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16.美容院での戦い
上海に住み始めて、半年。
今まで一度もチャレンジしたことのないところがあったんです。
美容院。
髪型だけは、失敗したら仕事に行けなくなる(行きたくなくなる?)ので、
行ったことがなかったんです。ちょっとずつ自分で切ったりしていました。
それが!!!
昨日、弟が行って来たんです、美容院に。
弟は、まだ、ほとんど中国語が話せません。
タクシーから降りるときに、運ちゃんに笑顔で「ニーハオ!」と言った
ツワモノです。(本当は「またね!(ザイジェン)」と言いたかったらしい)
弟は、おしゃれさんです。カット10元(150円)の床屋になんて行きません。
私は、弟に、「日本語の通じる美容院ある?」と聞かれ、
「大手スーパーの中にあるところなら大丈夫ちゃうかな」と答えました。
わりと綺麗な店があった記憶がありました。
その言葉を信じ、弟は一人で旅立って行ったのです。
美容院の前に着きました。
●不安その1‥‥日本の床屋の前にある、赤や青の斜めのストライプが
クルクル回る目印が、美容院の前にもある。
これを見て真っ先に思ったのは、
「兄にダマされた!ネタのために床屋に送り込まれた!」
ということでした。
(中国の美容院は、この目印をつけているところが多いんです)
でも、他の店に行くのも不安は同じ。
店の前で、10分間考えました。
よし!今日はやめよう!その店を後にしました。
でも‥‥‥、やっぱり今日切っておかないと面倒臭い。
明日また切りに来るなら、今日のうちに切っておこう。
帰り道に思い直し、もう一度、店を目指しました。
到着。やっぱり怖い。でも、ヘアカタログだけ見て帰ってもいいじゃないか、
と自分に言い聞かせ、気合を入れ、店内へ突入しました!
店員が一斉に、「あっ‥‥客?」という顔で注目します。
●不安その2‥‥「いらっしゃいませ」はどこへ?
でも、そんなのは、よくあること。気にしてられません。
2人の女の子が寄ってきました。
やっぱり‥‥。日本語が全く通じません。
手でチョキを作って、「カットしたい」ことと、「本を見たい」ことを伝えると、
ヘアカタログを持って来てくれました。
女性用でした‥‥‥。
「メンズ、メンズ!」と言って、男性用を持って来させました。
すると、あるんですね、日本語のヘアカタログ。安心しました。
写真があれば、そうは間違いは起こりませんもんね。
やっとのことで席につきます。
隣に、さっきの中の一人が座りました。この子、すごくいい子なんです。
まず、笑顔。言葉は通じないけれど、一生懸命聞く態度。
中国にもいるんです、こういう子。
友達になりたかったです、その後の出来事がなければ‥‥‥。
いい髪形が、ありました。彼女に指差して伝えます。
弟「ジェーガ、ジェーガ(これ、これ)」
女「えっ、パーマ???」
弟「そう、パーマ、パーマ」
女「ほんとにパーマ?」
女の子は、すごく嬉しそうな顔になりました。
「ヤッター!この私が、パーマの注文を取ったわ!(涙)」(想像)
●不安その3‥‥パーマで喜びすぎ。給料と関係あり?
その後、「シャンプー?」と聞かれ、
「と、当然やろ?!」と思いながら、うなずきました。
シャンプー係が来ました。
まず、肩に、タオルが乗ります。
そして突然、頭にシャンプーが!!!
その場で、です。シャンプー台に移動しません。
これが、中国式シャンプーなんですね。すすぎのときだけ、移動します。
鏡の前の席に移動し、いよいよカットです。
ちょっと小太りの男性美容師が来ました。経験豊富そうです。
でも、急に不安そうな顔になり、何かに気づいたようです。
●不安その4‥‥客の前で、不安そうな顔。表情がわかりやすい。
「あれ?どんな髪型だっけ?聞いてへんよ」という顔をしています。
さっきの女の子、伝えてなかったのでした(笑)。
目配せをして、アシスタントたちに本を持ってくるように指示します。
アシスタントたちは一生懸命、本を探します。
なかなか見つかりません。みんなで探しても、無い。
そりゃそうです。本は、さっきの椅子の上。
彼らが探しているところにはありません。
仕方なく、自分で取りに行って、小太りに渡し、
先に席に戻りました。
‥‥‥誰も来ません。
鏡越しに見ると、その場に全員が集まっていました。
会議です。ざわついています。
「ほんとに、この髪型なの?」「えー!ほんとに?!」「そんな髪型‥‥」
「あの人が言ったんです」「ほんとかよ?」「私いやよ、そんなの」(想像)
小太りが戻ってきました。不安そうです。
「ほんとにこの髪型でいいの?」
(次に続きます)
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