|
|
|
04年9/16〜05年3/14 05年3/15〜12/14
●04年9月21日(火)
理想をぶつけることと、現実
今日は、明日からの
中国人向け研修の打ち合わせでした。
その中で、勤務中(サービス中)の
携帯電話使用が、話題になりました。
ヒマなときに携帯をいじっていたり、
接客中・会議中の着信をどうするか、などです。
これには、高校教師時代も苦労したんです。
携帯の急速な普及に、学校の規則がついていけない。
学校ごとに対応もまちまちでした。
問答無用で「完全持込禁止」のところもあれば、
「持ち込みはOK、でも、節度を持って」
というところもあります。
私のいた学校は「節度を持って」の方針だったのですが、
この『節度』というのが、厄介なんですよね。
教師によって考え方が違う。
最初の頃は、まだ良かったんです。
「おい、授業中に、携帯を出すな!」で問題は無かった。
でも、ある日、
「わからない漢字を調べてただけです…(涙)」
と言う子が出てきたんです。これはショックでした。
「えっ?いや…
そ、そう言われてみれば…便利だ…な……」
なんて、しどろもどろになってしまって(笑)。
携帯って、そういう使い方もできるんだ…と
カルチャーショックにも似た驚きがあったのを
覚えています(笑)。
今なら当然の使い方なんですけどね。
ただ、今考えると、学校のときに良くなかったのは、
その後の対応です。教師間で意思統一をしなかったんです。
教師によって、対応が違った。それぞれの教師が、
自分が正しいと思うやり方で、対応してたんです。
そして、裏で、お互い「あの先生は、甘すぎる」とか、
「あの先生は理由も聞かないで…」などなど…。
今日の打ち合わせのときに、最高責任者の方が
「使わせない」とビシッと言ったときに、気づきました。
あっ、どっちが正しいかという論議よりも、
『まずは、このルールでいきましょう』と
意思統一することが重要だったんだ……、と。
当然、今日の会議でも、反対意見もあるような雰囲気でした。
ただでさえ、中国では、携帯電話のマナーは日本よりも甘いうえに、
(仕事中、人と話している間などでも、平気で電話に出ちゃいます)
大切な電話がかかってくることが多い管理職の人も、例外は認めない
ということになりましたから。
でも、やはり、その反対意見を押し切ってでも、
一つの基準を決め、それを徹底させることが重要なんですよね。
そうすることによって、組織がブレなくなる。
こういう点では、民間企業のほうが、理想を追いかけすぎず、
現実的で、いいなと思いました。そりゃ当然ですよね、
すぐに結果を出さないといけませんから。
この部分では、ちょっと教師の世界は甘かったのかもしれないです。
PS
でも、だからと言って、「教師は世間知らず」ということでは
ないんですよ。この偏見には、私は大反対で、「教師がどれだけ世間で
通用するか?」を試すために、今私は努力している部分もあります(笑)。
04年9/16〜05年3/14 05年3/15〜12/14
|
ちょろ中掲示板に一言残す(←ありがとうございます!)
|
|
|
|
|