目と耳が不自由な僕が、ワールドカップを楽しめている理由
世界中で、今、ワールドカップが大盛り上がりですね。でも、そんな中、開催地のブラジルで、
「神様、僕にワールドカップを見せてください。お願いします・・・」
と、祈り続けていた男性がいました。その男性の名前はカルロス。視覚と聴覚が不自由な「盲ろう者」です。そのカルロスの願いを知った友人たちは、良い方法を思いつきます。それは・・・ビデオをご覧ください!↓
なんと、友人たちは、カルロスに更に試合の状況をわかりやすく伝えるためにに、手で触ってわかるサッカー場のボードを、手作りで作ったのです。そして、手話と合わせて試合を実況。
盲ろう者のコミュニケーション方法に、手話を手で触って読み取る方法があります。カルロスが手で触れてわかるように、友人たちは、ゴールやラインに凹凸をつけて作りました。カルロスの後ろの女性は、今どこのチームがボールを持っているかなどを、背中を触って説明しています。(試合中の様子は、ビデオ7:10〜です)
ビデオを観ても、カルロスが、ゴールを外した時にがっかりした様子や、ゴールを決めた時の盛り上がって見ている様子がとても伝わって来ますね。(ビデオ7:50、9:15、10:05、10:45のあたり)
動画の最後にはブラジル手話によるカルロスのコメントも。
カルロスのコメント(ビデオ11:22〜)
「このボードを使って試合を実況してもらって、試合で何が起こってるのかイマジネーションが広がって、本当に分りやすかった!とっても嬉しいよ。興奮したり緊張したり頑張れ~!って思ったりしたよ!他の皆と同じようにワールドカップを楽しめたよ。ありがとう!」
友達を想う気持ち、友達に喜んでもらいたいという気持ちの美しさ。
1人で楽しむより、誰かと一緒に楽しんだら、楽しさは何倍にもなる。
そんなことを実感させられる動画です。