セゾンカード海外旅行保険の注意点←海外生活者の観点から
このページでは、海外旅行保険付帯のセゾンカードの中で一番良いカードの選び方、見落としやすい落とし穴、また、海外旅行へ行ったあとのセゾンカードの使い方などを解説します。
Contents
要注意。海外旅行保険が付帯していないセゾンカード
セゾンカードには非常に多くの種類がありますが、海外旅行保険が付帯していないセゾンカードも多いので、注意が必要です。
海外旅行保険が付帯していないセゾンカードの例
●セゾンカードインターナショナル
●セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード
●ウォルマートカード セゾン・アメリカン・エキスプレス・カード
●JMBローソンPontaカードVisa
●タカシマヤセゾンカード
●みずほマイレージクラブカードセゾン
●みずほマイレージクラブカードセゾンSuica
●ヤマダLABI ANAマイレージクラブカードセゾン・アメリカン・エキスプレス・カード
など。
※上記は、海外旅行傷害保険が完全に付帯していない、かつ有名カードのみ。上記の他、パルコカードなどのように「VISA・マスターは保険なしだが、アメックスには保険付き」というセゾンカードも多いので注意してください。
おすすめ海外旅行保険付帯セゾンカード
おすすめカードは、セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード(以下、セゾンブルーアメックスと記載)と、セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード(以下、セゾンゴールドアメックスと記載)なのですが、役立つかどうかは、人によります。
※セゾン系カードの付帯海外旅行保険は、2021年7月、ほぼ全てのカードが利用付帯に改悪されたのでご注意ください。
おすすめカード選びは、第一に、「家族の海外旅行保険も必要かどうか」で判断してください。
家族の保険も必要ならコチラ ・ 自分の保険だけでいいならコチラ ・ 学生ならコチラ
家族の保険もカバーする おすすめセゾンカード(家族特約付き)
カバーする家族の範囲は、生計をともにする配偶者、子供、孫、親、祖父母、など幅広いです(6親等以内の血族または3親等以内の姻族)。これら全ての人の海外を、1枚のカードを持つだけでカバーできます。
ただし、家族の保険もカバーするセゾンカードは、残念ながら一般レベルのカードはありません。年会費1万円以上になってしまいますが、一度、海外へ家族旅行をすれば、元が取れるくらいです。
セゾンゴールドアメックス |
ゴールドカードセゾン |
||||
---|---|---|---|---|---|
年会費 | 1.1万円(税込) | 1.1万円(税込) | |||
国際ブランド | アメックス | VISA/JCB/マスター | |||
保険付帯条件 | 利用付帯 | 利用付帯 | |||
保 険 金 限 度 額 |
本会員 | 家族 | 本会員 | 家族 | |
傷害死亡/後遺傷害 | 5000万円 | 1000万円 | 3000万円 | 1000万円 | |
★重要★ 傷害・疾病治療費 |
傷害 300万 疾病 300万 |
傷害 300万 疾病 300万 |
傷害 100万 疾病 100万 |
傷害 100万 疾病 100万 |
|
賠償責任 | 3000万円 | 3000万円 | 2000万円 | 2000万円 | |
携行品損害 | 30万円 | 30万円 | 50万円 | 50万円 | |
救援者費用 | 200万円 | 200万円 | 100万円 | 100万円 | |
キャッシュレス診療 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
詳細 | セゾンゴールドアメックス詳細 |
↑このように、同じ年会費1万円を払うなら、海外旅行保険が手厚いセゾン・ゴールド・アメックスのほうが3倍おトクです。
セゾン・ゴールド・アメックスは、海外旅行保険の面では、すべてのゴールドカードの中でも1位になるカード。(参考:ゴールドカード海外旅行保険比較)家族持ちなら作っておいて損はないカードです。
海外保険充実おすすめセゾンカード(家族特約なし)
セゾンカードの中で、最もおすすめの2枚と、年会費無料カードの中で一番おすすめのエポスカードを比較してみます。残念ながら年会費無料のセゾンカードで海外旅行保険付きはありません。
セゾンブルー・マイレージプラスセゾン・エポスカード比較表
セゾンブルーアメックスカード |
マイレージプラス セゾン |
エポスカード |
||
---|---|---|---|---|
年会費 | 3300円
初年度無料 (25歳まで年会費無料) |
1650円 | 無料 | |
国際ブランド | アメックス | VISA/マスター/アメックス | VISA | |
保険付帯条件 | 利用付帯 | 利用付帯 | 利用付帯 | |
保 険 金 限 度 額 |
傷害死亡/後遺傷害 | 3000万円 | 3000万円 | 3000万円 |
★重要★ 傷害・疾病治療費 |
傷害300万円 疾病300万円 |
傷害300万円 疾病300万円 |
傷害200万円 疾病270万円 |
|
賠償責任 | 3000万円 | 2000万円 | 3000万円 | |
携行品損害 | 30万円 | 20万円 | 30万円 | |
救援者費用 | 200万円 | 300万円 | 100万円 | |
キャッシュレス診療 | ○ | ○ | ○ | |
ポイント | 一般カードの中で最も保険が充実 | 短所:家族カード発行不可 | 一般カードの中でおすすめ1位。傷害死亡が低いのは問題なし | |
詳細 | セゾンブルーアメックス詳細 | マイレージプラスセゾン詳細 | エポスカード詳細 |
↑上記の2枚のセゾンカードは、有料ですが、そのぶん保険内容が良いので、年会費無料カードではなく、こちらを選ぶ、というのもアリだと思います。
マイレージプラスセゾンに関しては、表中にも書きましたが、「家族カードを発行できない」ということだけ注意が必要です。普通、18歳以上の家族なら収入がなかったとしても家族カードが発行でき、保険が付帯されるのですが、マイレージプラスセゾンに関しては、それができない、ということです。
そういう意味で、総合的には、セゾンブルーアメックスのほうがオススメです。
学生なら年会費無料になるセゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードがおすすめ!
