ふなっしーにも負けない!ダサかわ系ワルシャワの大道芸人
今日は、またポーランドからの現地情報です!
悲しみパンダ
ワルシャワ旧市街の大道芸は、音楽が中心だった時代から、コスプレ時代に変化しています。中世の騎士の格好をした男性や、ワルシャワのシンボルである人魚に扮した手作り感が漂うコスプレ、ときどき、ダースベーダーやチューバッカが現れたりもします。
クマのプーさんの着ぐるみなどは、暑いのか又は中の人が大きすぎるのか、後ろのファスナーが開いたまま歩いていて、子供が指差していることも。
そんな中、気になるのが「悲しみパンダ」です。
このパンダは現れた時から悲しそうに下を向いて歩き、定位置に着くと座り、両手で顔を隠してずっとうつむいています。この悲しげなパフォーマンスに母性本能を刺激されるのか、近づいていく女性をよく見ます。そんなパンダの前にはしっかりと缶が置かれています。
一人サーカス、技より会話のお笑い系
サーカスは、大道芸の王道ですが、このサーカスのお兄さん、はっきり言って若いのに話が長い。火の点いた松明を持ち、話し始めること5分。1度背の高い一輪車に乗ろうとしたけど失敗し、乗らずにそのまま話し続けていました。
目の前には色々な道具があり、何かすごいものを見せてくれそうです。そんな期待から観客が多く集まり、みんな待ち続けていました。しかし、このお兄さん、会話で集まった人を笑わせようとするばかりで、一向に芸をしてくれませんでした。どうやらこのお兄さんの主な芸は漫談で、サーカスは補佐的なもののようです。運がよければ芸が見られるかもしれません。
教会前の人間くさい死神
カテドラル教会横に、紺色の布をかぶった死神がいます。死神は片手にベル、もう片方の手には棒を持ち、足元にはお金を入れてもらうための缶が置いてあります。特別な芸をするわけではなく、ただひたすら立っているだけなのですが、静止芸とも違い、けっこう体が動いています。また、ときどき、近くを通る若い女性にベルを鳴らし驚ろかせることを趣味としています。
中の人は、ときどき替わり、太っちょになったり、やせたりする、この死神。夏の盛りには反対側の道で、衣装を脱いでアイスを食べたり、足元の箱にお金を入れずに、写真を撮る観光客に片言の英語で怒ったりと、人間らしさを出すこともあります。
時々片手に持った棒で缶をあさり、集まったお金を数えていることも。夏の観光シーズンはお金の盗難防止の為、仲間が向かい側に座り死神を守っています。シンプルな芸ですが意外と儲かるのか、夏も冬も同じ場所に立ち、この界隈では古株の芸人です。
※勝手に撮ると怒られる(呪われる?)ので写真は遠くから撮らせてもらいました。
アル中をヨガで克服、逆立ちおじさん
一番の注目が、逆立ちおじさんです。アルコール中毒をヨガで克服した経歴の持ち主です。冬でも上半身裸で5分間、逆立ちをします。近くで何枚も写真撮影をさせてもらったので、箱に小銭を入れると、逆立ち中なのに、足先を二回たたいて挨拶をしてくれました。
逆立ちはすごいけど、5分間動かない芸などつまらないと思われるかもしれません。そんな方は1時間後にもう一度来てください。今度はダンシングフラワーになったおじさんが見られます。音楽をかけながら、踊るおじさん。踊りの方はイマイチですが、そのギャップに目が離せません。
※後ろで散歩に来た子供が一緒に踊りまくっていました。ハッキリ言って子供のほうが上手です。
他のヨーロッパ都市に比べて、イマイチ感のあるワルシャワの大道芸人ですが、少し不器用で人間らしい姿を見ていると、気になって目が離せません。お気に入りの大道芸人を発見するのもきっと旅の楽しみになると思いますよ。