ホークスファンカード(セディナ)の海外旅行保険の注意点←海外生活者の観点から
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残念ながら、ホークスファンカードは2024年7月31日で募集停止となりました。。。
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2022年4月より、付帯する海外旅行保険の保険金額が2倍になったセディナカード。そのセディナカードの中で、唯一、年会費が完全無料なのが、この「ホークスFunカード」です(以下、ホークスファンカードと記載)。治療費用限度額は200万円で、これはゴールドカード等を除いた一般カードの中では最高レベル。
保険が利用付帯である(=保険を有効にするためには旅費や交通費のカード払いが必要)、という部分が好き嫌いを分けるところです。
海外に90日以上滞在する長期滞在者にとっては、利用付帯裏技を使い、日本出国後91日目以降の保険として使えるので、非常に良いカードです。しかも、VISAで1枚、マスターで1枚、JCBで1枚と、一人で合計3枚まで発行ができるので、上乗せにも使えます。
セディナカード中では最強であるホークスファンカード。詳しく見ていきましょう。
Contents
まず結論
ホークスファンカードの海外旅行での評価について、結論(ポイント)をまとめておきます。
ホークスファンカードの良いところ
年会費無料
海外旅行保険が良い(治療費上限200万)
利用付帯裏技可能(90日以上の海外滞在でも利用可)
キャッシュレス診療OK
留学にも使える(付保証明書を発行可能)
ショッピング保険付(=90日間、買ったものを補償)
VISA/Master/JCBで1人で3枚作れる
海外キャッシング(海外ATM引き出し)でお得に使える
ホークスファンカードのダメなところ
保険が利用付帯(カード払い必須)
家族カード発行不可
一枚だけでは海外旅行保険は不足
子供の保険はカバーできない(家族カードは発行可能。18歳以上はカバーできる)
ホークスファンカードは、こんな人向け
●年会費無料カードが好きな人
●手厚い海外旅行保険が欲しい人
●90日以上の海外滞在の予定がある人
●家族カード無しでも我慢できる人
●外貨両替をお得に済ませたい人
下にそれぞれ解説していきます!
ホークスファンカードの年会費
●本人会員:無料
●家族会員:家族カード発行不可
ホークスファンカードの海外旅行保険の補償限度額
保険は利用付帯で、期間は最長90日。
傷害死亡/後遺障害 2000万
傷害治療 200万(1回のケガにつき)
疾病治療 200万(1回の病気につき)
賠償責任 2000万(1回の事故につき)
携行品損害 20万 (1年でリセット)
救援者費用 200万(1年でリセット)
飛行機遅延/欠航 なし
ロストバゲージ なし
(引受保険会社は三井住友海上)
カード付帯の海外旅行保険を選ぶとき、一番重要なのは、一番使う確率の高い、病気ケガの治療費用の補償額です。それが、 ホークスファンカードでは200万円。これは年会費1万円未満の一般カードの中で最高レベルです。
ただし、海外の医療費事情を考えるとこの ホークスファンカードだけで足りるとは言えません。カード付帯保険は、カードを複数枚持っていると限度額を上乗せできるので、他のカードと合わせて使うことをおすすめします。(下で解説します)
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残念ながら、ホークスファンカードは2024年7月31日で募集停止となりました。。。
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ホークスファンカードの保険の条件は利用付帯。保険を有効にするために交通費などのカード払いが必要
カード付帯保険の条件には二種類あります。
①自動付帯:海外へ行くと自動的に保険が有効になる
②利用付帯:海外旅行の交通費などをカード払いすると保険が有効になる
ホークスファンカードは利用付帯なので、保険を有効にさせるためにパックツアー代金や交通費などのカード支払いが必要です。一見、面倒なのですが、実は、別の部分でメリットがあります。↓これです。
利用付帯は面倒だが、裏技で3ヶ月以上の旅行でも使える
利用付帯のカードは、裏技的な使い方として、「海外へ行ってから、現地公共交通機関をカード払いをすると、その時点から保険が有効になる」という使い方ができます。つまり保険期間を自由に決められるのです。
その使い方をすると、他のカードと組み合わせることで、3ヶ月以上の海外滞在でもカード付帯保険でカバーできます。これが、このホークスファンカードの強みです。
利用付帯裏技について、その他の利用付帯裏技OKカードなど、詳しくは、↓こちらの記事で解説しています。
ホークスファンカードに、プラスどれだけで海外旅行保険は十分か?
