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PayPayはOK?QRコード決済でバス/電車の切符をクレカ払いし利用付帯を有効化する方法

 2022/04/26 利用付帯の保険
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QRコード決済で利用付帯を有効化する方法

QRコード決済って、便利ですよね。カード払い不可の場所でも、PayPayやd払い、auPAYなどのQRコード決済ならOKだったりしますし。

でも、そんな便利なQRコード決済が、利用付帯保険の有効化にも使えることはご存知でしょうか?

(ただし、どのQRコード決済でも可能なわけではなく、一部のQRコードのみ可能で、また使える利用付帯カードも限定されます)

イメージとしては、↓このような流れになります。

QRコード決済で利用付帯有効化の流れ

QRコード決済を経由して、カード払いができ、利用付帯が有効になる感じですね。

切符購入の直接のクレカ払いって、まだまだ対応していない鉄道やバスが多いので、QRコード決済がOKなら使い道が増えます。最近は、主にバスの切符支払いで使える場所が増えてきています。(使えるバスの一覧はこちらの別記事にあります)

ただし、上で書いたように、制約があります

この記事では、その制約をわかりやすく整理し、QRコード決済で利用付帯を上手に使う方法を解説していきます。

では、さっそく見ていきましょう!

※この記事ではSuicaでの利用付帯有効化には触れていません。Suicaでの利用付帯有効化に関しては、↓こちらの別記事で解説しております。

QRコード決済で利用付帯有効化するメリット・デメリット

まずは、QRコード決済で利用付帯を有効にするメリットとデメリットをまとめておきます。

【メリット】
カード払い可能な先が増える=主にバス
QRコード決済はスマホのアプリで簡単に始められる
チャージも支払いもスマホだけで完結できる
スマホでチャージ履歴/利用履歴が見れる
d払い、楽天ペイなら多くの利用付帯カードの有効化が可能

【デメリット】
利用付帯有効化可能なカードは限られる
チャージ履歴と支払い履歴の2つが必須
2枚以上の利用付帯カード有効化は少し面倒
auPAYは1枚の利用付帯カードからしかチャージしちゃダメ

【こういう人向け】
・自宅〜空港までにQRコード決済可能な公共交通機関がある人
d払い、楽天ペイを使っている人
PayPayを使っていて、VISAかMastercardのカードを持っている人
au PAYを使っていて、三井住友カード系かセディナカード系のカード(下で解説)を持っている人
LINE Pay を使っていて、三井住友カードのVISAのカードを持っている人
・スマホの設定操作に慣れている人

QRコード決済での利用付帯の有効化は、

・可能なQRコード決済が限られる
・可能なクレジットカードが限られる

という二重の制約があります。なので、QRコード選びとカード選びが重要。

下に詳しく解説していきます。

結論:QRコード決済で利用付帯の有効化におすすめは5つ

d払い、楽天ペイ、ペイペイ、auPay、LINE Pay

QRコード決済は、数多くの種類があります。でも、利用付帯保険の有効化におすすめできるものは、下記の5つです。

【利用付帯の有効化がしやすいQRコード決済】
d払い:全利用付帯カードで有効化可能
楽天ペイ:全利用付帯カードで有効化可能
PayPay:VISAかMastercardでのみ可能
au Pay:保険が三井住友海上のカードでのみ
LINE Pay:三井住友カード系のVISAでのみ

そして、↑この5つは、有効化できる利用付帯カードの数がそれぞれ違い、多い順に、↓こうなります。

【対応する利用付帯カードの数が多い順】
d払い=楽天ペイ>PayPay>au Pay>LINE Pay

↑これら5つ以外のQRコード決済は、利用付帯有効化には使えません。一応、有効化に使えないQRコード決済を、理由とともに↓下にまとめておきます。

利用付帯有効化に使えないQRコード決済

メルペイ、Jコインペイ

【利用付帯有効化に使えないQRコード決済】
メルペイ(クレカチャージ不可)
J-Coin Pay (クレカチャージ不可)

↑これらは利用付帯カードからチャージできないので利用付帯の有効化には使えません。

利用付帯有効化に使えるが使いにくいQRコード決済

アリペイ

↓これはは利用付帯カードからチャージできるものの、利用付帯の有効化が少し使いにくいQRコード決済です。

【利用付帯有効化には使いにくいQRコード決済】
●Alipay ツアーパス
日本での支払い不可。海外での支払いなら有効化可能。

というような感じなので、やはり、↓この5つが使いやすいわけです。

【利用付帯の有効化がしやすいQRコード決済】
d払い
楽天ペイ
PayPay
au Pay
LINE Pay

では、次に、利用付帯を有効化するときに重要な3つの制約を解説していきます。

QRコード決済で利用付帯有効化時の3つの制約①②③

QRコード決済を通しての利用付帯有効化には、3つの「制約」があります。

【QRコード決済で利用付帯有効化3つの制約】
制約①QR決済それぞれで有効化可能カードが違う
制約②チャージと支払い両方の証明が必要
制約③複数クレカのチャージを1サービスに混在禁止

