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SBIゴールドカード海外旅行保険の注意点←海外生活者の観点から

 2012/04/13 利用付帯の保険 あ行(あいうえお)
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SBIゴールドカード

残念ながら、SBIカードは2017年7月で、全カードの募集を終了。
既存カードも、2018年1月でサービス終了とのことです。本当に残念。
代わりのカードは、こちらの保険付帯カード比較表で探してください。
追加情報
●SBIカードの全ての付帯保険も、2018年1月31日で終了します。
●1/31以前に出国している旅行なら、その旅行中は保険は有効とのこと。
●1/31までの出国であり、その旅行中のケガ病気であれば、180日間の継続治療もOKとのことです。

SBIゴールドを「海外旅行で使う」という視点で見ると、こういう人に向いているカードだと言えます。

SBIゴールドはこういう人向き
●2500円の年会費で、海外旅行保険が手厚いカードが欲しい人
 (これ一枚だけで、一応、医療費の高い欧米でも対応できます)
●長期滞在者。利用付帯裏技を使って90日以上の保険が欲しい人
●配偶者や子供、家族の分の海外旅行保険が欲しい人
●利用付帯、つまり海外旅行保険にカード利用が条件でも気にならない人
●ただし、審査は少し厳しめ

下に詳しく解説していきます。

こういう人には向かない

下記のような人は、SBIゴールドは向いていません。他のカードをおすすめします。
●年会費無料のカードを探している人
 ⇒年会費無料カードはこちらへ
●自動付帯のカードを探している人
 ⇒自動付帯カードはこちらへ
●航空機遅延/ロストバゲージ保険付きカードが欲しい人
 ⇒航空機遅延/ロストバゲージ保険付きカードはこちらへ
●海外キャッシングでお得なカードが欲しい人
 ⇒海外キャッシングでお得なカードはこちらへ

SBIゴールドの海外旅行保険のメリット

SBIゴールドカードの海外旅行保険は、補償額で見ると、非常に良いです。5段階評価で言えば、最高評価の「5」です。利用付帯ですが、利用付帯裏技で3ヶ月以上の海外旅行でも利用可能。家族特約も付いています(下で解説)。保険の有効期間は90日。引受保険会社は、三井住友海上。キャッシュレス診療もOKです。

SBIゴールドの海外旅行保険の補償限度額

本人への保険金限度額
傷害死亡/後遺障害 5000万
傷害治療費用 500万(1回のケガにつき)
疾病治療費用 500万(1回の病気につき)
賠償責任   5000万(1回の事故につき)
携行品損害  50万(1旅行/年100万まで)
救援者費用  300万(1旅行/1年でリセット)
※キャッシュレス診療可能

家族への保険金限度額
傷害死亡/後遺障害 1000万
傷害治療費用 250万(1回のケガにつき)
疾病治療費用 250万(1回の病気につき)
賠償責任   2500万(1回の事故につき)
携行品損害  25万(1旅行/年100万まで)
救援者費用  150万(1旅行/1年でリセット)
※キャッシュレス診療可能

年会費無料カードの中で、一番、海外旅行保険が充実しているカードですら、治療費用は200万円。そのことを考えると、SBIゴールドの治療費用は500万と高く、付帯保険の充実度が、よくわかると思います。

家族特約も付いていて、家族の一人がこのカードを持っているだけで、家族にも海外旅行保険がつき、しかもキャッシュレス診療も可能です。「家族」の対象は、↓下記のとおり。

※SBIカードの家族の定義
本会員と生計を共にしている6親等以内の血族または3親等以内の姻族となります。なお、同居のご家族であっても、お勤めをされている方などの場合は家族特約の対象とならない場合がございます。

保険の充実度と家族特約のことを考えると、SBIゴールドの年会費、2500円は安いと思います。年会費を払って、このカードを持つ価値はあると思います。(実際に、私、のむてつも持っているカードです)

