ジャックス リーダーズカードの海外旅行保険の注意点←海外生活者の観点から
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注意:ジャックスリーダーズカードに付帯する海外旅行保険は2023年10月より利用付帯になります。利用付帯裏技OKなので、これは長期海外滞在者には良いニュースです(下で解説)。
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ジャックスリーダーズカードは年会費2,750円(初年度無料)のクレジットカード。海外旅行保険の内容も良いので人気のカードです。ただし、海外でのカード払いや現地ATM引き出しについては、要注意な部分があります。そんなジャックスリーダーズカードの、上手な使い方を含め、下に解説していきます。
Contents
まず結論
ジャックスリーダーズカードの海外旅行での評価について、結論(ポイント)をまとめておきます。
ジャックスリーダーズカードの良いところ
海外旅行保険が良い(疾病治療費上限200万,傷害治療費上限200万、ただし比較表10位以下)
飛行機遅延・ロストバゲージ保険付き(2023年10月から)
保険が自動付帯 ←2023年10月から利用付帯
キャッシュレス診療OK
留学にも使える(付保証明書を発行可能)
カードショッピング利用合計金額が50万円以上なら本人・家族会員ともに次年度は無料
href=”https://choro.asia/hoken/90ijou.htm”>利用付帯裏技可能(90日以上の海外滞在でも利用可)
ジャックスリーダーズカードのダメなところ
保険が利用付帯(カード払い必須)
年会費2,500円(税別)と高いわりに海外保険は一般カードレベル
海外利用の明細への反映が遅い
一枚だけでは海外旅行保険は不足
海外キャッシングは良くない
子供の保険はカバーできない(家族カードは発行可能。18歳以上はカバーできる)
国際ブランドがMastercardのみ
ショッピング保険なし(買った商品に保証なし)
ジャックスリーダーズカードは、こんな人向け
●ポイント還元率を重視する七男
●ジャックスリーダーズカードで年50万円以上の買物をする人
●18歳未満の子供と海外へ行く予定がない人
●長期旅行者(90日以上)
●カード付帯保険を上乗せしたい人
●飛行機遅延・ロストバゲージ保険が欲しい人(2023年10月以降)
●Mastercardのカードを探している人
下にそれぞれ解説していきます!
ジャックスリーダーズカードに付帯の海外旅行保険の補償限度額
保険は利用付帯で、期間は最長90日。
傷害死亡/後遺障害 2000万
傷害治療 200万 (1回のケガにつき)
疾病治療 200万 (1回の病気につき)
賠償責任 2000万 (1回の事故につき)
携行品損害 20万 (1年でリセット)
救援者費用 200万 (1年でリセット)
飛行機遅延 あり (2023年10月から)
ロストバゲージ あり (2023年10月から)
(引受保険会社は、三井住友海上)
カード付帯の海外旅行保険を選ぶとき、一番重要なのは、一番使う確率の高い、病気ケガの治療費用の補償額です。それが、ジャックスリーダーズカードでは、ケガ・病気治療費ともに200万円。これは年会費1万円以下の一般カードではトップクラスです。
ただし、海外の医療費事情を考えるとこのジャックスリーダーズカードだけで足りるとは言えません。カード付帯保険は、カードを複数枚持っていると限度額を上乗せできるので、他のカードと合わせて使うことをおすすめします。(下で解説します)
ジャックスリーダーズカードは利用付帯(2023年10月から)
カード付帯保険の条件には二種類あります。
①自動付帯:海外へ行くと自動的に保険が有効になる
②利用付帯:海外旅行の交通費などをカード払いすると保険が有効になる
ジャックスリーダーズカードは2023年10月に自動付帯から利用付帯に変更。利用付帯では、保険を有効にさせるためにパックツアー代金や交通費などのカード支払いが必要です。これは短期旅行者には面倒。ですが、長期旅行者にはメリットがあります。↓これです。
利用付帯は面倒だが、裏技で3ヶ月以上の旅行でも使える
利用付帯のカードは、裏技的な使い方として、「海外へ行ってから、現地公共交通機関をカード払いをすると、その時点から保険が有効になる」という使い方ができます。つまり保険期間を自由に決められるのです。
その使い方をすると、他のカードと組み合わせることで、3ヶ月以上の海外滞在でもカード付帯保険でカバーできます。これが、このジャックスリーダーズカードの強みです。
利用付帯裏技について、その他の利用付帯裏技OKカードなど、詳しくは、↓こちらの記事で解説しています。
ジャックスリーダーズカードに、プラスどれだけで海外旅行保険は十分か?
