海外旅行で自転車にカード付帯保険は使える?盗難は?レンタルは?電動自転車は?全ての疑問点を調査
海外に少し慣れてくると、乗りたいですよね、自転車。自転車だと格段に行動範囲が広がりますし、異国の地を自転車で走るのも気持ちが良いもの。私は最近、台湾で乗りましたが、世界各地でレンタル自転車やシェアサイクルも増えています。
では、そうやって海外で自転車に乗った場合、事故をしたらどうなるのでしょうか?歩行者にぶつかり、自分が加害者になってしまったときの保険って、あるのでしょうか?どこで加入したらいいのでしょうか?
「ん?海外での自転車保険って、クレジットカード付帯保険で対応できないの?」と思ったのが、この調査を始めたきっかけです。
海外での自転車の保険、もちろん、カード付帯保険でカバーできる部分もあったのですが、カード会社に問い合せてみると意外に複雑。実は、いろいろと落し穴があります。
●レンタルなのか友人から借りたものなのか、で違う
●電動アシスト自転車なのか、電動バイクなのか、で違う
↑これらの条件の違いで、保険対象となったり、ダメになったりします。また、保険会社によっては、自転車の盗難が保険でカバーされないケースもあります。
海外で自転車に乗る時の保険の疑問点、すべて、ここでまとめてみようと思います。
Contents
まず結論
まず結論から書いておきます。
海外で自転車に乗るときも、カード付帯保険で、ある程度までカバー可能です。
ただし、↓このように条件があるので注意。

海外で自転車に乗るときの注意点
●自分のケガ、損害賠償は、カード付帯保険OK
●乗るなら自分の自転車かレンタル自転車。破損時も保険金が出る
●現地で友人から借りた自転車は、壊しても保険金が出ない
●グリップをひねるだけで進む電動バイクは保険対象外!
●三井住友海上の保険は、レンタル品の盗難は保険対象外
ということがわかりました。↓下に解説していきます。
海外での自転車保険に欲しい内容は3つ
海外での自転車保険に欲しい内容は、大きく3つくらいかと思います。
①自分のケガの治療費用
②他人からの損害賠償費用
③自転車の修理費用/再購入費用
それぞれ、カード付帯保険で出るのかどうか、見ていきます。
自転車乗車時の自分のケガの治療費用は、カード付帯保険で出ます!
まず①。自転車で事故したときの自分のケガの治療費用は、すべて保険金が出ます(「傷害治療費用」という保険項目から)。しかも海外旅行保険の場合は、病院でかかった費用が全額出ます。
ケガ治療費用はレンタカーやバイク運転のときも全額保険対象
①の自分のケガの治療費用に関しては、レンタカーやバイクのときも同じく保険金が出ますので、覚えておきましょう。ただし、無免許や飲酒運転などの法律違反を犯している場合はダメです。くれぐれも、そういうことがないように!
損害賠償と修理費用は、自転車、電動アシスト自転車、電動バイクで違う
①の自分のケガはカード付帯保険でカバーできることがわかりました。では、次に、②賠償費用と、③修理費用を見ていきます。
まず重要なのが、自転車の種類。
種類によって保険がOKになったり、ダメになったり違いがあるからです。
結論を先に書くと、↓こういう感じ。
●自転車 ◎
●電動アシスト自転車 ◎
●電動バイク ×
「電動バイク」は自動車扱いとなり、ダメなんです。
↓3つそれぞれ、詳しく見ていきます。
自転車なら賠償費用も修理費用も保険OK
普通の自転車は、①の賠償費用も、②の修理費用/再購入費用も、保険金が出ます。ただし、その自転車が、自分のものか、借り物か、でも変わります。それはまた下で解説します。
電動アシスト自転車
まず、「電動アシスト自転車」とは何を指すか、というと、日本で走っている電動自転車のように、「ペダルを漕ぐのがラクになるように電気を使っている自転車」のことです。あくまで、ペダルを漕がないと進まない自転車です。
この電動アシスト自転車なら、①の賠償費用も、②の修理費用/再購入費用も、保険金が出ます。
電動アシスト自転車は、普通の自転車と同じ扱いです。
電動バイク
