セゾンゴールドプレミアムの海外旅行保険←海外生活者の視点から
※セゾン系カードの付帯海外旅行保険は、2021年7月、ほぼ全てのカードが利用付帯に変更されたのでご注意ください。(このカードは利用付帯になっても持つ価値のあるカードです!)
セゾンゴールド・プレミアム・カード(以下、セゾンゴールドプレミアムと記載)は、海外旅行保険が、ゴールドカードの中でも非常に充実したカードで、比較表の中でも上位のカードです。
で、何と言っても、一番のメリットは、↓これですね。
●年間利用金額100万円以上で翌年以降永久無料
この「100万円」の条件が1回でも満たすことができれば、最高の保険を年会費無料で持ち続けられるというのは、他のカードではありえないメリットです。
保険内容について言えば、特に、家族特約が手厚いので、18歳未満の家族も海外へ行く人にお得なカードとなっています。
Contents
こういう人向けのカード
セゾンゴールドプレミアムは、↓こういう人向けのカードです。
●できるだけ年会費が安くて、保険の手厚いカードを探している人。
●自分と配偶者、子供も含めて、海外へ行く機会が多い人(1度の家族旅行で、年会費1万円の元が取れる)
●18歳未満の子供が海外留学(3ヶ月以内)へ行く人
こういう人には向かない
こういう人には、セゾンゴールドプレミアムは向いていません。他のカードをおすすめします。
⇒そもそも「家族特約付きカード」(=年会費が高い)を準備する必要がありません。家族カード発行で十分です。家族特約と家族カードの違いはこちらで解説しています。
●年会費永年無料条件である「年間利用金額100万円以上」がキビしいと感じる人
⇒ミライノカードゴールドなら、少しだけ家族に対する保険は減りますが、年会費は3300円で済みます。
●年会費無料のカードを探している人
⇒年会費無料カードはこちらへ
●海外キャッシングでお得なカードが欲しい人
⇒海外キャッシングでお得なカードはこちらへ
海外旅行保険の補償額
セゾンゴールドプレミアムの海外旅行保険は、補償額で見ると、非常に良いです。5段階評価で言えば、最高評価の「5」です。特に家族に対する補償額が高いのが特長です。
本人補償額
傷害死亡/後遺障害 1000万
傷害治療費用 300万
疾病治療費用 300万
携行品損害 20万
賠償責任 2000万
救援者費用 100万
家族補償額
傷害死亡/後遺障害 1000万
傷害治療費用 300万
疾病治療費用 300万
携行品損害 20万
賠償責任 2000万
救援者費用 100万
カード選びの基準として、年会費無料カードの中で最も海外旅行保険が充実しているカードで「治療費用が200万円」という基準があります。そのことを考えると、セゾンゴールドプレミアムの治療費用は300万と高く、付帯保険の充実度が、よくわかると思います。
家族特約(=要は家族に対する保険)は、配偶者、子供、両親も対象。しかも自分が行かない海外旅行も対象です(利用付帯)。これだけで年会費1万円の元が取れる人も多いと思います。
家族に対する治療費用が300万、というのは本当にすごいです。プラチナカードにも劣りません。一番の長所と言えるでしょう。↓こちらが年会費2.2万円のセゾン・プラチナ・アメックスと比較した、比較表です。
セゾンゴールドプレミアムとセゾンプラチナアメックスの比較
セゾンゴールドプレミアム |
セゾンプラチナアメックス |
||||
---|---|---|---|---|---|
年会費 | 1.1万円 →永年無料可 |
2.2万円 | |||
国際ブランド | VISA/JCB/Amex | Amex | |||
保険付帯条件 | 利用付帯 | 利用付帯 | |||
保 険 金 限 度 額 |
本会員 | 家族特約 | 本会員 | 家族特約 | |
傷害死亡/後遺傷害 | 1000万円 | 1000万円 | 1億円 | 1000万円 | |
★重要★ 傷害・疾病治療費 |
傷害 300万 疾病 300万 |