ハッキリ言えば、ジャックスリーダーズカード1枚の保険だけでは足りません。
足りるか足りないか、で問題となる項目は、
●疾病・傷害治療費用の額
●救援者費用の額
の2つです。その中でも疾病・傷害治療費用は、風邪や腹痛でも使う可能性があり、一番使う確率が高いので最重要。
その治療費用で、必要額を考えてみると、大雑把な額ですが↓こんな感じになります。
●アジア 300〜500万⇒カード2,3枚
(台湾300万、香港400万、シンガポール500万)
●ヨーロッパ 400〜600万⇒カード2,3枚
●オーストラリア 400万⇒カード2枚
●アメリカ(ハワイ含む) 1000万以上⇒カード5枚
(グアム・サイパンは400万くらい)
という感じです。なので、ジャックスリーダーズカード1枚の付帯保険だけでは「アジアでも保険金が不足する心配アリ」というレベルです。ですので、他のカード付帯保険も使って上乗せする必要があるんですね。上乗せについては、↓次に、説明します。
足りない分は、他のカード付帯保険との合算でカバー
ジャックスリーダーズカード1枚だけの付帯保険で足りないので、他の保険付きクレジットカードを持ち、保険を上乗せさせます。
海外旅行保険付きのクレジットカードを2枚以上持っていた場合は、それぞれの項目の補償限度額が合算されるのです!(ただし傷害死亡/後遺障害の項目は合算されない)
具体例で見てみましょう。ジャックスリーダーズカード(VISA)に、比較表1位のエポスカード(VISA)で上乗せするとします。
↓表で見ると、補償額はこんな感じに合算されます。
ジャックスリーダーズカード |
エポスカード |
→ | 合算結果 | |
---|---|---|---|---|
保険期間 | 90日 | 90日 | → | 90日 |
条件 | 利用付帯 | 自動付帯 | ||
傷害死亡 /後遺障害 |
2000万 | 500万 | → | 2000万 |
傷害治療 費用 |
200万 | 200万 | → | 400万 |
疾病治療 費用 |
200万 | 270万 | → | 470万 |
賠償責任 | 2000万 | 2000万 | → | 4000万 |
携行品損害 | 20万 | 20万 | → | 40万 |
救援者費用 | 200万 | 100万 | → | 300万 |
エポスカード詳細 |
※「傷害死亡/後遺障害」の項目だけは合算されず、高い金額のほうが上限になる。
↑この合算後の額なら、アジア旅行なら、一応、安心できますね。もう少し保険金があったほうが安心という人は、保険付帯カードをさらにもう一枚作っておくと、さらに上乗せになります。合算&必要な保険額に関しては、↑こういう感じで考えてください。
ちなみに、合算させる目的でカードを選ぶなら、保険が自動付帯のカードのほうが余計な手続き不要なのでラクです。
また、ジャックスリーダーズカードは、国際ブランドがマスターカードなので、上乗せ用のカードは、ジャックスリーダーズカードの国際ブランドとは別のものを選ぶのがオススメです。海外ではVISAしか使えない店や、マスターしか使えない店、などがあるからです。
年会費無料や年会費の安いカードを探しているなら、こちらの比較表から探してみてください。⇒クレジットカード海外旅行保険比較表(80種以上)
ジャックスリーダーズカードの評判の良い特典
ジャックスリーダーズカードの、その他の評判が良い特典を見てみましょう。
飛行機遅延・ロストバゲージ保険付き(2023年10月から)
2023年10月から、ジャックスリーダーズカードの付帯保険に、飛行機遅延・ロストバゲージ保険が付くことになりました!通常、これらの保険はゴールドカードなどの高額な年会費のカードにしか付いていません。
参考:飛行機欠航/遅延・ロストバゲージ保険付きカード比較表(20枚以上)
そんな保険が、ゴールドカードではないカードに付いてくるのは、かなりお得。
レベルとしては、年会費1.1万円のJCBゴールドや、年会費3万円以上のアメックス・ゴールドと同等の補償が付いています。
●遅延/欠航のとき
①乗継遅延費用(客室料/食事代) 2万円
②出航遅延/欠航/搭乗不能費用(食事代) 2万円
●ロストバゲージのとき
③寄託手荷物遅延費用(衣類/生活必需品購入費用) 2万円
④寄託手荷物紛失費用(衣類/生活必需品購入費用) 4万円
↓こちらはジャックス公式サイトの記載です。
注意点としては、この遅延/欠航/ロスバゲ保険も利用付帯であること。利用付帯の有効化は航空券の購入だけではなく、航空券の座席指定料などでも有効にできるので、ちゃんと有効にしておきましょう。