私が住み始めた2003年の中国でも、すでに走っていました「電動自転車でペダルもあるけど、グリップをひねるだけで進む自転車」。
グリップをひねるだけで進む自転車は、ペダルがあっても「電動バイク」という扱いになり、①の賠償費用も、②の修理費用/再購入費用も、保険対象外になるので、注意。
電動バイクは、車やバイクと同じ扱いなので、海外旅行保険の「賠償責任」も「携行品損害」も対象外になります。
私も以前、中国で乗ったことがあるのですが、いやー、事故しないで良かったです。
海外で自転車に乗ったときのカード付帯保険 有効/無効一覧表
自転車に乗ったときの②賠償費用と③修理費用は、カード付帯保険でカバーされるのですが、例外があります。その例外をまとめたのが↓この表です。
①自分のケガ の治療費用 |
②賠償費用 (対人/対物) |
③修理費用/ 再購入費用 |
|
自分の 自転車 |
○ 傷害治療費用 |
○ 賠償責任 |
○ 携行品損害 |
旅行前に友人から無償で借りた自転車 | ○ 傷害治療費用 |
○ 賠償責任 |
○ 携行品損害 |
旅行先で友人から無償で借りた自転車 | ○ 傷害治療費用 |
○ 賠償責任 |
× |
レンタル 自転車(旅行前・旅行中ともに) |
○ 傷害治療費用 |
○ 賠償責任 |
○ 賠償責任*2 |
電動 バイク |
○ 傷害治療費用*3 |
× | × |
*1 自転車には電動アシスト自転車を含む
*2 三井住友海上の保険だけ、レンタル品の盗難は保険対象外
*3 電動バイクに免許が必要な国での無免許運転は保険対象外
↑この一覧表について、↓下に解説していきます。
保険は「自転車の持ち主が誰か」によって変わる
さきほどの「自転車保険に欲しい内容3つ」の中の、
②他人に迷惑をかけたときの損害賠償費用
③自転車の修理費用/再購入費用
↑これら2つは、「自転車の持ち主が誰か」によって保険対象になったり、ならなかったりします。3つの場合(自分の自転車、友人の自転車、レンタル自転車)で変わります。
自分の自転車なら賠償費用/修理費用ともにOK
②他人に迷惑をかけたときの損害賠償費用 ←◎(賠償責任から)
③自転車の修理費用/再購入費用 ←◎(携行品損害から)
自分の自転車の場合は、↑両方OKです。
②の賠償費用に対しては、海外旅行保険の「賠償責任」の項目から保険金が出ます。
ときどき、保険会社の説明の中で、賠償責任で保険金をお支払できないケースとして「車両の所有、使用または管理に起因する損害賠償責任」と書いてあります。でも、ご安心を。保険会社に問合せをしたところ、この場合の「車両」には自転車は含まれない、とのことでした。
次に、③の修理費用/再購入費用。これは自分の自転車の場合は、自分の持ち物をカバーする「携行品損害」の項目から出ます。
「あれ?自転車って『携行品』に含まれるの?」と疑問に思いますが、調べてみると、自転車は携行品として認められています。ですので、事故で壊されたり、盗まれたときは、保険金が出ます。
ただし、あくまで「携行品」として補償されるので、店の外などに長時間、置いておいて盗まれた場合は、保険でカバーされるかどうかはケースバイケース、との話でした。
このへんは保険会社の判断によるのですが、一応、目安としては、「携行品」=「自分の管理下にある」≒「身近にある」とのこと。ダメなケースを尋ねたところ、↓こういう場合でした。
× 路上に駐車(=管理不十分)
× 自転車の施錠忘れ(=管理不十分)
× 駅の駐輪場にとめて電車でお出かけ(=身近にない)
逆に、カフェの駐輪スペースに自転車を駐めていて、窓から自転車が見える状態なら、まずOKになるんだそうです。
海外旅行出発前に無償で借りたものは、自分のものと同じ扱い(=携行品)
②他人に迷惑をかけたときの損害賠償費用 ←◎(賠償責任から)
③自転車の修理費用/再購入費用 ←◎(携行品損害から)
日本で海外旅行出発前に、友人から無償で借りたモノは、自分の持ち物と同じ扱いです。
なので、②の賠償費用に対しては、海外旅行保険の「賠償責任」の項目から保険金が出ますし、壊した場合の③修理/再購入費用は、「携行品損害」の項目から保険金が出ます。
