インドネシアの恋愛ルール

(なんか良い写真ですね)

今回は、インドネシアに住んでいた方から、「インドネシアの恋愛ルール」についてレポートをいただいたので、紹介いたします。

未婚の男女はドアを閉めて会話してはいけない

インドネシアでは、大学が集まる都市に、地方からやって来た学生が集まり、その学生たちの多くは下宿に住んでいます。下宿は男性用と女性用は分かれており、特に女性用の下宿は門限や、男性に関するルールがあります。

女性用下宿の約半分は男性の入室禁止です。たとえ、父親や兄弟でも男性なら禁止の所があり、地方から娘に会いにやって来た父親などは、玄関に設けられた応接室や入り口のテラスで面会しています。

残りの半分は男性を部屋に入れてもいいですが、男性が部屋の中にいるときは、ドアを閉めてはいけません。ドアを開けておかないといけないということは、部屋の中が見えるということ。さらに、その下宿が平屋の場合、近所の人、家主が庭の掃除をするふりをして覗きに来ますから、恋人どうしが、ベタベタするのは、かなり困難です。

女性の下宿から男が夜9時以降に出てきたら袋叩き

(袋叩きに遭った男性・・・じゃないと思いますが。笑)

下宿がある集落には一般人も住んでいます。お年寄りや、失業者（結構多いです）などは1日中、外を見て楽しんでいる人がいます。

多くの住宅の窓は遮光ガラスです。遮光ガラスなので、外からは中が見にくく、中からは外が見えます。つまり、学生たちは気が付かないけれど、意外と近所の人は、その学生の行動をよく知っていたりします。

地方からやって来た若者達はやっと親から離れ、青春を謳歌し始めるのですが、こと恋愛に関しては、集落の大人の目があり、あまり自由に振舞うことはできません。

でも、やっぱり、いるんです。周りに気づかれないうちに、女性の下宿部屋に忍び込み、夜まで過ごすツワモノが。しかし、そんな男性が夜中にそっと外へ出て帰ろうとすると、怪しいと見張っていた集落の男性達が棒を持って飛び掛り、袋叩きにします。なんとも、ご愁傷様な話です。

女性は一人で行動しない

インドネシア人女性は、あまり一人で行動しません。近所の買い物へ行くにも、友達の下宿へ遊びに行くにも、必ず誰かを誘って出かけます。

また知り合いの結婚披露宴へ行く時にも、結婚当事者と全く面識が無くても平気で誰かを連れて行き、向こうで一緒に食事をして帰ります。

また、断食明けの休みに実家へ帰るときなどは長距離移動です。この時は、友達の友達でもいいから、相手を探し、予定を合わせて一緒に帰ります。それは「女性の一人旅は心細くて危ない」と考えるからです。

オートバイ、男女間の乗り方の作法

一般人の主な乗り物はオートバイです。大都市以外では夜7時でバスがなくなるため、生活の足となります。また、男性がバイクを持っていると、好きな女の子を送り迎えでき、早く親密になれるという魔法の乗り物です。そして、このオートバイの乗り方は親密度によって違ってきますから、交際度合いのバロメーターにもなります。

まず、バイクタクシーや男友達などの場合、後ろに座った女性は、バイクの座席の取っ手をつかんで乗ります。中にはこの取っ手を外しているバイクがあるため、その場合は自分の太ももの上に手を置きバランスを保ちます。しかし、バイク乗り初心者には不安定で難しいでしょう。

次に、付き合って日の浅いカップルは、運転者のジャンパーのポケットに手を入れて外からは手が見えないように男性の体をつかみます。初々しさがあって素敵です。見ているこちらまで照れてしまいます。

そして付き合いの長いカップルは女性が男性に抱きつく形で、体をべったりくっつけ乗ります。これは自然な流れでしょう。

最後に夫婦で乗る場合、奥さんが運転者の旦那さんの太ももに手を置いて乗ります。奥さんがスカートの場合、横座りをしますが、その場合も同じです。そのため上半身は密着します。

このようなオートバイの作法がありますが、もしあなたがインドネシアに行ってオートバイに乗せてもらう時は、無理をせず断ってから前の男性の腰をつかませてもらいましょう。やっぱり安全が第一です。