上海交通カードに日本のクレジットカードから充値(チャージ)する方法
上海で移動するときは、地下鉄・バス・タクシーなどの支払で「上海交通カード」(ジャオトンカー)を利用することが多いと思います。
そんな便利な交通カードなのですが、日本人旅行者としては、日本のクレジットカードからのチャージができなくて不便でした。
でも、日本のクレジットカードからチャージできる方法、あったんです。
これができると、カード付帯保険が利用付帯のカードの保険も、交通カードを使うことで有効にすることができます。上海交通カードは使える場所が多いので、長期滞在者には嬉しいですよね。
そんな、上海交通カードの、
●日本のクレジットカードからチャージする方法、
●交通カードの利用履歴を確認する方法
これらをこのページでは紹介します。
Contents
メリットとデメリット
●最低支払が10元と安い
●上海では使い道が多いカードなので便利
デメリット
●駅まで行かないといけないので面倒
●利用付帯を有効にするのに、「電子マネーは不可」とするカード会社もあるので注意が必要
電子マネーを利用付帯で使うときの注意点
(ここの項目は2022年1月に内容修正しました)
電子マネーで利用付帯を有効にするためには、チャージだけではダメで、実際に公共交通機関への支払いも必要です。なので、
①電子マネーへチャージした証拠(=明細)
②電子マネーで公共交通機関に支払った証拠(=明細)
↑この2つが必要です。
ただし、改悪が続いています。今、↑この方法で利用付帯を有効にできるのは三井住友海上が引受保険会社となっているカードのみです(つまり三井住友カードやセディナカードならOK)。
●2020年1月 損保ジャパンが改悪の回答。
●2021年12月 東京海上日動が改悪の回答。
↑この2社では「チャージ式電子マネーでの利用付帯の有効化は不可」という回答になりました。
つまり、リクルートカードやエムアイゴールド、トラストクラブカードではダメ、ということです。
↓下記にポイントをまとめておきます。
電子マネーで利用付帯を有効にできるか?
↓チャージ式と即時決済式で違うので注意が必要です。電子マネー支払いで利用付帯を有効にできるカードできないカード
チャージ式 | 即時決済式 | |
---|---|---|
トラストクラブカード | ×* | ○ |
リクルートカードVISA/マスター | × | ○ |
リクルートカードJCB | × | ○ |
エムアイゴールド | × | ○ |
JCBカード | × | ○ |
三井住友カード | ○ | ○ |
セディナカード | ○ | ○ |
*トラストクラブカードは2021年12月の回答で「チャージ式は不可」との回答に。
※Paypalは即時決済式として認められます(カード払い優先設定時)。
※楽天カードとアメックスは利用付帯裏技が不可になったので表から削除しました。
↑このカード会社の回答も、今後変化する可能性もあるので、実際に使おうと思う人は、カード会社(保険会社)に一度、確認することをおすすめします。
日本発行の銀聯カードを使えば、クレカチャージ可能
上海交通カードには、VISAやマスター、JCB、アメックスなどの国際ブランドが付いている一般的なクレジットカードでは、チャージできません。
しかし、銀聯カードからならチャージ可能です。
日本のクレジットカード会社も、少しだけですが、銀聯カードを発行しています。その銀聯カードを通してなら、上海交通カードへのチャージが可能なのです。
MUFG銀聯カードなら利用付帯保険を有効にできる
日本発行の銀聯カードで、有名なのは三井住友銀聯カードです。ただし、この三井住友銀聯カードは、「ただ単に『銀聯マーク』のある店で支払ができる」というだけのカードです。
一方、MUFG銀聯カードは、少し違います。MUFG銀聯カードは、独立したクレジットカードではありません。MUFG銀聯カードは、MUFG系カードの付属カードとして発行するもので、利用明細の発行や請求などは、すべて、元のMUFGカードと一緒に請求されます。
↑これが、実は大きな違いなんです。
MUFG銀聯カードでのカード払いは、元カードの支払いと同じ扱いになる。ということは、つまり、元カードが、付帯保険が利用付帯のカードだった場合、MUFG銀聯カードでのカード払いで、利用付帯保険を有効にすることができるのです!