現地の友人の自転車を壊した場合、修理費用は出ない
②他人に迷惑をかけたときの損害賠償費用 ←◎(賠償責任から)
③自転車の修理費用/再購入費用 ←×(出ない)
旅行先で無償で借りた自転車に乗るときは要注意です。③の自転車修理/再購入費用が保険対象外だからです。
「賠償責任」では、他人から無料で借りた物を壊したり、盗まれたりした場合などの損害賠償は対象外というルールがあります。これ、落し穴ですよね。覚えておきましょう。
レンタル自転車は賠償費用/修理費用ともにOK
②他人に迷惑をかけたときの損害賠償費用 ←◎(賠償責任から)
③自転車の修理費用/再購入費用 ←◎(賠償責任から)
レンタル自転車の場合は、↑両方OKです。
自分の自転車と違う部分は、レンタルの自転車の場合は、②の賠償費用だけではなく、③自転車の修理/再購入費用が、「携行品損害」ではなく「賠償責任」の項目から保険金が出ることです。
ついさっき、友人の自転車のところで、「借りたものは賠償責任の対象外」と書きました。でも、レンタル品は対象外の対象外なんです。(まぎらわしいですね。笑)
「他人から借りたものの中で、レンタル業者と直接契約し、お金を払って借りた物の損害や破損は、例外的に『賠償責任』の対象とする」という決まりがあるからです。
レンタル自転車は保険の対象です。「業者と直接契約し、お金を払って借りた」という部分がポイントです。無料で借してくれた場合は保険対象外になるので注意してください。
注意!三井住友海上の保険はレンタサイクルの盗難が保険対象外
保険付帯カードの中で、引受保険会社が三井住友海上のものだけは、レンタル自転車のときは注意が必要です。
なぜなら、三井住友海上のカード付帯海外旅行保険は、レンタル品の盗難による賠償費用が保険対象外だからです。
これは、自転車だけではありません。レンタルした海外携帯電話やWIFIルーター、スーツケースなども盗難の場合は、保険対象外です。
この落し穴で痛い目に遭った人の記事が↓これ。
https://hajimete.hawaii-g.com/rental-bicycle-has-a-risk-with-travel-insurance/
現在では、三井住友海上でも、有料の海外旅行保険なら、レンタル品の盗難を補償してくれるものも出てきているようです。でも、カード付帯保険に関しては、今でも、三井住友海上ではレンタル品の盗難を補償してくれません(2018年8月調査)。
では、三井住友海上以外の保険会社はどうでしょうか。問合せしてみたところ、損保ジャパン、東京海上、ジェイアイでは「レンタル品の盗難も海外旅行保険の対象」という回答でした。
で、要注意なのは、保険付帯カードで、三井住友海上が引受保険会社になっているカードは多いということ。
付帯する海外旅行保険が三井住友海上の保険になっている、要注意のクレジットカードは↓こちらです。
三井住友海上が引受保険会社のクレジットカード
結構多いです。しかも、「海外旅行保険が良い」と評判のカードが多いので、お持ちの方は、くれぐれもご注意を。
●エポスカード
●楽天カード全て
●三井住友カード全て
●ミライノカード全て
●ジャックカード全て
●セディナカード全て
●タカシマヤカード など。
海外旅行でレンタル品を使う予定がある人は、例えばJCBカードなど、三井住友海上以外が引受保険会社になっているカードを準備するようにしてください。
こちらの比較表で、カードごとの引き受け保険会社を一覧表で見られるようにしています。
⇒保険付帯カード比較一覧表
まとめ
もう一度、ポイントをまとめておきます。
●自分のケガ、損害賠償は、カード付帯保険OK
●乗るなら自分の自転車かレンタル自転車。破損時も保険金が出る
●現地で友人から借りた自転車は、壊しても保険金が出ない
●グリップをひねるだけで進む電動バイクは保険対象外!
●三井住友海上の保険は、レンタル品の盗難は保険対象外
どうでしたでしょうか。意外に、いろいろ落とし穴がありますよね。
でも、自転車が使えるのは本当に便利なことなので、カード付帯保険を活用して、上手に、かつ、安全に乗るようにしてくださいね!
ではでは。