ハッキリ言えば、 ホークスファンカード1枚の保険だけでは全然足りません。
足りるか足りないか、で問題となる項目は、
●疾病・傷害治療費用の額
●救援者費用の額
の2つです。その中でも治療費用は、風邪や腹痛でも使う可能性があり、一番使う確率が高いので最重要。
その治療費用で、必要額を考えてみると、大雑把な額ですが↓こんな感じになります。
●アジア 300〜500万⇒カード2,3枚
(台湾300万、香港400万、シンガポール500万)
●ヨーロッパ 400〜600万⇒カード2,3枚
●オーストラリア 400万⇒カード2枚
●アメリカ(ハワイ含む) 1000万以上⇒カード5枚
(グアム・サイパンは400万くらい)
という感じです。なので、 ホークスファンカード1枚の付帯保険だけでは「アジアでも保険金が不足する心配アリ」というレベルなのです。ですので、他のカード付帯保険も使って上乗せする必要があるんですね。上乗せについては、↓次、説明します。
足りない分は、他のカード付帯保険との合算でカバー
ホークスファンカード1枚だけの付帯保険で足りないので、他の保険付きクレジットカードを持ち、保険を上乗せさせます。
海外旅行保険付きのクレジットカードを2枚以上持っていた場合は、それぞれの項目の補償限度額が合算されるのです!(ただし傷害死亡/後遺障害の項目は合算されない)
具体例で見てみましょう。 ホークスファンカード(マスター)と、もう1枚を、エポスカード(VISA)を選ぶとします。(2枚持つなら国際ブランドが違うカードのほうが使える店が広がるのでオススメです)
※ ホークスファンカードは利用付帯裏技で、保険の有効期間を自由に選べるのですが、今回は、上乗せのために、海外へ行く前に交通費をカード払いしたケースを見てみます。
↓表で見ると、補償額はこんな感じに合算されます。
ホークスファンカード | エポスカード | → | 合算結果 | |
---|---|---|---|---|
保険期間 | 90日 | 90日 | → | 90日 |
条件 | 利用付帯 | 自動付帯 | ||
傷害死亡 /後遺障害 |
1000万 | 500万 | → | 1000万 |
傷害治療 費用 |
200万 | 200万 | → | 400万 |
疾病治療 費用 |
200万 | 270万 | → | 470万 |
賠償責任 | 2000万 | 2000万 | → | 4000万 |
携行品損害 | 20万 | 20万 | → | 40万 |
救援者費用 | 200万 | 100万 | → | 300万 |
※「傷害死亡/後遺障害」の項目だけは合算されず、高い金額のほうが上限になる。
↑この合算後の額なら、アジア旅行なら安心できるレベルでしょう。もう少し保険金があったほうが安心という人は、保険付帯カードをさらにもう一枚作っておくと、さらに上乗せになります。合算&必要な保険額に関しては、こういう感じで考えてください。
合算するカードは、別に他のカードでも構いません。年会費無料や年会費の安いカードを探しているなら、こちらの比較表から探してみてください。⇒クレジットカード海外旅行保険比較表(80種以上)
※ちなみに、合算させる目的でカードを選ぶなら、保険が自動付帯のカードのほうがラクです。
ホークスファンカードは、1人2枚の発行で保険補償額を倍にできる
ホークスファンカードは、JCB、VISA、マスターの3種類があります。でも、1人で2枚以上発行する場合は、1枚ずつ別契約になるので、1枚ずつが完全に独立したカードになり、それぞれが独立した保険を付帯します。
そのため、2枚持てば付帯保険は2倍に、3枚持てば付帯保険は3倍になります。(死亡/後遺障害の補償項目を除く)
↓このような感じで上乗せされるわけです。
本人補償額(2枚所持時。同じ期間に保険を使った場合)
ホークスファンカード(マスター) | ホークスファンカード(VISA) | → | 合算結果 | |
---|---|---|---|---|
保険期間 | 90日 | 90日 | → | 90日 |
条件 | 利用付帯 | 利用付帯 | ||
傷害死亡 /後遺障害 |
2000万 | 2000万 | → | 4000万 |