それぞれ見ていきましょう。

制約①QRコード決済の種類によって有効化可能なカードが違う

まず、「QRコード決済の種類によってOKなカードが違う」という部分について。なぜ、違ってくるのか、については、前提知識が必要です。

電子マネーには、チャージ式と即時決済式があり扱いが違う

キャッシュレス決済(≒電子マネー)は、Suica/PASMO等の交通系ICカードやPayPay/auPAY/d払いなど、たくさんありますよね。

それらは2種類に分かれます。

電子マネー2種類。チャージ式と即時決済式
「チャージ式」というのは、事前にクレジットカードなどから入金し、その残高から支払う方式。カードからの入金(=チャージ)と、実際の切符購入に時間差があるのが特徴です。

「即時決済式」は、名前そのまま。実際の切符購入と同時にカードからの入金が行われる方式です。

これら2つは、利用付帯有効化の面で、大きな違いがあります。↓こうです。

【電子マネーの方式ごとの利用付帯の違い】
チャージ式:三井住友海上保険のカードのみ有効化OK
即時決済式:全カードで利用付帯有効化OK

具体的なサービス名で見ると、↓こうです。

【チャージ式】
●交通系ICカード
(モバイルSuica、モバイルPASMO、SMART ICOCA)
●QRコード決済(auPAY)

【即時決済式】
●QRコード決済(d払い、楽天ペイ、PayPay、LINE Pay)
●Apple Pay、Quick Pay、iD
●Paypal(ペイパル)

※↑LINE Payはクレカ払いが可能な「チャージ&ペイ」は即時決済式。
※↑PayPayはチャージも可能だが利用付帯カードからはチャージできないので、それは除外した。

では、次、チャージ式で利用付帯を有効化できるのは、具体的にどのカード会社のカードなのでしょうか?

↓次で見てみましょう。

チャージ式電子マネーで利用付帯有効化OKなカードは三井住友とセディナだけ

三井住友カードとセディナカード

結論から言います。「チャージ式電子マネーでの利用付帯の有効化」をOKとしているのは、↓下記の2種類のカードだけです。

【チャージ式電子マネーで利用付帯OKカード】
・三井住友カード系 (の利用付帯カード全て)
・セディナカード系 (の利用付帯カード全て)

具体例
●三井住友カード:現在はプラチナカード、ビジネスゴールド以外全て利用付帯。おすすめは年会費無料の三井住友カードNL(解説ページはこちら)。アマゾンPrime Mastercard、ベルメゾンカードVISAなどの提携カードも含む。
●セディナ:セディナカードクラシック、セディナカードファーストなど。

なぜ↑これらのカードからしか「チャージ式電子マネーでの利用付帯の有効化」がダメなのか。それは、この2種類は、カード付帯保険の引受保険会社が「三井住友海上保険」だからです。数ある保険会社の中で、三井住友海上保険だけが「チャージ式電子マネーの支払いでの利用付帯の有効化」を認めている存在なのです。

その他の保険会社、損保ジャパンや東京海上日動などは、チャージ式電子マネーでの利用付帯有効化を認めていないので、SuicaやauPAY等で支払いをしても利用付帯は有効になりません。

保険会社の対応の違い。三井住友海上、損保ジャパン、東京海上日動

↑このような背景があり、その結果、↓このように4サービスそれぞれ有効化できるカードが変わってくるのです。

d払い:
即時決済式で、全利用付帯カードで有効化可能。

楽天ペイ:
即時決済式で、全利用付帯カードで有効化可能。

PayPay:
即時決済式だが、VISAかMastercardのカードしか登録できない。

au Pay:
チャージ式なので、保険が三井住友海上のカードでのみ有効化可能。

LINE Pay:
即時決済式の「チャージ&ペイ」が可能なのは三井住友カード系のVISAのみ。

制約②チャージと支払い両方の証明が必要

QRコード決済で利用付帯を有効化するのには、特別な準備が必要です。それが「制約②チャージと支払い両方の証明が必要」という部分です。

三井住友カードの公式サイトには、↓こう書かれています。非常に重要なので読んでおきましょう。

Q. プリペイド方式の電子マネーのバリューを当該カードでチャージし、チャージした電子マネーで公共交通乗用具(電車・タクシー・バスなど)の利用代金を支払いました。カード利用条件を充足したことになりますか?
A. カード利用条件を充足したこととなります。保険金申請の際、保険会社に対し、当該カードでチャージしたことを証明する書類(売上票など)のほか、チャージした電子マネーで公共交通乗用具を利用した(または当該募集型企画旅行の代金をお支払いした)ことを証明する書類(搭乗証明・明細書など)の提出が必要になります。
※当該カードでチャージしていない場合は、カード利用条件を充足したことにはなりません。
https://qa.smbc-card.com/mem/detail?site=4H4A00IO&category=69&id=1031