傷害 300万 疾病 300万 |
傷害 300万 疾病 300万 |
傷害 300万 疾病 300万 |
|
賠償責任 | 2000万円 | 2000万円 | 5000万円 | 5000万円 | |
携行品損害 | 20万円 | 20万円 | 50万円 | 50万円 | |
救援者費用 | 100万円 | 100万円 | 300万円 | 300万円 | |
キャッシュレス診療 | ○ | × | ○ | × | |
家族特約の範囲 | 子供○、配偶者○、同居の親○ | 子供○、配偶者○、同居の親○ | |||
家族カード年会費 | 年会費1000円 →永年無料可 |
年会費3000円 | |||
航空機遅延/ロストバゲージ補償額 | なし | 3万/10万 | |||
手荷物無料宅配 | なし | 出国時/帰国時 | |||
プライオリティ・パス | なし | あり |
↑このように、一番重要な治療費用補償額がプラチナカードレベルであるのが、セゾンゴールドプレミアムの特長です。その他の付帯サービスが必要な人はプラチナを選ぶのもアリです。
比較をもう一つ。ちょっと前まで、イチオシ家族特約カードだった「セゾンゴールドアメックス」とも比較してみましょう。↓こんな感じです。
セゾンゴールドプレミアムとセゾンゴールドアメックスの比較
セゾンゴールドプレミアム |
セゾンゴールドアメックス |
||||
---|---|---|---|---|---|
年会費 | 1.1万円 →永年無料可 |
1.1万円 初年度無料 |
|||
国際ブランド | VISA/JCB/Amex | Amex | |||
保険付帯条件 | 利用付帯 | 利用付帯 | |||
保 険 金 限 度 額 |
本会員 | 家族特約 | 本会員 | 家族特約 | |
傷害死亡/後遺傷害 | 1000万円 | 1000万円 | 5000万円 | 1000万円 | |
★重要★ 傷害・疾病治療費 |
傷害 300万 疾病 300万 |
傷害 300万 疾病 300万 |
傷害 300万 疾病 300万 |
傷害 300万 疾病 300万 |
|
賠償責任 | 2000万円 | 2000万円 | 3000万円 | 3000万円 | |
携行品損害 | 20万円 | 20万円 | 30万円 | 30万円 | |
救援者費用 | 100万円 | 100万円 | 200万円 | 200万円 | |
キャッシュレス診療 | ○ | × | ○ | × | |
家族特約の範囲 | 子供○、配偶者○、同居の親○ | 子供○、配偶者○、同居の親○ | |||
家族カード年会費 | 年会費1000円 →永年無料可 |
年会費1000円 | |||
航空機遅延/ロストバゲージ補償額 | なし | 3万/10万 | |||
手荷物無料宅配 | なし | 帰国時のみ | |||
プライオリティ・パス | なし | なし |
↑永年無料を選ぶか、初年度無料を選ぶか、の選択が大きいですね。あとは、セゾンゴールドプレミアムは家族カードも無料にできるのも地味に良い点です。キャッシュレス診療は、家族カードを発行するとOKになるからです(家族特約対象者はキャッシュレス診療不可なので)。
注意。利用付帯に改悪された
セゾンカードに付帯する海外旅行保険は、2021年7月から利用付帯に改悪されました。付帯保険を使いたい場合は、海外旅行の交通費などの支払いが必須なので、ご注意ください。
これは、カード会員である自分だけではなく、家族特約対象の家族も同じです。家族特約対象者の保険を有効にしたい場合は、その人の分の交通費やツアー代をこのカードで支払って初めて付帯保険が有効になります。
セゾンカードは利用付帯になったが利用付帯裏技は不可
セゾンカードはほぼ全てのカードが利用付帯に変わりましたが、残念ながら利用付帯裏技は不可。日本出国から91日以降は保険は無効になります。
