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●05年2月3日(木)
中国農村からの出稼ぎ少女
『出稼ぎ少女が村を救う』という
ドキュメントを見て、反省です…。
日本のテレビ番組で、
中国の農村の少女が、妹たちを学校に行かせるために、
工場に出稼ぎに行くという話。
「どうして田舎の子は、真面目なんだろう?」
と思っていた私。
その答えがわかりました。
いやいや…わかったのは、答えではなく…
自分のアホさ…かも…という感じです(涙)。
だってそりゃ違いますよ。
「ハングリー精神を持て!」と言われている人と、
本当にハングリーな人。
背負っているものが違う。
家で妹が待っている。
給料は、仕送りがほとんど。
月給が9000円で、仕送り7500円。
この仕送り額は、実家の年収の半分にあたる…
そりゃ、日本人より、上海人よりも働くのは、当然。
妹のため、家族のために働いているんだから。
「自己実現!」とか、甘っちょろい理由じゃない。
ある工場の社長さんに、
聞いたことを思い出しました。
「社員食堂を24時間食べ放題にしたら、
社員がすごくやる気になってね…」
こういう金銭的な状況が、背景にあったんだ…
そりゃ、喜ぶわ…
そして、勉強会のときにも、
出版社で働くCさんから、こんな話を聞いたんです。
最低賃金法を破っていたある工場を、あるマスコミが叩いた。
「あなたの工場は基準を守っていない!」と。
そして、工場主や管理者は、責任をとり、辞職。
その後、Cさんの会社の記者の方が、実際に、
その工場に聞き込みに行ってみたらしいんです。
すると、工員の女の子たちが、泣いていた。
「私たちは、こんなことを望んでいなかった」と。
「最低賃金以下だったかもしれないけど、
あったかいお茶も飲めたし、
仕送りもできて、ご飯ももらって、
社長も優しくて…
なのに、どうしてこんなことになってしまうの…」と。
ひどい労働環境を記事にしようと思っていた記者の方は、
ひどく驚いて、記事に書けなかった…
という話です。
Cさんは、話の後に、こう言われていました。
「そんなこともあるんだ…って、私もショックでした。
今までは、中国の人は、みんな『お金、お金!』としか
言わないって、聞いていたんですが、
それが、間違いだったって、わかりましたから。
働いている人たち環境って、すごく重要なんだなって。
給料が安くても、働きやすさを求めることもあることを
初めて知りました」
以前、日記に登場したH社長も、
そういえば、言ってました。
「今の工場では、離職率は、ほとんどないくらいだよ。
だって、修羅場を一緒にくぐってきたからね。
ただ、女の子が多いから、
そろそろ結婚の問題はあるよ(笑)。
でもね、結婚してからも働きたい、って
言ってくれる子もいるんだよ」
お金は、必要。
でも、お金だけ出せば、
いつでも誰でもなびくという時代は、
もう、終わりつつあるのかも、知れないです。
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