無料サービスは重宝しましたが、日本に戻ってきてからは、ほとんど使わなくなりました。なので、価値があるかどうかは、かなり微妙なところです。
あと、上記以外に、楽天カードにはなく、楽天プレミアムカード特典として、「お誕生日月はポイント2倍」という特典もありますが、これもやはり、楽天愛用者じゃないと、そんなに嬉しくないですね。
まとめ
以上、楽天プレミアムカードの海外利用について、海外旅行保険を中心に、分析をしてみました。
●一人旅向けのカード。プライオリティ・パスの利用機会が多いなら、年会費1万円の価値あり。
●子どもや配偶者を持つ人には不十分なカード。家族カードにプライオリティ・パスは付かないし、付帯する海外旅行保険は子どもや配偶者をカバーしない。
●海外旅行保険の補償額も、ゴールドカードにしてはイマイチ。年会費無料カードレベル。欧米に行くときは、他の保険付帯カードと併用すべき。
●楽天愛用者ならポイントが貯まってよいかも。マイルなど、別のポイントを貯める人には厳しいカード。
ということになります。
私自身も、この楽天プレミアムカード、昔は持っていたことがあるんですが、今は、普通の楽天カードに変更してしまいました。
うちは、嫁さんも子どももいるので、今の感じだと、楽天プレミアムカードに再び戻すことはなさそうです。やっぱり、家族特約付きのカードになっちゃいますね。