参考記事:ゴールドカード海外旅行保険比較表

保険が利用付帯であることは、注意点であり、利点でもある

SBIゴールドの付帯保険の最大の注意点は、保険が利用付帯であることです。
利用付帯の反対は、自動付帯なのですが、自動付帯のカードなら、海外へ行けば自動的に海外旅行保険が有効になります。参考記事:クレジットカード海外保険の自動付帯と利用付帯

しかし、利用付帯のカードの場合は、ツアー代金や公共交通機関の代金を支払わないと、海外旅行保険が有効になりません。この点には、注意が必要です。

でも、この利用付帯、実は、最大の利点にもなるんです。(私、のむてつも、この利点のために、このカードを持っています)

最大の利点というのは、私が「利用付帯裏技」と呼んでいるもの。

利用付帯裏技というのは、利用付帯カードの「カード利用時から保険が有効になる」という特性を活かし、本来なら、90日が限度のカード付帯保険を、90日以上の海外滞在でも使ってしまう技です。

3ヶ月以上のクレジットカード海外旅行保険の使い方

この技を使えば、半年、いや、半年以上の海外滞在でも、カード付帯保険でカバーすることができます。利用付帯裏技について、くわしくは、こちらの記事をご覧ください。参考記事:利用付帯海外保険カードで90日(3ヶ月)以上を狙う裏技と注意点

その利用付帯裏技を使えるクレジットカードの中で、一番、海外旅行保険の補償額が充実していて、しかも、家族特約付き(=家族の海外保険もカバーできる)のが、このSBIゴールドなのです。

さらに言えば、家族特約が付いているカードは、年会費が1万円以上するのが普通なのですが、このSBIゴールドの年会費は、その4分の1。

このへんが、私がSBIゴールドをオススメする理由です。

 

家族特約付き(自分のカードで配偶者、子供もカバー可)

自分がカードを発行することで、家族も保険の対象になる、というのが「家族特約」。これは、非常に使えるサービスです。

自分が家族と一緒に行く海外旅行ではもちろんのこと、自分が同行しない家族旅行も、対象になります。(ただし、SBIゴールドは利用付帯なので、旅費などのカード支払は必須)

カード支払いさえしていれば、子供だけが渡航する海外留学や海外のサマースクールなども、カード付帯保険でカバーできてしまいます。

18歳未満を、カード付帯保険でカバーするには、この家族特約を利用するしか方法はないので、ぜひ覚えておきたい機能です。

参考:家族特約の使い方と注意点

その他の保険内容は、特に良いものなし。

ショッピング保険(買物保険)は普通

カードで買った商品が故障した場合に補償してくれるショッピング保険(買物保険)は、期間90日で年間30万円分です。 この買物保険は普通レベルです。もっと良いカードは、補償期間が180日間のカードなどもあります。(セディナカード、イオンカードなど)

航空機遅延/ロストバゲージ保険は、付帯なし

航空機遅延/ロストバゲージ保険は、SBIゴールドには付帯していません。ただ、これらの保険は、
なくても問題ないと私は思っています。

付帯していたとしても、条件が厳しく、「飛行機遅延は4時間以上の遅れor欠航」、「手荷物遅延は到着から6時間以上遅れ」、「手荷物紛失は到着から48時間以内に届かない場合」など、だからです。

また、もらえる保険金も、限定されています。出発便/帰国便の航空機遅延/欠航の場合に保険金がおりるのは待ち時間の食事代のみ。乗継便の航空機遅延/欠航の場合に保険金がおりるのは、ホテル宿泊料金、待ち時間の食事代のみ。ロストバゲージの場合は、衣類や生活必需品の購入費用のみ、です。

それでも、やっぱり必要だと思う場合は、こちらの比較表を参考に他のカードを作ることを検討してみてください。参考記事:飛行機欠航/遅延・ロストバゲージ保険付きカード比較表(20枚以上)

カード入会審査は少し厳しめかも

このSBIゴールドですが、ゴールドカードということもあり、審査は少し厳しめかもしれません。私も過去に一度、審査に落ちて、SBIゴールドに申し込んだのに、SBIレギュラーカードが発行されたことがあります(SBIレギュラーカードは、海外保険は偏りがありイマイチです)。

