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6.動き出した弟の夢
03年11月3日(月)
弟が、昨日から働き始めました。
「ただいまっ!やっぱり現場はええわ〜。良かった。
もう、テーブル拭きながら、ワクワクしてもうてさ。
久しぶりの立ち仕事で疲れたけど、ええねぇ、楽しい。勉強になるわ」
弟は、大阪の珈琲店で店長をやっていたのですが、それを辞め、
2週間ほど前に上海に来て、チャンスを探していたんです。
いろいろと動いてみた結果、実際に働いてみることが
一番だと感じ、即行動。
気に入った店に乗り込んで仕事を決めてきました。
一日働いただけですが、「中国人従業員に対する見方が変わった」
らしいです。誰も見ていないときは、サボって、ひまわりの種を
食べている‥‥なんてことは、全く無く、全員よく働く。
「自分が何の気なしに置いたトレーの位置を、整頓し直されたのはショック!」
と、弟は言っていました。その他にも、お茶菓子の袋をちゃんと伸ばして
客に出すなど、細かい部分にもサービス精神が感じられたそうです。
何より驚いたのは、『日本語ノート』というものを各自が持っており、
その日に教えてもらった日本語を、すべて書き込み、暗記するということ。
仕事を通して、貪欲に学ぼうという姿勢がわかります。
でも、給料や大声によって、動かされている感じでもないようなんです。
そこの部分が大変気になる私としては、引き続きもっと細かく調査してくる
ように指令を出しておきました(笑)。
「まあ、日本人のサービスにはまだまだかなわへんけどね。
明日からは、日本人の実力を見せたろうって思てるよ。フッフッフッ」
不気味な笑顔で、去っていった弟でした。
頼もしく思う反面、なんかちょっと悔しく感じた兄、のむてつでした。
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