↑重要なのは、有効化のための証拠書類。利用付帯を有効化する時は、証拠として↓この2つが必要と書いてあります。

【電子マネーで利用付帯有効化に必要な証拠】
●カードから電子マネーにチャージした明細
●電子マネーで電車に乗った明細
↑これら2つがそろって初めて利用付帯の保険が有効になる

これら2つの証明の取得は、その電子マネーのアプリで履歴を見るか、公式サイトにログインして履歴を見れば取得することができます。(スマホ画面を撮影したもの=スクリーンショットでも証拠として認められます)

これは、チャージ式だけではなく、即時決済式の場合でも必要なことです。即時決済式はただ単にチャージと支払いがほぼ同時であるだけでお金の流れは同じだからです。

どちらの方式だったとしても、QRコード決済を通して切符をカード払いした場合、↓こういう2段階のお金の流れになりますよね。

●クレカ → d払い → 切符
●クレカ → 楽天ペイ → 切符
●クレカ → PayPay → 切符
●クレカ → au PAY → 切符
●クレカ → LINE Pay → 切符

↑この2段階のお金の流れの両方の証拠が、保険金請求には必要です。

基本的には、クレジットカード会社が自社の利用履歴から知ることができるのは前半の支払いだけです。後半の支払い情報はクレカ会社は知ることができません。なので、保険金請求時には、後半部分を我々がQRコード決済の利用履歴から取って来て、保険会社に提出する必要があるのです。

※補足
即時決済式の場合は、クレカの利用明細にQRコード払いの支払い先の情報まで載る場合もあるようです。その場合はラクで助かりますね。ただ、実際の保険金請求時には、何を保険会社から要求されるかわかりません。なので、万全を期すために、QRコード決済の利用履歴画面も、支払い時のスマホ画面のスクショも、支払った証拠になりそうなものは全て残しておくことをおすすめします。

では、次に、2枚以上の利用付帯カードをQRコード決済を使って有効化する方法を見ていきましょう。

[コツ]1台のスマホでQRコード決済を使い、2枚の利用付帯を有効化するには

1つのQRコード決済に2枚のカードからチャージすると、どちらのカード払いか判別できなくなる

これはチャージ式であるau PAYだけの問題になりますが、2枚以上の利用付帯カードを1つのau PAYに入れてしまうと、ちょっと問題が出てきます。

例えば、1つのau PAYに、AカードとBカードの2枚のカードから1000円ずつチャージをしたあと、その2000円の残高から200円の切符を購入したとします。

じゃあ、その2000円はAとBどちらのカードから支払ったことになるでしょうか?

答えは「わからない」です。わからない場合、保険会社は、利用付帯保険の有効化を認めてくれない可能性が出てきます。それは非常に怖いこと。保険を有効にしてあると思って病院に行ったら保険が無効で自費になった、という笑えない事態になりますから。

なので、2枚以上の利用付帯カードをau PAY利用で有効化したい場合、安全な方法を取りましょう。↓こうすることです。

制約③複数クレカのチャージを1サービスに混在禁止

1つのauPAYには1枚のカードからだけチャージするのがコツ

安全な方法とは、「1つのau PAYには1枚のクレカからだけチャージする」ことです。チャージを混在させないこと。

利用付帯の保険は、例えば病院に行ったときなど保険金を申請するときには、保険会社が「本当にその利用付帯が有効になっているのか?」を確認するんです。

その確認時に、わかりづらい支払いをしていると確認が遅れたり、「保険は無効」と判断されたりします。確認が遅れると、現地の病院でキャッシュレス診療ができず、一旦自分で支払うことになるなど、面倒なことが増えます。

