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59.
04年4月19日(月)
中国人の日本留学事情
今年は、中国人の日本への留学者が少ないとのこと。
でも、『少ない』とは、人気がなくなったというわけではなく、
日本政府が『少なくした』というのが原因のようです。
要するに、日本政府が留学許可をなかなか
下ろさなかった、ということです。
これに関しては、日本語に興味がある上海の中国人の間でも、
かなり話題になっているようで、ネットの掲示板などでは、
「日本の留学手続きが、すごく大変になったから、
(日本への)留学はおすすめできない」
「5年前に生まれていればよかった‥‥」
などの書き込みが見られました。
どうして下りなかったか、についての
ハッキリとした根拠はわからないのですが、
1.「10万人留学生受入」の国家目標が片付いた
2.日本国内での中国人犯罪者の多発
ということがあるようです。
でも、なんか腑に落ちない部分があったんです。
ある学校では、留学申請して、許可が下りた割合が、
なんと、1割程度だったという話。
(これは、1校だけの話ではありません)
では、どのようなチェックが行われ、
その『選抜』が、なされているのか?
先日、ちょっと話を聞くことができました。
許可が下りない場合の理由は、
大部分が「書類信憑性なし」。
その合否の鍵となった書類とは、
『その家庭の収入と資産の証明書』のようです。
その内容が驚きでした。
以前は、年間約100,000元の収入が確認できれば
ほぼ大丈夫でした。
(でも、これだけでも、かなり高いハードルです。
大卒の初任給が大体2000元。
基準が『家庭の収入』なので、
共働き家庭が多い中国では、両親がそれぞれ、
4000元稼いでいればなんとかなりますが、
とは言っても、初任給の倍額。
かなり選ばれた家庭しか無理ですよね‥‥)
それが、それが!
今年からはさらに厳しくなり、その収入の裏づけの
チェックまで徹底されるようになったんです。
どういうことが行われたかというと、
チェックが、給料の明細は当然のこと、銀行通帳の記帳状況、
不動産・株・車などの資産、さらには、両親の会社への
直接電話確認にまで及んだというのです。
上海は、まだ、「お金を持っている」というイメージが
あり、恵まれているほうで、田舎の省では、かなりの数が
「書類信憑性無し」として、却下されたとのこと。
これが、「手続きが大変になった」ことの
原因だったようです。
しかも‥‥
このチェックも、しっかり平等にされているならいいのですが、
裏づけの証明書類を提出していない学校からも、
留学許可が下りてしまったという事実があり、
留学手続き関係者からは、『???』という反応も。
書類偽造が蔓延し、信用をなくしている中国、
そして、なんとなく的外れな絞り方と思わせる対応の日本。
両者ともに責任はあると思うのですが、
やはり、それのとばっちりを受けて留学できなかった人たちが
多くいるということが残念ですよね‥‥
話をしてくれた方は、
「いいじゃん。だから日本語学校は儲かるよ!」
と言ってくれるのですが、
でも、ねぇ‥‥‥
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