ジャックスリーダーズカードはキャッシュレス診療OK
大都市限定になりますが、 ジャックスリーダーズカードの付帯保険では、キャッシュレス診療が可能です。
キャッシュレス診療とは、「キャッシュレス・メディカルサービス」とか、「医療費キャッシュレスサービス」だとかの呼び名があるのですが、すべて同じです。要は、「現地の病院にかかったときに、保険会社が直接、病院に支払いをしてくれて、自分で支払いをしないで済む」というサービスです。
昔は、このサービスが無く、現地の病院では一度自分で支払いをし(立て替え払いをし)、その後、カード会社(保険会社)に領収書などと一緒に申請をする、という面倒な手続きが必要でした。その面倒な手続きが、ジャックスリーダーズカードでは不要になる、ということです。
※最近のカード付帯保険は、ほぼ9割くらいの保険付帯カードが、キャッシュレス診療可能になっています。
ただし、キャッシュレス可能なカードでも、保険会社との提携病院がない場所(たとえば田舎など)では、キャッシュレス診療は不可能で、まず自費で立替をして、それから保険金申請手続が必要です。
キャッシュレス診療の使い方のコツ
私も上海滞在時代や海外旅行で何度か使ったので、キャッシュレス診療の使い方のコツを少し書いておきます。それは3つ。
●体調が悪くなるかも、という段階で提携病院を聞いておく
●いきなり病院に行ってはダメ。カード会社に電話して病院を手配してもらうこと
●土日祝、年末年始など、カード会社が休みの日はキャッシュレス不可
いくら大都市でも、すべての病院が保険会社の提携病院であることはありません。もし飛び込みで病院に行ってしまうと、提携病院ではない場合、キャッシュレス診療サービスは使えないことになります。
なので、まずは提携病院がどこの病院なのか、を調べておく。提携病院が近くにないこともあるからです。そして、実際に病院に行きたくなったら、カード会社に電話して病院を予約してもらう。そうすれば確実にキャッシュレス診療をしてもらうことができます。
※以前は「健康なうちに提携病院を保険会社に聞いておくと安心ですよ」と読者さんにはアドバイスしていたのですが、2016年7月と8月の調査で、いくつかの保険会社で提携病院を教えてもらうのを断られました(涙)。理由はここでは割愛しますが、「本当に体調の悪いときしか提携病院を教えてもらえない」ということがあることは覚えておいてください。
そして、3つ目のポイント、「土日祝、年末年始などはキャッシュレス診療不可」について。キャッシュレス診療のためには、保険会社は「その人がカードの持ち主だ」という確認が必要です(上の図の①')。普通は、その確認は1、2時間で済みます。ですが土日祝などはカード会社が休みで確認が取れません。だからキャッシュレス不可となってしまうのです。覚えておきましょう。
留学にも使える(保険の英語の付保証明書を発行可能)
外国のビザ取得や、留学するときに、カード付帯保険の付保証明書(カードに保険が付いていることの証明書)の提出が必要な場合があります。
ジャックスリーダーズカードでは、日本語&英語で付保証明書が発行できるので、留学にもバッチリ使えます。(発行手続きは1週間程度)
カードショッピング利用合計金額が50万円以上なら本人・家族会員ともに次年度は無料
カード払いでの買物が年間50万円以上になれば、自分の2,750円(税込)の年会費も、家族カードの440円(税込)の年会費も無料になります。年間50万円以上を目標に、しっかり使ってポイントをたくさん集めるのもアリですね。
ジャックスリーダーズカードのイマイチなところ
ジャックスリーダーズカードの短所というか、足りない部分も書いておきます。
ジャックスリーダーズカードと横浜カードの比較。海外旅行保険の内容は同じ
ジャックスリーダーズカードと横浜カードの比較 | ||
---|---|---|
ジャックスリーダーズカード |
ジャックス横浜カード |
|
年会費 | 税込2,750円 年50万円利用で翌年無料 |
無料 |
ポイント還元率 | 1.5% | 1.25% |
海外旅行保険 | 両者全く同じ | |
ショッピング保険保険 | なし | 年100万円まで |
国際ブランド | Master | Master |
備考 | ジャック横浜カード詳細 |
ジャックスリーダーズカードは年会費を税込2,750円取るわりには、保険の内容が、年会費無料のジャックス横浜カードに負けています。そこがデメリットと言えばデメリットですね。
