新型コロナで帰国できないときは保険期間の無料延長が可能かも
今(2020年6月下旬現在)も日本に帰国できず、カード付帯保険の期間が切れてしまって困っている方が結構いらっしゃいますよね。
そんな方向けに、保険会社が無料で保険期間を延長する救済措置をしています。
ただし、その無料延長には条件があります。
●新型コロナによるロックダウン等で帰国できない人
●2020年4月6日〜9月30日に帰国予定があった人
●その期間内の日本帰国の証明(航空券など)が出せる人
●保険会社に相談後、認められた人
認められれば、延長後の帰国予定日まで(最長9/30まで)、無料で保険期間を延長してもらえます。
実は、この件、4月16日付けの日経新聞の記事で報道されていたのですが、その後、どの保険会社からも公表は行われていません。
公表しない理由としては、「海外にいる全ての人が対象になるわけではないので」とのこと。
なので、実は隠れたハードルが高いのかもしれません……。
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保険期間の無料延長はカード付帯保険も対象!
無料での保険期間延長が、カード付帯保険にも適用されるのかどうか、に関しては、どこにも書いていなかったため、調べてみました。↓下記の保険デスクに問い合わせてみました。
●東京海上日動 ◯
トラストクラブカードなど
●損保ジャパン ◯
リクルートカード、JCBカード、セゾンカードなど
●三井住友海上 ◯
エポスカード、セディナカード、エムアイカードなど
●楽天損保 ×
楽天カード
結論としてて、楽天損保以外は延長対応をしていました。
条件に当てはまる方は、まずは、各カード会社の保険デスクに連絡してみましょう。
6月21日追記
上記の保険期間の無料延長について、情報が入ってきました。
↓これは、ある読者さんからの情報です。
しかし、6月21日現在では、基準が厳しくなっている様子。
今は、
●その地域から日本へ1便でも飛行機が飛んでいる場合はダメ。
●eチケットだけではダメ。航空会社発行のキャンセル証明書が必要。
との話もありました。
ただ、このへんのことは、各個人の航空券の事情や、各地域のロックダウン状況などでも事情が違いますし、保険会社ごと、担当者ごとにも対応が違う可能性があります。
最終的には、確実な情報は、やはり、自分で保険デスクに相談して判断してもらうしかありません。
くれぐれも自己判断で「無料延長OKだろう」と判断するのはやめてくださいね。
無料延長ではキャッシュレス診療が不可になることも
また、最後に一点、重要な点として、無料延長してもらった場合は、無料延長期間はキャッシュレス診療が受けられないこともあるようです(マレーシアはダメとのこと。現地アシスタンス会社の人からの話)。
たしかに、無料延長を認めてもらえたとしても、保険会社がその証明書を発行してくれるわけではないので、キャッシュレス診療が使えない、というのは仕方ない対応かもしれません。
※キャッシュレス診療が不可の場合でも、保険金をもらうことは可能です。その場合、↑上の図のように、まずは病院で立て替え払いをして領収書をもらっておき、その後、保険会社に保険金請求をする、という流れなら保険金をもらえます。
保険期間の無料延長がダメだった場合
保険期間の無料延長がダメだった場合で、まだ帰国できそうにない場合は、残された方法は、↓下記3つしかありません。
1.利用付帯裏技カードの保険を有効にする
利用付帯の保険が付いているカードがあれば、現地での交通費支払いにより、支払日から保険を有効にできるものがあります。ただし、この方法が使えるのは、日本出国前に発行したカードの保険に限ります。
詳しくは、こちらの利用付帯保険裏技の解説記事を御覧ください。
2.有料だが保険期間を継ぎ足しできる保険に加入する
トラストクラブカードを持っている人だけしか加入できませんが、保険期間を継ぎ足せる有料保険があります。
詳しくは、こちらの解説記事を御覧ください。
3.現地の医療保険に加入する
現地の医療保険に関しては、地域によって異なり、私も詳しくないので、申し訳ありませんが、ご自分でお調べください。
記事は、以上です。