利用付帯裏技というのは、90日以上の海外滞在でもカード付帯保険を使う裏技です。くわしくは↓こちらの記事で解説しています。
セゾンゴールドプレミアムはキャッシュレス診療OK
大都市限定になりますが、セゾンゴールドプレミアムの付帯保険では、キャッシュレス診療が可能です。(ただし家族特約対象者は不可)
キャッシュレス診療とは、「キャッシュレス・メディカルサービス」とか、「医療費キャッシュレスサービス」だとかの呼び名があるのですが、すべて同じです。要は、「現地の病院にかかったときに、保険会社が直接、病院に支払いをしてくれて、自分で支払いをしないで済む」というサービスです。
昔は、このサービスが無く、現地の病院では一度自分で支払いをし(立て替え払いをし)、その後、カード会社(保険会社)に領収書などと一緒に申請をする、という面倒な手続きが必要でした。その面倒な手続きが、セゾンゴールドプレミアムでは不要になる、ということです。
※最近のカード付帯保険は、ほぼ9割くらいの保険付帯カードが、キャッシュレス診療可能になっています。
セゾンゴールドプレミアムの引受保険会社である「損保ジャパン日本興亜」の全世界のキャッシュレス提携病院一覧は、↓こちら。
http://www.sjnk.co.jp/kinsurance/leisure/off/support/assist/
※提携病院は常に入れ替わりがあるので、必ず公式サイトから最近情報を得るようにしてください
ただし、キャッシュレス可能なカードでも、
●保険会社との提携病院がない場所(たとえば田舎など)や、
●カード会社が休みである土日祝日
は、キャッシュレス診療は不可です。
その場合、まず自費で立替をして、それから保険金申請手続が必要です。キャッシュレス診療の使い方のコツに関しては、↓こちらの記事で詳しく書いています。
セゾンゴールドプレミアムとミライノゴールドとの比較
保険のバランスでは一番良い、セゾンゴールドプレミアム。そのライバルとも言える、ミライノゴールドカードと比較してみましょう。ミライノゴールドは、年会費が安い(3300円)のと、自分の保険が手厚い、という特徴があります。
セゾンゴールドプレミアムとミライノゴールドとの比較
セゾンゴールドプレミアム |
ミライノカードゴールド |
||||
---|---|---|---|---|---|
年会費 | 1.1万円 →永年無料可 |
3300円 | |||
国際ブランド | VISA/JCB/Amex | JCB | |||
保険付帯条件 | 利用付帯 裏技不可 |
利用付帯 裏技OK |
|||
保 険 金 限 度 額 |
本会員 | 家族特約 | 本会員 | 家族特約 | |
傷害死亡/後遺傷害 | 1000万円 | 1000万円 | 5000万円 | 1000万円 | |
★重要★ 傷害・疾病治療費 |
傷害 300万 疾病 300万 |
傷害 300万 疾病 300万 | 傷害 500万 疾病 500万 | 傷害 250万 疾病 250万 |
|
賠償責任 | 2000万円 | 2000万円 | 5000万円 | 2500万円 | |
携行品損害 | 20万円 | 20万円 | 50万円 | 25万円 | |
救援者費用 | 100万円 | 100万円 | 300万円 | 150万円 | |
キャッシュレス診療 | ○ | × | ○ | ◯ | |
家族特約の範囲 | 子供○、配偶者○、同居の親○ | 子供○、配偶者○、同居の親○ | |||
家族カード年会費 | 年会費1000円 →永年無料可 |
発行不可 | |||
航空機遅延/ロストバゲージ補償額 | なし | なし | |||
手荷物無料宅配 | なし | なし | |||
プライオリティ・パス | なし | なし |
↑ミライノゴールドは、利用付帯裏技が使えるので、長期滞在者はこの両方のカードを持つべきでしょう。3ヶ月以内の短期の旅行しかしない人は、コストで考えて、年会費無料にできそうならセゾンゴールドプレミアムだと思います!
