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15.交渉の道具としてのタバコ
中国では、タバコを吸う人の比率が、日本よりずっと高いです。
ですので、見知らぬ人と話をするとき、タバコを差し出すのが、
一種の挨拶のようになっています。
先日、私の会社に警察官が来ました。
「何をやっているのか、見せろ」と言っています。
そのときは授業中でした。中に入れてもいいのですが、
ごちゃごちゃとなるのは困ります。
そこで、経理担当のTさん(上海人)が出動。
とりあえず、上海語で雑談をし、場を和ませます。
驚くことに、上海人がその会社にいるというだけで、全く信用度が
違うんです。警察官の表情も一気に優しくなります。
そして、すかさずタバコを勧める。
もう、そうすると、雑談にも花が咲き始め、警察官の顔に
笑顔が見られるようになりました。
最後には、「じゃ、頑張れよ!」という言葉を残し、警察官は
去っていきました。
このように、タバコは、その場の雰囲気を和ませる道具なんです。
タバコを吸わない人でも、交渉のためにタバコを持っているという人も
いるくらいです。
ただ、お役所の人との交渉のときは、ちょっと大変です。
向こうはタバコをもらうことに慣れてますからね。
普通のタバコでは受け取ってもらえません。
先日、ある役所に行きました。
普通のタバコを勧めたら、「吸わないから」と断られました。
でも灰皿はあるんですよ。
そこで、灰皿のタバコの種類をチェックしておいたんです。
そして、次回の交渉のときに、そのタバコを差し出してみると、
満面の笑みで、「私の吸うタバコをご存知なんですね」
と受け取ってもらえました。
これが一つのテクニックのようです。
でも、タバコって、高いのは高いんですよ。
中国人がよく吸っているのが『中南海』、8元(120円)。
現在、外国タバコも、高級というイメージは無いようです。
マイルド@ブンは、13元(195円)。
お役所で、一番人気は、なんと言っても『中華』です。
お値段、びっくりの、40元(600円)!!!
日本の感覚としては、この値段の3,4倍で考えてくださいね。
2000円のタバコって、すごいと思いませんか?
『パンダ』という、もっと高級なタバコもありますが、
これは完全に贈答用だそうで、普通には吸わないようです。
税務署や警察の人たちは、ほとんど『中華』のようです。
うちの交渉担当は、『中南海』を胸ポケット、
『中華』をズボンのポケットの二刀流で、備えています(笑)。
こういうツールも、上手く使いこなさないといけないんですね。
中国人との交渉、まだまだ奥が深そうです。
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