リーダーズカード高いポイント還元率で年会費の元が取れている、と考えるかどうか、が分かれ目となります。年会費無料で保険が充実している横浜カードとどっちが得か。ここは、意見の分かれるところですね。
[改善済]海外利用の明細反映が遅い
2023年7月の調査で、ジャックスの海外利用の遅さは改善されていたので、この項は、削除させていただきます。
ジャックスリーダーズカードだけではなく、ジャックスカード全てなのですが、海外で使うクレジットカードとして致命的なデメリットが、この「海外でのカード利用の明細反映が遅い」という部分です。
クレジットカードを海外で利用すると、普通のカードなら、2,3日後には、為替レートと共にカード明細に反映されることが多いです。
それがジャックスカードでは、海外利用だと明細への反映に1週間〜10日以上もかかることが多いのです。
なので、ジャックスリーダーズカードで海外で買い物したときは1週間〜10日後に明細を確認すること。これがコツです。ちゃんと覚えておきましょう。
買い物から1週間も経つとチェックを忘れる可能性もあります。海外では、まだまだクレジットカード絡みの犯罪は多いので、不正利用のチェックは忘れないようにしましょうね。
ジャックスリーダーズカードはショッピング保険なし
リーダーズカードには、ショッピング保険(ショッピング・プロテクション)は付いていません。ショッピング保険とは、そのカードで購入した商品が偶然の事故などで損害を被ったときに補償してくれる、というもの。まあ、ジャックスリーダーズカードの場合、海外でのカード払いがそもそもイマイチなので、あまり買物しないかもしれませんが。
空港ラウンジは使えない
リーダーズカードは、年会費無料の一般カードなので、残念ながら空港ラウンジは使えません。空港ラウンジが使いたい人は、年会費1万円以上のカードに申し込んでください。ちなみに、ジャックスリーダーズカードにはプライオリティパスも付いていません。
子供の保険はカバーできない(家族特約ナシ・家族カードは発行可)
リーダーズカードの付帯保険は、あくまでカード会員のみが対象。家族の保険もカバーする「家族特約」は付いていません。ですので18歳未満の子供がいる場合は、有料保険に加入するか、家族特約つきカードを別に作る必要があります。(家族特約について詳しくはこちら)
ただし、ジャックスリーダーズカードは、家族カードを年400円(税別)で発行できるので、18歳以上の家族は、家族カードを作れば、カード会員と同じ保険をもらえます。
ジャックスリーダーズカードでの海外キャッシングはイマイチ
現地ATMで現地通貨を引き出す「海外キャッシング」は、現地の両替所よりもお得に外貨両替できるオススメの方法。ただし、ジャックス横浜カードで、それをやるのはおすすめできません。おすすめできない理由は2つ。①繰上げ返済に電話代+振込手数料がかかる、②海外ATM引き出し後の明細反映が遅い、という理由です。
海外キャッシングでお得なカードは、年会費無料のものがあるので、別に作るべきです。↓こちらでしっかり解説しています。
国際キャッシュカード徹底比較
ジャックスリーダーズカードはVISA・JCBは選べない
上にすでに書きましたが、カードを複数持つなら、国際ブランド(VISA/JCB/マスターカード/アメックスなど)は別々にしたほうが、海外旅行では役立ちます。その点からすると、ジャックスリーダーズカードは、Mastercardしか選べないので、少しデメリットと言えるでしょう。
まとめ
ポイントをまとめると、ジャックスリーダーズカードは、↓こんなカードです。
●ポイント還元率を重視する七男
●ジャックスリーダーズカードで年50万円以上の買物をする人
●18歳未満の子供と海外へ行く予定がない人
●長期旅行者(90日以上)
●カード付帯保険を上乗せしたい人
●飛行機遅延・ロストバゲージ保険が欲しい人(2023年10月以降)
●Mastercardのカードを探している人
利用の注意点
海外利用の明細への反映が遅い(海外利用は細心の注意を)
一枚だけでは海外旅行保険は不足
家族の保険はカバーできない(家族カードは発行可能)
ショッピング保険が無い
海外キャッシングは別のカードがおすすめ
という感じです。
ジャックスリーダーズカードの海外旅行保険と、ポイント還元率が良いことは間違いありません。自分なりの活用法を見つけて活用するのも悪くないカードです。
ただし、年会費無料を優先するなら、同じジャックスカードで、同じ保険内容で、ショッピング保険も付いている「ジャックス横浜カード」のほうがおすすめです。ジャックス横浜カードは、↓こちらで解説しています。