学生で、海外旅行のために保険付帯カードを探している、ということなら、おすすめはセゾンブルーアメックスです。何と言っても、25歳になるまで年会費無料なんですから。年会費無料で、治療費用が300万のカードを持てるなんて、ほんと、若者の特権です。おじさんからすると、うらやましい限りです!
セゾンカード付帯海外保険の使い方
セゾンカード海外旅行保険の条件は利用付帯。カード払い必須
セゾンカードに付帯する海外旅行保険の条件は、2021年7月から利用付帯に改悪されました。付帯保険を使いたい場合は、海外旅行の交通費などの支払いが必須です。
セゾンカードは利用付帯になったが利用付帯裏技は不可
セゾンカードはほぼ全てのカードが利用付帯に変わりましたが、残念ながら利用付帯裏技は不可。日本出国から91日以降は保険は無効になります。
利用付帯裏技というのは、90日以上の海外滞在でもカード付帯保険を使う裏技です。くわしくは↓こちらの記事で解説しています。
カード付帯の海外旅行保険の範囲と、有料保険との違い
カード付帯の海外旅行保険は、上で「おすすめ」として紹介したカードに関しては、補償内容で不足ということはありません。ただし、アメリカなど医療費の高い地域へ行く場合は、他の保険付帯カードも持ち、保険を上乗せするようにしてください。
ただし、カード付帯保険が、どうしても有料保険に劣る点が2つあります。それは、①疾病死亡補償が無い、②携行品損害に自己負担額がある、という2点です。と言っても、①に関しては、短期間の海外旅行では、あまり問題にならないですし、②に関しては、1点3000円なので、有料保険の保険料と比較しても安いので問題ないと思います。
病院にかかるとき(キャッシュレス診療可能)
セゾンカード付帯の海外旅行傷害保険は、医療費キャッシュレスサービスが使えます。医療費キャッシュレスサービスとは、海外の病院での支払いを自分でしなくていい、というサービス。
ただし、カード付帯保険のキャッシュレスの場合は、カード会社へ会員情報を確認するのに時間(1時間〜1,2日)がかかることを覚えておきましょう。
また、実際に病院にかかるときは、いきなり病院へ行ってはダメです。まず、海外ヘルプデスクに電話すること。電話すると、キャッシュレス診療が可能な提携病院を紹介してもらえます。
盗難に遭ったとき(盗難保険を使うとき)
カード付帯保険で「盗難保険」にあたるのは、「携行品損害」の部分。持ち物の盗難を補償してもらえます。盗難に遭ったと気づいたときには、まず海外ヘルプデスクに電話しましょう。現地警察などで盗難届をもらうのが通常ですが、言葉の問題もありますし、少し面倒ですよね。ケースによっては、海外ヘルプデスクに相談すると、盗難届ではなくても対応してもらえることもあります。
注意!セゾンカードは家族カードに保険なしが多い
これはセゾンカードのデメリット部分になるのですが、「セゾンカードは家族カードに保険が付帯しないカードが多い」です。
上記のおすすめで紹介した、セゾンゴールドアメックス、ゴールドカードセゾンも、家族カードに海外保険が付帯しません。ただし、この2つのカードは、家族カードがダメでも、家族特約で配偶者や同居の父母もカバーできるので問題なしです。
上で少し書きましたが、MileagePlus(マイレージプラス)セゾンカードは、家族カードの発行自体ができません。
そういう意味では、セゾンカードの海外旅行保険は、夫婦での利用には少し弱いと言えそうです。ただし、↓このカードだけは例外です。
一方、上で紹介した、セゾンブルーアメックスなら、家族カードにも保険は付帯していますので、夫婦の旅行にも使えます。そういう意味でも、セゾンブルーアメックスはおすすめのカードです。