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●中国式健康法●
1.化粧しすぎ?の中国人
2.美しくなるために。中国の健康法
3.葯補不如食補(薬よりも食べて体に栄養をつけるほうがいい
1.化粧しすぎ?の中国人
>「私、毎月の化粧品代、500元(7500円)は使ってるわ!」
ある中国人教師が言いました。
大卒の初任給は、大体2000元(3万円)。しかも彼女は大学院生。
収入の約半分を使っている?まさか〜。
しかも、しかも、彼女は、私から見ると、まったく化粧っけ無し。
もう少し聞いてみると、それは上海の学生の標準的な額とのこと。
会社員になると、普通、月1000元(給料の半分から、3分の1)を
平気で化粧品代に使うそうです。
なんで?どうして?どこに?お前が?(←最後のは失礼ですね、笑)
でも、まさか、面と向かって
「どこに、そんなに使っているんだ?」
なんて聞けません。さすがに失礼です(笑)。
なので、こっそりと別の教師に聞いてみました。
失敗でした‥‥
ちょっと化粧品の話題をふると、出てくる、出てくる!(笑)
女性って、大好きですよね、こういう話題。
「あの子は、化粧品をケチってるから、ああなのよ。バカよね」
など、関係ないことまで、教えてくれました。
本題に戻りましょう。
その彼女いわく、中国人は『以内養外』だということらしいです。
難しいことはわかりませんが、要するに、肌に塗る化粧ではなく、
健康食品のように、食べたり、飲んだりして、若さを保つ、ということです。
たしかに、中国人女性で、ファンデーションを塗っているのは、
夜のお仕事の方くらいです。できれば、口紅も塗らないくらいが、
良いのだとか。
実際、ファンデーションは、あまり買わないそうです。
肌に悪いと言っていました。でも、そのぶん、化粧水はじっくりと選ぶ。
「アメリカ製はだめよ。ドイツ、オランダ、フランス製がいいわね」
「ふーん」
私にとっては、化粧水の講釈は、どうでもいいのです(笑)。
面白そうなのは、『飲む化粧品』のほうです。
「やっぱり肌に良いのは、ヘビと真珠かしら」
は?なんじゃそりゃ。面白そうなので、深くツッコんでみます。
「へぇー、なんで?」
「陰と陽ってあるでしょ。男性は陽で、女性は陰。
健康食品には、2種類あるの。『壮陽』と『補陰』。
それでね‥‥‥‥」
おおー、さすが、中国人。
この、中国人にとっては、当然の知識である漢方薬の話、
ちょっと長いので、下に続きます。
2.美しくなるために。中国の健康法
上の続きで、美しくなるために、中国女性が気をつけていること
についてです。
その教師の、美についての説明が、果てしなく続きます(笑)。
「陰と陽ってあるでしょ。男性は『陽』で、女性は『陰』。
健康食品には、2種類あるの。『壮陽』と『補陰』。
『壮陽』は、『陽』の力を強くするって意味で、
『補陰』は、『陰』の力を補うって意味ね。
『壮陽』の代表は、スッポンと人参ね。元気出るでしょ。
あ、でも朝鮮人参より、西洋人参のほうがいいわよ。
朝鮮人参は強すぎるから。」
「西洋人参って、あのスーパーにある、オレンジ色のやつ???」
「バカね!!!違うわよ。知らないの?西洋人参?」
みなさん、ご存知ですか、西洋人参?
