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04年9/16〜05年3/14 05年3/15〜12/14
●04年9月30日(木)(実は書いたのは10月5日)
研修@北京:激動の最終日
研修中、一つ大きな課題がありました。
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眠くなった子をどう起こすか?
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連日の研修。
しかも、彼らは、新ギャラリーのオープンに
向けて、8時-5時の研修後、深夜まで準備。
朝はホテルを6時半に出て、研修会場へ。
そんな生活なので、研修中、
だんだん集中力が切れてきます。
ついには、ウトウトではなく、
腕を枕に寝てしまう子が一人。
講師が注意して起こしてあげるのは、簡単。
でも、チームの目標は、
「上司が注意したらできるようになること」や
「上司の前では、ちゃんとやること」
ではなく、
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「自律できるチームになること」
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のはず。
この目標に到達できるように、
研修を持っていかないといけません。
ということで、ちょっと荒療治。
具体的な進め方はちょっと書けませんが(笑)、
寝てしまった子が出たチャンスを逃さず、
ガツンッ!とショックを与える。
チーム全体でじっくりと
話し合ってもらうように仕向けます。
ある程度時間を取った後、
一人一人、気持ちを発表してもらいました。
「せっかくの研修中、眠った人が出てしまって
本当に申し訳ありませんでした…」
「毎日、本当に疲れていて…」
「先生が注意しないので、甘えていました…」
じっくり、じっくりと聞いていきます。
すると、最初はただ謝っていただけだったのが、
変化していくんです。前の人の意見を聞いて、
次はさらに深い意見が出てきます。
こちらが細かく質問しているわけでもないのに、です。
そこで、ある女の子の発言。
「寝てしまったのは、
私たちの態度が悪いんじゃないんです!」
全員がザワつきます。
「違う、違う、みんな待って!
そういう意味じゃなくて…
態度を良くしようとは、しているんだけど、
でも能力が足りなくて…集中力が足りなくて
眠ってしまった、そういう意味だから!」
あ、彼女は、眠ってしまった人と同じ職場だったな…
意見を聞き続けること、1時間。
ほとんどの人が発言してくれました。
ただ、私には気になっていることもありました。
眠ってしまった本人が、発言せず…。
他の人の発言のときも目を合わさず、
何かを書き写しているような感じ…
その後、私も現場にいた者として一言。
本人に矛先を向けることは…
……やっぱり避けました。
そして、師匠が全員に語りかけます。
「自分の気持ちを正直に言います。
今まで我慢してきましたが、
もう怒ってしまいそうだったので……」
全員の視線が集まります。
「…どうやれば、みんなのチームワークが
良くなるか、迷っていました。
チームワークで私が一番大事だと
思っているのは……」
語り終わったときには、
昼休みを大きく過ぎていました…
でも、これが重要なんですよね。
機会を逃すことなく、伝えていかないと。
たとえ、時間がすごくかかったり、
プログラムを大幅に変えることになったとしても。
「わかってもらえましたか?
うん、そうですか。よかった〜(笑顔)。
では、いよいよ研修も最後です。
午後も頑張りましょうーっ!!」
ところが、です。
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全員、「は?」という顔。
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みんな困っている様子なので、聞いてみたんです。すると、
ギャラリーオープンの準備が間に合いそうにないので、
今日の午後は、全員で手伝いに行くことになった、
とのこと!!
師匠と私、
「聞いてないよー!(涙)」
電話で確認したところ、
やはりどうしても準備に応援が必要だ、と。
しかも、昼食の時間なしで、今すぐ急行して欲しい、と。
そ、そんな!最後の締めもナシで?
でも、締めをしている余裕もない様子。
仕方なく、全員、急いで出発……。
「研修、ありがとうございました。いってきますっ!」
「じゃあね、頑張ってくるからねっ!」
「私たち、頑張りますからっ!」
「明日のオープン、絶対見に来てくださいねっ!」
う、うん…
でも、こっちは、ちょっと放心状態…
これ…で…おわり…なんだ…
その後、ケンタッキーで、師匠と私。
まだちょっとよくわかっていない状態。
「なんだか…こんなことも、あるんですね…」と私。
「うん…そうなんだよね…
いつもね、何かあるんだよ…
でも、今回は…すごいね…」
二人とも無言になりがち。
私がボソッと、言います。
「…でも、よかったッスね、午前中にあの話ができて…」
「そうなんだよね…なんかあるんだよ、タイミングというか、
めぐり合わせというか、そういうものが…」
ふと、思い出しました。
「…でも、一つ心残りが…
結局、寝てたあの子、発言しませんでしたから…」
「違うんだよ、のむてつさん!
それがさぁ…出て行くときに、僕の横に来たんだよ。
そして、
『見ててください、本番のとき。私、頑張りますから』って。
そして出て行ったんだよ…」
しょ、衝撃的事実…
ドラマちゃうねんから…
「エェーーーーーーーーーッ!!!、まじッスかっ?!」
「それがね、中国なんだよ。
いつも、何かある」
ガッチリ握手して、研修終了っ!!(涙)
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