その代表は、リクルートカード(VISA/マスター)ですね。リクルートカード(VISA/マスター)は、MUFGカードが発行しており、付属カードとして銀聯カードを発行できます。その銀聯カードで交通費支払をすることで、リクルートカード付帯の利用付帯保険が有効になるのです。
駅のチャージ機なら銀聯カードでのチャージが可能
では、実際に、今回、リクルートカード(VISA)の付属カードとして発行したMUFG銀聯カードで、上海交通カードにチャージしてみたいと思います。
地下鉄駅の「自助終端」と呼ばれる↓こういう機械を探してください。この機械で、交通カードにチャージができます。
↓こんな流れでチャージできます。
↓英語でチャージ画面
↓中国語でチャージ画面
↓下で、それぞれの画面を写真で一枚一枚見てみましょう。英語表示で説明しますね。
チャージ手順
↓チャージ機は、このようになっています。
↑①②③と番号があります。「下から使う」と覚えておくと良いです。
↓まず最初に英語表示に変えましょう。画面右下に言語表示切り替えがあります。「English」を押します。
↓英語表示になりました。今回はチャージなので、ピンクの「Charge」を押します。
↓画面が切り替わるまで少し待ちます。(私が写っているのは気にしないでください。笑)
↓「Put In Your Card」(カードを入れてください)と出ますので、右下の①のところに交通カードを入れます。アニメになっているので、わかりやすいですね。
↓また少し待たされます。
↓「Choose Charge Way」(チャージ方法を選んでください)と出ますので、銀聯(Union Pay)を押します。
↓「Choose Amout」(金額を選択してください)と出るので、金額を入力します。10元の倍数なら選択可能です。
↓今回は100元にしてみました。「確定」を押します。
↓金額の確認画面になります。もう一度、「確定」を押します。
↓「Insert Your Bank Card」(銀行カードを入れてください)と出ます。持ってきたMUFG銀聯カードを②の挿入口に入れます。
↓ここが②の挿入口。緑で「BANK CARD」と書いてありますし、感じでも「銀行卡」と書いてありますね。「卡」は「カード」という意味の漢字です。
↓「Input Your Password」(パスワードを入力してください)と出ますので、暗証番号6ケタを入れてください。銀聯カードは4ケタではなく6ケタなので注意。
↓また少し待たされます。
↓「Charge Success」(チャージ成功)と出ました!チャージ完了です。画面の下に「Print Entry Slip?」(レシートを印刷しますか?)と出ているので「是」(Yesの意味)を押します。なぜかここは中国語なので注意。
↓また少し待ちます。
↓③からレシートが出てきました。
↓画面に「Take Away Your Card」(カードを抜いてください)と出ますので、銀聯カードを回収します。
↓②から銀聯カードを抜き取ります。
↓「Take Away Your Card」(カードを抜いてください)と出ます。次は①から交通カードを回収ですね。
↓①から交通カードを回収して、すべて完了です。
利用付帯保険を使うならレシートは要保管
レシートは発行するかどうかを選べますが、利用付帯保険を使う可能性があるなら、必ず発行しておきましょう。
利用付帯保険を利用する場合、病院にかかる前に、そのレシートをカード会社に提出する必要があるからです。
保険会社に提出するときは、「レシートは写真でもいい」と言われることが多いのですが、一応、紙も保管しておいたほうがいいと思います。
交通カードチャージ機の場所
交通カードチャージ機の場所ですが、私は、今回は、リニアからの乗り換え駅である、地下鉄2号線の龍陽路駅でチャージしました。龍陽路駅の3号出入り口の中、すぐ横にチャージ機があります。
ただ、他の多くの地下鉄駅にも、このチャージ機はあります。
駅にチャージ機があるかどうかは、上海地下鉄の公式サイトの↓このページで検索できます。
http://www.sptcc.com/Load_fuwuwangdian.html
↓検索画面は、こんな感じ。
↑「充资」(チャージ)と、「自助終端」(セルフ機械)を選択し、「查询」(検索)を押すと、ずらずらと下に検索結果が出てきます。
[参考]チャージ機で交通カードの利用明細も見れます
上海交通カードを利用して利用付帯保険を有効にする場合、↓この2つの証拠が必要です。
①交通カードへチャージした証拠
②チャージした交通カードで交通費払いをした証拠
②の証拠書類に関しては、上海交通カードの利用履歴を見る必要があります。上海交通カードの利用履歴を見る方法としては、主に2つ。
A. チャージ機の画面で過去の利用履歴を表示させる
B. アンドロイドのスマホの上海交通カードアプリで過去10件の利用履歴を見る(iPhoneではできない。番号が「U」で始まる交通カード限定)
↓下に細かく見ていきます。
駅のチャージ機で上海交通カード利用履歴を見る方法
まず、駅のチャージ機で上海交通カード利用履歴を見る方法です。
まず先に、チャージ機に交通カードを入れます。①の右の一番下の透明カバーが付いているところに、交通カードを入れます。
↓中国語の画面です。利用履歴を見る時には、チャージ機の最初の画面で、青の「查询」を押します。
↓こちらは英語の画面。同じく青の「Query」を押します。
↓するとカード情報が出ますので、右下の「明細查询」を押します。
↓利用明細画面が出ました(英語版)。印刷はできないので、写真で撮っておきましょう。
↓中国語画面だと、こんな感じで出ます。
アンドロイドスマホで上海交通カード利用履歴を見る方法
次に、アンドロイドスマホで上海交通カード利用履歴を見る方法です。
※この方法は、番号が「U」で始まる交通カードでしかできないので、注意してくださいね。
↓このアプリをインストールし、開きます。
アプリを開いた画面は、↓こんな感じ。利用履歴を見るには、「充值」を押します。
↓カードの種類を選びます。今回は、紫の交通カードですね。
↓スマホの裏面に「NFC」というカードを読み取る機械が付いていますので、スマホの裏側を交通カードに近づけます。
↓NFCで読み取りに成功すると、この画面が出てきます。赤丸のところを押します。
↓すると、こんな感じで、直近過去10回の利用履歴が出ます。
「軌交」は地下鉄、「出租」はタクシーです。
[参考]上海のタクシーのレシートの注意点
上海でタクシーに乗ったときは、レシートがもらえます。カード付帯保険を利用するときに、証明として使うことがあるかもしれないので、大事にとっておきましょう。
タクシーのレシートの注意点ですが、
●印字がズレていることがある
●レシートを切るときに交通カード番号が切れていないか注意
●前の人のレシートを渡されていないか注意
というような点を注意しましょう。
↓実際のレシートは、こんな感じ。見事に印字がズレてますね。
↑線を引いた部分が、保険申請に必要となる部分です。ズレたり切れたりして見えなくなっていないか、受け取ったときに確認するようにしましょう。
以上です。
この交通カードを利用する方法が使えるようになれば、上海の長期滞在をカード付帯保険でカバーするのが、少しラクになりますよね。
上海で生活をされている方は、ぜひマスターしてください!
※カード付帯保険で、3ヶ月以上の海外滞在をカバーする方法に関しては、↓こちらで説明しています。