海外旅行に新品のスーツケースは最悪の組み合わせ?
たまの海外旅行くらい、オシャレに決めて出発したいもの。当然、スーツケースはピカピカの一流ブランドで。と考えてしまいますが、一部ではピカピカのスーツケースは海外旅行に向かないと言われていることをご存知でしょうか。なぜ、きれいなスーツケースは海外旅行に向かないといわれるのでしょうか。そして、この説は真実なのでしょうか。気になったので調べてみました。
きれいなスーツケースが抱える思わぬリスク
海外旅行好きの方であれば、「ヨーロッパの空港ではスーツケースが壊されることが多い」という話を聞いたことがあるかもしれません。空港でこのような処置がとられる理由といえば「セキュリティ上の問題」しかないはずです。ところが、2013年に発覚した事実によると、イタリアのアリタリア航空職員が組織的に荷物盗難を行っていたことが判明しました。彼らの手口は、目ぼしいスーツケースの錠を強引にこじ開けるだけです。ある意味、密室での犯行だったので、狙われたら防ぐ手立てはなかったようです。
新品のスーツケースが海外旅行に向かない理由
安全と思われていた空港内で、職員によって盗難が行われるというリスク。こういうリスクのために、できるだけ目立たないスーツケースのほうがよいといわれるようになったわけです。できるだけ目立たないスーツケース、つまり、使い古したスーツケースのほうが良いといことですね。
新品のスーツケースだと、「お金を持っていそう」と思われるだけではなく、「旅慣れておらずクレームも入れずに泣き寝入りしてくれそう」とも思われることもあるでしょう。
ネームタグは漢字で書いちゃダメ
獲物を物色している空港職員たちは、スーツケースの新しさだけでなく、スーツケースのネームタグもチェックしているといわれています。私たちが何気なく使用しているネームタグですが、その道のプロが見ると様々な情報がわかります。例えば、外国人には読めないはずの漢字で書かれたネームタグ。これが危険なのです。
海外では今もなお「日本人はお金持ち」というイメージが強く、泥棒に狙われやすい。さらに、最近では、中国人も金持ちと見られるようになってきました。そのため、より一層、「漢字=お金を持っている可能性が高い」と見られており、ターゲットにされやすいのです。
漢字のネームタグ+きれいなスーツケース=最悪
「漢字のネームタグ+きれいなスーツケース」の条件が重なると、最悪です。「私、お金持ってます!」とスーツケースが主張しているようなもの。金目のものを狙っている悪人たちからすると、真っ先に開けて調べたい一品になるはずです。
気持ちよく出発するために用意した新品のスーツケース。それが思わぬトラブルを招く可能性があることは、覚えておいて損はないでしょう。オシャレして旅行へ出かけたい気持ちもわかりますが、やはり、海外は日本国内よりも、圧倒的に盗難にあう確率が高いです。用心に越したことはありません。
できるだけ目立たないスーツケースで、ネームタグは英語で書き、さらに、スーツケースの中には貴重品は入れておかない、などの安全対策を十分にしておくことをオススメします。