傷害治療 費用 |
200万 | 200万 | → | 400万 |
疾病治療 費用 |
200万 | 200万 | → | 400万 |
賠償責任 | 2000万 | 2000万 | → | 4000万 |
携行品損害 | 20万 | 20万 | → | 40万 |
救援者費用 | 200万 | 200万 | → | 400万 |
※「傷害死亡/後遺障害」の項目だけは合算されず、高い金額のほうが上限になる。
一番重要な「治療費用」の額を倍にできるのは嬉しいですね。
また、上記のような上乗せ以外の利用方法として、利用付帯裏技を使う時期をわざとズラし、90日間+90日間=180日間、保険を有効にすることも可能です。詳しくは↓こちらを読んでくださいね。
参考:利用付帯海外保険カードで90日(3ヶ月)以上を狙う裏技と注意点
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残念ながら、ホークスファンカードは2024年7月31日で募集停止となりました。。。
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ホークスファンカードのその他の評判の良いところ
キャッシュレス診療OK
大都市限定になりますが、 ホークスファンカードでは、キャッシュレス診療が可能です。
キャッシュレス診療とは、キャッシュレス・メディカルサービスとか、医療費キャッシュレスサービスだとか呼ばれるのですが、要は、「現地の病院にかかったときに、保険会社が直接、病院に支払いをしてくれて、自分で支払いをしないで済む」というサービスです。
昔は、このサービスが無く、現地の病院では一度自分で支払いをし(立て替え払いをし)、その後、カード会社(保険会社)に領収書などと一緒に申請をする、という面倒な手続きが必要でした。その面倒な手続きが、 ホークスファンカードでは不要になる、ということです。
※最近のカード付帯保険は、ほぼ9割くらいの保険付帯カードが、キャッシュレス診療可能になっています。
ただし、キャッシュレス可能なカードでも、保険会社との提携病院がない場所(たとえば田舎など)では、キャッシュレス診療は不可能で、まず自費で立替をして、それから保険金申請手続が必要です。
キャッシュレス診療の使い方のコツ
私も上海滞在時代や海外旅行で何度か使ったので、キャッシュレス診療の使い方のコツを少し書いておきます。それは3つ。
●体調が悪くなるかも、という段階で提携病院を聞いておく
●いきなり病院に行ってはダメ。カード会社に電話して病院を手配してもらうこと
●土日祝、年末年始など、カード会社が休みの日はキャッシュレス不可
いくら大都市でも、すべての病院が保険会社の提携病院であることはありません。もし飛び込みで病院に行ってしまうと、提携病院ではない場合、キャッシュレス診療サービスは使えないことになります。
なので、まずは提携病院がどこの病院なのか、を調べておく。提携病院が近くにないこともあるからです。そして、実際に病院に行きたくなったら、カード会社に電話して病院を予約してもらう。そうすれば確実にキャッシュレス診療をしてもらうことができます。
※以前は「健康なうちに提携病院を保険会社に聞いておくと安心ですよ」と読者さんにはアドバイスしていたのですが、2016年7月と8月の調査で、いくつかの保険会社で提携病院を教えてもらうのを断られました(涙)。理由はここでは割愛しますが、「本当に体調の悪いときしか提携病院を教えてもらえない」ということがあることは覚えておいてください。
そして、3つ目のポイント、「土日祝、年末年始などはキャッシュレス診療不可」について。キャッシュレス診療のためには、保険会社は「その人がカードの持ち主だ」という確認が必要です(上の図の①')。普通は、その確認は1、2時間で済みます。ですが土日祝などはカード会社が休みで確認が取れません。だからキャッシュレス不可となってしまうのです。覚えておきましょう。
ショッピング保険(買物保険)の期間が長い
カードで買った商品が故障した場合に補償してくれるショッピング保険(買物保険)は、期間180日で年間50万円分です。補償額は少ないですが、期間が長いのが嬉しいですね。一般的なカードは90日間というのが多いです。
