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77.中国ビジネスへの温度差2
昨日の続きです。
通訳やパートナーの問題を乗り越えた
日系企業にはどんな問題が生じているのか?
H社長の話、続きです。
(これ以降は、インタビューをまとめたものです)
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(前提:この工場では、中間管理職はすべて現場からの叩き上げです)
今までは、社内に複数のグループを作り、競争心をあおるやり方を
してきたが、そろそろ協力を重視する日本式に変えたい。というのは、
言われたことを、きっちりやる人間は育てることができた。しかし、
提案したり、全体の雰囲気を変えられるような人材がなかなか育って
来ない。給料を高くすれば、ちゃんと働くようになるというのは、
ウソ。逆にそのポストに甘えて、どんどん手を抜くこともある。
工場の仕事は単純作業であるため、工員たちは、言われたことを
しっかりやる素地はできている。また、素地ができていなかったに
しても、このレベルの労働者を探して来るのは、人口の多い中国で
あるから、代わりを探せば良い。
会社停滞の原因は、中間管理職、つまりリーダーである。リーダーの
指示が徹底していなかったり、指示の内容が間違っているから、失敗
が起こる。また、人口の多い中国だが、指導ができるリーダーは、
完全に人材不足状態。
中間管理職の課題
1.リーダーとしての態度
リーダーになった者の態度は2つに分かれる。一つは、「もうここで、
十分だ」と安心してしまう者。もう一つは、「もっと上に行こう」と
する者。前者は、怠慢になる。保守的になる。守りに入る。この態度
に対し、格下げのシステムを入れると、今度は、下の者が上がって来れ
なくするために、上が下をイジめるようになる。これが一つの問題。
後者は、命令待ちから抜け出し、会社全体を見渡す力をつけてほしい。
自分で問題点を見つけ出し、改善策を考えられるようになって欲しい。
2.他人に自分の技術を教えることへの動機付け
自分の知識・技術を他人に教えなければ、会社は自分のことをずっと
重視するだろうという意識から抜け出すことが課題である。また、
「俺の背中を見て学べ」という態度に逃げてしまうような、教え方が
わからないという不器用さもある。基本的にグループワークが苦手で、
人と接するのが苦手。「新しい人=ライバル」という意識。
3.工場内のイジメを調整できる能力
手作業の工場なので、持続力がある女性の工員が多い。ただ、
反面、女性が多くなると陰湿なイジメが起こりやすい。女子校のような
状態になる。「あの子は総経理に気に入られてる」「あの子の給料は、
みんなより高いんじゃないの?」など、根拠のない噂が飛び交い、他人
を蹴落とそうとする雰囲気がある。「あの子のとなりでは、仕事したく
ないです!」というような声がすぐに出てくる。できれば、このレベル
の問題は、中間管理職で対処できるようにさせたい。
●対策として●
やはり、会社の原動力になるのは、「仕事に愛着がある」、
「やっていておもしろい」、「仕事に誇りを持っている」というような
動機ではないか?
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話を聞いていて、「これは、日本でも問題になっていることでは?」
と感じざるを得ませんでした。
「中国人だから‥‥」という“便利な”理由に逃げることなく、
中国人の中に飛び込んでいき、最初の苦労を乗り越えている会社は、
日本と同じ問題に突き当たっている、と。
さ〜あ、ますます、レジャ研@所長さんとの研修の仕事が
面白そうに思えてきました♪
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