なので、利用付帯の有効化は、できるだけわかりやすくしておくことが鉄則なのです。

[具体例]2枚以上の利用付帯の有効化

「auPAYには1枚のカードからチャージする」というルールにすると、2枚以上の利用付帯カードを有効化したい場合、他のサービスを組み合わせることになります。

例えば、AカードとBカードという2枚の利用付帯カードを持っていたとしましょう。↓このような支払いの組み合わせなら有効です。

●d払い
・Aカード:d払い、Bカード:d払い ←両方もOK
・Aカード:d払い、Bカード:楽天ペイ
・Aカード:d払い、Bカード:PayPay
・Aカード:d払い、Bカード:auPAY
・Aカード:d払い、Bカード:LINE Pay

●楽天ペイ
・Aカード:楽天ペイ、Bカード:楽天ペイ ←両方もOK
・Aカード:楽天ペイ、Bカード:d払い
・Aカード:楽天ペイ、Bカード:PayPay
・Aカード:楽天ペイ、Bカード:auPAY
・Aカード:楽天ペイ、Bカード:LINE Pay

●PayPay
・Aカード:PayPay、Bカード:PayPay ←両方もOK
・Aカード:PayPay、Bカード:d払い
・Aカード:PayPay、Bカード:楽天ペイ
・Aカード:PayPay、Bカード:auPAY
・Aカード:PayPay、Bカード:LINE Pay

●LINE Pay
・Aカード:LINE Pay、Bカード:LINE Pay ←両方もOK
・Aカード:LINE Pay、Bカード:d払い
・Aカード:LINE Pay、Bカード:楽天ペイ
・Aカード:LINE Pay、Bカード:PayPay
・Aカード:LINE Pay、Bカード:auPAY

●au PAY
両方au PAYはダメ
・Aカード:auPAY Bカード:d払い
・Aカード:auPAY Bカード:楽天ペイ
・Aカード:auPAY Bカード:PayPay
・Aカード:auPAY Bカード:LINE Pay

もちろん、モバイルSuica(=チャージ式)などと併用するのもOKです。

実際にQRコード決済できる公共交通機関とは?

では、実際にQRコード決済できる公共交通機関は、何があるのでしょうか?調査したところ、↓このような感じでした。

●地域のバスで、利用可能なところが増加中。
●旅行代理店で一部利用可能(最低利用金額など条件あり)。

具体的なバス名称などは、↓この記事で一覧にして紹介しています。

まとめ

最後に、まとめとして、ポイントをまとめておきます。

【QRコード決済で利用付帯の有効化のポイント】
●使えるQRコード決済は3つで、使えるクレカは異なる。
(対応カードが多い順に)
・d払い:全利用付帯カードでOK
・楽天ペイ:全利用付帯カードでOK
・PayPay:VISAかMastercardのみ
・auPAY:三井住友カード系、セディナカード系のみ
・LINE Pay:三井住友カードのVISAのみ
●有効化時は2種類の証拠書類が必要
・チャージした証拠
・切符に支払いした証拠
●auPAYは2枚以上のクレカでチャージしないこと

「QRコード決済で利用付帯を有効化するメリット・デメリット」も再度書いておきます。

【メリット】
カード払い可能な先が増える=主にバス
QRコード決済はスマホのアプリで簡単に始められる
チャージも支払いもスマホだけで完結できる
スマホでチャージ履歴/利用履歴が見れる
d払いなら多くの利用付帯カードの有効化が可能

【デメリット】
利用付帯有効化可能なカードは限られる
チャージ履歴と支払い履歴の2つが必須
2枚以上の利用付帯カード有効化は少し面倒
auPAYは1枚の利用付帯カードからしかチャージしちゃダメ

【こういう人向け】
・自宅〜空港までにQRコード決済可能な公共交通機関がある人
・d払い、楽天ペイを使っている人
・PayPayを使っている人で、VISAかMastercardを持っている人
・au PAYを使っていて、三井住友カード系かセディナカード系のカード(上で解説)を持っている人
・LINE Pay を使っていて、三井住友カードのVISAのカードを持っている人
・スマホの設定操作に慣れている人

↑これに当てはまる人は、ぜひぜひ、QRコード決済を利用付帯有効化に上手に活用してみてくださいね!

記事は以上です。

Suicaでの利用付帯有効化に関しては、↓こちらの別記事で解説しております。

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のむてつ

のむてつ

元高校教師。公務員を辞め、上海に渡り起業。上海生活7年(現在日本)、国際結婚歴17年(2007年〜)、海外ビジネス歴21年(2003年〜)。もともと自分のために調べ始めたカード付帯保険ですが、ブログでまとめるようになって20年(2004年〜)。2024年末で、読者からいただいた相談数が1,400件を超えました。今も海外滞在者の役に立つよう、情報を集め続けています。

2019年6月 マレーシアナビ カード保険セミナー
2019年6月 マレーシア在住者向け勉強会
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2018年8月 マレーシア在住者向け勉強会
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