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1.乗物・美容院・部屋探し 2.健康・文化・生活の知恵 3.インターネット
17.美容院での戦い2
前回からの続きです。
小太りが言いました。不安そうです。
小「ほんとにこの髪型でいいの?」
弟「OK、OK」
小「でも△■☆×●□○☆‥‥‥」
弟「お・お・け・い!!」
納得したようです。
やっと、切り始めるところまで、たどり着きました。
チョキチョキ切っていきます。
小「‥‥‥日本人の方ですか?」
えーっ!!驚きです!小太りが、日本語を話し始めたんです!
なんで最初から話してくれへんねん、と思いつつも、嬉しくて、答えました。
弟「に、日本語話せるんですか?!」
小「はい、少しだけ(微笑)」
おおー、嬉しいです。安心しました。
小太りは切り続けます。
さらに、小太りは切り続けます。
さらに、さらに、小太りは切り続けます。
さらに、さらに、さらに、小太りは切り続けます。
さらに、さらに、さらに、さらに、小太りは切り続けます。
さらに、さらに、さらに、さらに、さらに‥‥‥
‥‥‥‥ほんとに、「少しだけ」が、話せただけでした(泣)。
でも、もう後には引けません。
気を確かに持ちます。
気づいてみると、小太りの腕は悪くありませんでした。
まあ、日本の美容師に比べると負けますが、そこそこちゃんとやっています。
さすがに毎日、髪を切っているだけのことはありました。
さて、次はパーマです。
小太りは、他のお客さんのカットのために去っていき、
シャンプーをしてくれた子がまた来ました。
ロッド巻きの始まりです。
クルクルッ、一つ。クルクルッ、二つ。なかなかの手際の良さです。
三つ、四つ‥‥。気づいたら、小太りが後ろでチェックしています。
ロッドで手遊びをしながら、いかにも偉そうです。
ちょっと見つめてみました。
「お前も一緒にやったら早く済むやろ!」と、念じつつ(笑)。
ハッと、視線に気づいたようで、小太りもロッド巻きに加わりました。
意外に、気持ちは通じるようです。
でも、ここからでした‥‥‥だんだん流れが変わってきたのは。
いつの間にか、小太りは、また抜けていき、シャンプーの子と、
最初の笑顔の子の二人にロッド巻きをまかせていました。
上の髪が巻き終わりました。
次は横髪です。
巻きます‥‥‥チュルン!もう一度、巻きます‥‥‥チュルン!
上手く巻けません。ほどけてしまうんです。
●不安その5‥‥大きいロッドしか無く、短い髪が、巻けない。
チュルンとなるたびに、「ああん、どうしよう!」という顔をして、
申し訳なさそうに、こちらを見ます。
「!!!」
気づきました!小太りのヤツ!
あいつ、巻けないから逃げたんです!
●不安その6‥‥上司が、自分に都合が悪くなると逃げる。
笑顔の子の顔から、だんだん笑顔が消えていきます。
もう一度‥‥‥チュルン。 ‥‥‥‥その子も消えていきました。
●不安その7‥‥当然、下っ端も逃げる。
シャンプーの子だけが、顔を引きつらせながら、巻いています。
ひとつ巻いては、フゥー、ため息。ひとつ巻いては、フゥーー。
その健気な姿勢に、心打たれました。
一生懸命やっているんだ、許してあげよう。
一生懸命やっているんだ、許して‥‥‥‥‥一時間かかりました(怒)。
さて、再び気を取り直して、パーマ機の登場です。
頭にかぶせ、スイッチオン!
‥‥‥‥‥温まりません。
どうやら、スイッチの位置がわからないようです。
●不安その8‥‥パーマ機のスイッチがわからない
シャンプーの子が、別の子を助っ人に呼びます。
一通り見回して‥‥‥わからないようです。
また、別の奴が呼ばれて‥‥‥やっぱりわからない。
次の子‥‥‥これもダメ。
小太りが来ました‥‥‥おいおい、お前もわからへんのかい!!(怒)
若い男の子‥‥‥カチッ。
じわぁっと温かくなってきました。
店員総出でした。
(さあ、無事パーマはあたるのか?またまた下に続きます。
下では問題の髪型も公開予定。)
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