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04年9/16〜05年3/14 05年3/15〜12/14
●04年9月25日(土)
中国人への『つかみ』
実は、今これを書いているのは、10月2日です(笑)。
研修記録ノートを見ながら、自分の復習のつもりで
書いておりますので、何とぞ、ご勘弁を。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北京研修1日目、我が師匠が、
最初の最初で、した話は、これでした。
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
「この9つの点を一筆書きの4本の線で結んでください」
生徒さんたちの反応、
「???」
「何で?こんなのが研修なの?」
「え〜、知ってるよ〜、こんな子供だましクイズ…」
当然、ざわつきます。
私も戸惑いました。ちょっと陳腐なクイズなので、
バカにされてしまうのでは、ないか?と。
正解を聞いてみると、やはり、できている人が多数。
みんな、「当然でしょ…」という顔。
師匠の解説が始まります。
「この9つの点の外側を使うという発想がポイントです。
今回の研修では、この外側に出たような部分を学び、
視野を広げることの大切さを知っていただきます」
全体の反応、「ふぅ〜ん、それで?」という感じ。
30名中、見える範囲で観察したところ、
説明が終わった後、「なんだ、それだけか」と
自分のメモに書いた図を消してしまう人、または
図は残すものの説明はメモらない人が大部分。
説明のメモも取っていたのは2人だけ。でも、
色分けまでしていた人もいましたけどね。
しかし、次の質問で、流れが変わります。
「では、3本の線で、できますか?
当然、一筆書きで、ですよ」
一同、「……???」(私も含め。笑)
すると、一人の女の子が手をあげました。前に出て、
ホワイトボードに書いてもらうことに。
『Z』の文字のように書いています。
どよめきが起こります。
後ろから、声が。
「真ん中の線、直線じゃねぇじゃねーかよー」
でも、ここは、やっぱり、中国人は議論に強い。
その女の子、前でキッパリ大演説。
「中段3つのマルを通らせるのが問題だけど、
線を細くして、Zの斜めの線が、
中段右端のマルの一番上と、
中段左端のマルの一番下をかすめるようにして書く。
今は、ホワイトボードが小さいから、線がゆがむけど、
枠をもっとずっと大きく考えれば、可能だわっ!!」
全員がシュンと黙ります。
見事に流れが変わったんです!
その後の師匠の解説にも、うなずく人が増加。
後ろから見ていて、一目瞭然。
見事なものです。
(※補足: 増加と言っても、うなずいて聞くのは
4分の1くらいでした。中国人は、話を聞くときに
うなずく習慣があまり無いのかもしれません。よく
私がウンウンとうなずきながら聞いていると、
「なんで日本人はそんなにうなずくんだ?」と
聞かれたことが何度かありますので(笑)。)
そして最後のクイズ、
「1本の線なら、どうですか?」
みんな、「ハハ〜ン♪」とわかった顔。
そうです、3つの点の幅よりも太い線で書けばいい。
最後に、師匠のシメの言葉。
「一つの視点だけではなく、大きく考えたり、
小さく考えたり、このような考え方の幅を
身につけていきましょう!」
そして、もう少し具体的な研修内容に突入。
自然と、ノートを取る人数も増えていました。
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感想
当然、全員が全員、このような変化が見られたわけでは
ありません。でも、明らかに、私の見てきた高校生の集団
よりは、反応の良さを感じました。なんと言うか、
『良いものは良い。納得がいけば、従う』という
ような雰囲気です。
ただ、これだけ書けば格好良いのですが、
地道なところで、オーバーアクションで笑いを取ったり
(通訳を使っていましたので、言葉では笑いが難しい)
など、意識を向けさせる努力があってこその反応だ、
とも思いました。
04年9/16〜05年3/14 05年3/15〜12/14
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