海外キャッシングするならセディナは超おすすめ
現地ATMで現地通貨が引き出せる「海外キャッシング」は、銀行や両替所での両替よりも、レートもお得で便利です。
そして、特に、セディナカードというのは、お得に海外キャッシングができるカードなんです。
海外キャッシングをお得に行うには、返済を早く行うことがポイントなのですが、 ホークスファンカードを含むOMC系のセディナカードは、アプリやホームページから無料で繰上返済が可能なんです。
これが、海外旅行者に ホークスファンカードをおすすめする一番の理由。
海外キャッシングでお得なカードに関しては、こちらのサイトで徹底比較しています。
参考サイト:国際キャッシュカード徹底比較
ホークスファンカードの評判の良くないところ
では、 ホークスファンカードの評判の良くないところ、というか、「 ホークスファンカードではカバーしきれない」ところも見てみましょう。
家族カード発行不可
残念ながら、ホークスファンカードでは家族カードは発行できません。↑このように、セディナの一般カードでは、通常は作れるはずの家族カードが、ホークスファンカードではダメになっています。
なので、セディナクラシックで使える家族カードの裏技なども、ホークスファンカードでは使えません。
夫婦で海外滞在の予定なら、Delightジャックスカードやジャックス横浜カードなどのジャックスカードの年会費無料カードのほうが現時点では使いやすいですね。
レンタル品の盗難は保険対象外
ホークスファンカード付帯保険の引受保険会社は、三井住友海上です。三井住友海上の海外旅行保険は、一つ短所があります。その短所が、「海外旅行時の、レンタル品の盗難は保険対象外」というもの。
レンタルで借りた海外携帯や、レンタルWIFIルーター、レンタルスーツケース、現地でのレンタサイクルなど、盗難に遭ったときは、保険金が出ないので注意してください。
18歳以下の子供の保険はカバーできない(家族特約ナシ)
ホークスファンカードには家族特約が付いていないので、付帯保険の対象は、カード所持者だけ。カード所持者以外の、子供、配偶者など、家族の保険はカバーしてくれません。家族の保険もカバーできる「家族特約付きカード」は、↓こちらのページで、くわしく紹介しています。
空港ラウンジは使えない
ホークスファンカードは、年会費の安い一般カードなので、残念ながら空港ラウンジは使えません。空港ラウンジが使いたい人は、年会費1万円以上のカードに申し込んでください。ちなみに、 ホークスファンカードにはプライオリティパスも付いていません。
飛行機遅延/欠航・ロストバゲージ保険は無い
飛行機遅延/欠航・ロストバゲージ保険は、 ホークスファンカードには付いていません。これらが付いているカードも、いくつかありますが(参考:飛行機欠航/遅延・ロストバゲージ保険付きカード比較表(20枚以上))、すべて年会費が高めのカードですし、無理して手に入れる必要はない保険だと私は思っています。
というのも、これらの保険で保険金が下りるのは、条件が厳しく(遅延なら4時間以上など)、また、もらえる保険金も多くないからです。
まとめ
ポイントをまとめると、 ホークスファンカードは、↓こんなカードです。
●年会費無料カードが好きな人
●手厚い海外旅行保険が欲しい人
●90日以上の海外滞在の予定がある人
●家族カード無しでも我慢できる人
●外貨両替をお得に済ませたい人
利用の注意点
保険が利用付帯
一枚だけでは海外旅行保険は不足
家族カード発行不可
という感じです。
以上、 ホークスファンカードの海外での利用法でした。
年会費無料で海外旅行保険の手厚いカードですが、利用付帯であることと、家族カードが発行できないことで好き嫌いの分かれるカードですね。
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残念ながら、ホークスファンカードは2024年7月31日で募集停止となりました。。。
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