後で調べたのですが、私の電子辞書の広辞苑にはありませんでした。
でも、中日辞典には発見!引用しますと、
西洋人参:アメリカ、カナダで産する朝鮮人参の近縁種。補血剤に用いる。
と、いうことだそうです。
では、再び、彼女の説明です。
「『補陰』の代表が、ヘビと真珠なの。男性って、脂っぽくって、
ニキビができやすいでしょ。その男性っぽい部分を押さえてくれるから、
肌に良いわけ。ヘビと真珠以外にも、カエルやローヤルゼリーも
いいのよ。」
いかがでしょうか。彼女は普通の人。決して漢方薬の販売員ではありません。
中国人の間では、ほとんど常識になっている知識のようです。
その他にも、民間の健康法として、
・甘いものは、肌によくないので、濃いお茶を一緒に飲む。
→吸収しづらくなる
・野菜の煮汁を飲む → 肌に良い
・卵の白身で顔を洗う → 肌に良い
・卵の黄身で髪を洗う → 髪が綺麗になる
(ただし、お湯ですすがないこと。そりゃ当然、笑)
その後、いかに中国の薬が優れているか、に話が移っていきまして、
目が見えなくなった人が、見えるようなったという、『蛇胆貝川液』や、
(名前を見た瞬間、ゴメン、という感じですが‥‥)
雲南省の奥地では、毛生え薬が開発されているが、開発者が自分の商売を守る
ために成分を公表しないから、秘薬になっているという話まで聞きました。
最後はちょっと話が、それましたが、
いかがでしょうか、中国女性の『美』への執念。
どこの国でも、女性が美しくなるために努力するのは、一緒なんですね。
漢方の初歩、勉強になりました。
3.葯補不如食補(薬よりも食べて体に栄養をつけるほうがいい)
『葯補不如食補』
薬よりも食べて体に栄養をつけるほうがよいこと
北京在住Guyuさんの夏の果物の日記を読んで、
ライチーを食べたくなってしまいました。
(『ライチ』だと思ってました)
やっぱりおいしいです〜♪
ついつい食べ過ぎてしまいます。
でも、食べ過ぎると鼻血を出すのだとか。
Guyuさんの日記より
でも中国ではライチは『上火』の食べ物と言われているので、
食べ過ぎると鼻血を出すとか?!体に熱を溜め込む効用があ
るんだそうな。中医学の思想だ。中国人はこういうことを気
にしながらご飯を食べているんだろうか・・・。チョコの食
べすぎで鼻血っていうのは何となく理解できるけど、ライチ
で鼻血が出るのかどうか、ちょっと実験してみないと、納得
できない!
そうなんですよ。
こちらにいると、やたらよく聞くんです、こういう話。
ライチーを食べ過ぎると、
大根と人参は一緒に食べちゃダメとか、
気になったので、ちょっと調査。
ほほぉ、分類があるんですね。
今までの聞き込み情報も含め、まとめてみました。
体に働く作用で、5段階に分けられるそうです。
★『熱』の食べ物★
とうがらし・コショウ・羊肉・ニンニク(生)
スッポン・ライチー・人参・ロンガン
★『温』の食べ物★
ニラ・しょうが・エビ・かぼちゃ・ニンニク(加熱)
みかん・桃
★『平』の食べ物★
じゃがいも・キャベツ・豚肉・鶏肉・牛肉・大豆
★『涼』の食べ物★
ほうれん草・レタス・梨・豆腐・そば
★『寒』の食べ物★
カニ・トマト・バナナ・レンコン・寒天・大根
熱い食べ物を食べ過ぎると、『上火』の状態になって
(要するにのぼせる状態)、鼻血が出たり、ニキビや口内炎に
なるそうです。
だから、逆に、ニキビや口内炎のとき(上火の状態)は、
体を冷やすものを食べるべきで、大根などが良いようです。
そうそう、便秘は『上火』の状態に含まれるんですって。
だから、大根が良いそうです。
大根と人参は、作用を打ち消しあうからダメということなんですね。
あ!そうです、そうです。確か、元気をつけるために西洋人参
(朝鮮人参の少し弱めのものらしいです)を飲んでいた中国人が、
「今日は大根を食べちゃダメ!」と言っていました。
食い合わせが悪いという意味では、ないんですね、きっと。
おっ! ライチーのことも本に書いてありますね。
ライチーの効用としては、『下痢に効き、元気が出る』と。
あぁっ!
書きながら、ライチーの皮が山盛りに‥‥
う、鼻の奥がムズムズする‥‥(笑)
ちょろ中掲示板に一言残す(←ありがとうございます!)
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