審査に落ちた理由が、自営業だったからなのか、年収が足りなかったからなのかは、不明ですが、厳しいのは間違いないと思います。会社員である、、私の友人も、落ちたと聞きましたので。

ですので、誰もが発行できるカードではない感じです。

作りたい場合は、審査に通らない場合も計算にいれて、早めに申込をし、ダメだったときには、他のカードで対応できる体制にしておくことをおすすめします。

SBIカードは海外キャッシングでも、おすすめ

SBIゴールドは、他のクレジットカードと同様、現地ATMで現地通貨を引き出せる「海外キャッシング」が可能です。しかも、SBIカードの場合、利息を少なくするための繰上げ返済に、カード会社への電話が不要で、引き落とし手数料も無料で、かなり安く済ませることができ、おすすめです。

少し前までは、SBIカードの海外キャッシングの為替レートが良くなかった(1ドルにつき3円上乗せされていた)ため、良くなかったのですが、それが2015年10月から改善され、おすすめできるようになりました。

海外キャッシングは、銀行や両替所などで外貨両替するより、ずっとお得ですので、やるべきです。そのときは、このSBIカードのように、手数料や利息が少ないカードを選ぶべきです。

海外キャッシングでお得なカードに関しては、こちらのサイトで比較しています。
参考サイト;国際キャッシュカード徹底比較(インターナショナルカード)

まとめ

残念ながら、SBIカードは2017年7月で、全カードの募集を終了しました。
既存カードも、2018年1月でサービス終了とのことです。本当に残念。
代わりのカードは、こちらの保険付帯カード比較表で探してください。

以上、SBIゴールドの海外での利用法でした。
いろいろ書きましたので、再度、SBIゴールドに向いている人を書いておきます。

SBIゴールドに向いている人
●1万円以下の年会費で、海外旅行保険が手厚いカードが欲しい人
●利用付帯裏技を使って90日以上の海外滞在もカバーしたい人
●配偶者や子供、家族のぶん、海外旅行保険が欲しい人
●海外旅行保険が利用付帯でも気にならない人

ちなみに私、のむてつも、このカードは持っています。万能なカードではないのですが、独特な特徴のあるカードですので、当てはまる人には有り難いカードです。

比較表でも上位に掲載しています。
海外旅行保険付帯ゴールドカード比較表

ぜひ上手に使ってくださいね。

[コツ]保険付帯カードは、まず「子供の保険が必要かどうか」で決めるべき
保険付帯カードを選ぶコツは、まずは「18歳未満の子供の保険が必要かどうか?」を決めること。

●子供の保険が必要 ⇒家族特約付きカード(種類少ない。年会費高い)
●子供の保険は不要 ⇒一般カード(種類多い。年会費安い)


となります。配偶者や同居家族がいても、18歳以上なら、家族カードを作ることで、同じ保険を持つことができるので、家族特約付きカードは不要です。

子供の保険が不要な人は、↓こちらの比較表をどうぞ。


海外旅行保険付帯クレジットカード比較表(子供がいない人向け)
海外旅行保険付帯クレジットカード比較表(子供がいない人向け)

(↑画像をクリックすると飛びます)

子供の保険も欲しい人は、↓こちらの家族特約付きカード比較表を。


家族特約付き海外旅行保険50枚比較表
家族特約付き海外旅行保険50枚比較表

(↑画像をクリックすると飛びます)

学生さんは、学生ならではのお得なカードがあります。こちら↓


海外旅行する学生のおすすめクレジットカード選び
海外旅行する学生のおすすめクレジットカード選び


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のむてつ

のむてつ

元高校教師。公務員を辞め、上海に渡り起業。上海生活7年(現在日本)、国際結婚歴17年(2007年〜)、海外ビジネス歴21年(2003年〜)。もともと自分のために調べ始めたカード付帯保険ですが、ブログでまとめるようになって20年(2004年〜)。2024年末で、読者からいただいた相談数が1,400件を超えました。今も海外滞在者の役に立つよう、情報を集め続けています。

2019年6月 マレーシアナビ カード保険セミナー
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