セゾンゴールドプレミアムの家族特約は、配偶者も同居の親も対象。家族カード必要なし
セゾンゴールドプレミアムの家族特約は、家族特約の範囲が広く、↓このような感じで同居の家族全員をカバーできます。(配偶者や親は家族特約対象外のカードもあるので、これはメリットです)
セゾンゴールドプレミアムの家族特約の詳細は、↓こうなっています。
セゾンゴールドプレミアム公式サイトより
●家族特約の被保険者の範囲は、本会員の配偶者、本会員または配偶者と生計をともにする同居の親族、本会員 または配偶者と生計をともにする別居の未婚のお子様です。
家族特約でカバーされるので、配偶者や同居の親のぶんの家族カードを、保険を得るために発行する必要がありません。
ただし、手持ちのお金がなくても病院にかかることができる「キャッシュレス診療」は家族特約対象者は使えないので、家族カードを発行すると、それが使えるというメリットもあります。
セゾンゴールドプレミアムは、年間100万円を使って永年無料にすると、家族カード年会費の1100円も無料になります。なので、ぜひとも年会費永年無料は達成したいところです。
セゾンゴールドプレミアム 他の保険内容
ショッピング保険(買物保険)は無し
カードで買った商品が故障した場合に補償してくれるショッピング保険(買物保険)は、セゾンゴールドプレミアムには付いていません。
航空機遅延/ロストバゲージ保険も無し
航空機遅延/ロストバゲージ保険も、セゾンゴールドプレミアムには付帯していません。
これらの保険は、もともと保険金がもらえる条件が厳しいので、無くてもいいのではないかと私は考えています。条件は「飛行機遅延は4時間以上の遅れor欠航」、「手荷物遅延は到着から6時間以上遅れ」、「手荷物紛失は到着から48時間以内に届かない場合」など、です。
また、もらえる保険金も、限定されています。出発便/帰国便の航空機遅延/欠航の場合に保険金がおりるのは待ち時間の食事代のみ。乗継便の航空機遅延/欠航の場合に保険金がおりるのは、ホテル宿泊料金、待ち時間の食事代のみ。ロストバゲージの場合は、衣類や生活必需品の購入費用のみ、です。
注意:リボ払いをしたくない人のための申込画面の選び方
セゾンカードに申し込もうとした読者の方から読者の方から質問をいただきました。参考まで質問&回答を載せておきます。
↑これが、その問題の申込画面。この選択肢を見ると、たしかに、リボ払いが必須に見えますよね(汗)。私も、よくわからなかったので、セゾンに問合せてみました。結論から言うと、
とのこと。
あくまで、コースの選択は、「リボ払いを希望したときに、どのコースにするか」という問題なので、常に一括払いを希望していれば、ここでのコース選択は関係ないんだそうです。
逆に、「リボ宣言」を選んでしまうと全てがリボ払いになるので、ご注意ください。
どのコースを選んでもいいのですが、私なら、さきほどの↑上の画像のように選択します。一応、参考にしてみてください。(「定額コースの月払い額」の欄は、適当な数字で大丈夫です。)
海外キャッシングするなら別カードを利用すべき
現地ATMで現地通貨が引き出せる「海外キャッシング」は、銀行や両替所での両替よりも、レートもお得で便利です。
ただ、セゾンゴールドプレミアムでも、海外キャッシングは可能なのですが、手数料や利息を少なくするための繰上返済が、電話が必要だったり、少々面倒です。
ですので、海外キャッシングする場合は、別のカードを作ることをオススメします。(私自身も、海外キャッシング専用カードを作っています)
海外キャッシングでお得なカードに関しては、こちらのサイトで比較しています。
参考サイト;国際キャッシュカード徹底比較(インターナショナルカード)
まとめ
以上、セゾンゴールドプレミアムの海外での利用法でした。いろいろ書きましたので、再度、このカードに向いている人を書いておきます。
セゾンゴールドプレミアムに向いている人
●できるだけ年会費が安くて、保険の手厚いカードを探している人。
●自分と配偶者、子供も含めて、海外へ行く機会が多い人(1度の家族旅行で、年会費1万円の元が取れる)
●18歳未満の子供が海外留学(3ヶ月以内)へ行く人
ゴールドカードは、年会費もかかりますし、気軽に持つこともできないのですが、このカードは年会費1万円の価値はありますし、年会費永年無料にもできるので、おすすめです。
比較表でも上位に掲載しています。
⇒海外旅行保険付帯ゴールドカード比較表
作っておいて損はないカードです。