外国人「日本人とは友達になれんわ…」その理由5つ+本音
2014年2月の記事だったのですが、madameriri.comさんの記事で、日本好き外国人が「日本人とは友達になれない」と思ってしまう理由5つという記事が公開されました。要点をまとめると、こういう内容でした。
日本人とは友達になれないと思う理由
1. 日本人は、何を考えているかわからない
日本人は「本音と建て前」を使うので、はっきりしない日本人の態度に外国人はイライラしてしてしまう。2. 日本人は、やたらホメてきて怪しい
相手をおだてたりお世辞を言い合う習慣がない欧米では、「よく褒める日本人」を不可解に感じる。「こんなに褒められるのは何か裏があるのでは?」と疑心暗鬼になりがち。3. しょせん「外国人」としてしか見ていない
外国人を「外国人というキャラクター」でしか見ることができない人が多い。日本に住む外国人は「日本人は自分と壁を作っている」と感じる。4. もっと気楽に約束させてよ
気楽な感じで「明日の夜は?」「来週の土曜空いてる?」と尋ねただけなのに、日本人は律儀に手帳を広げて、「再来週の土曜日なら3時から時間あるよ」と答える。これを、「自分と会うのが嫌だから忙しいフリをしているのか?」と思う外国人もいる。5. 日本人と友情を深めるには時間がかかりすぎる
例えば、中国人は早く親しくなりたいので初対面でもプライベートな質問をする。そんな中国人からすると日本人は秘密主義に映る。反対意見を述べ合う議論好きなフランス人は、同意ばかりする日本人の考えに、不誠実さを感じる。
この内容をJapan todayさんが英語に翻訳し、その記事に対して、英語圏の人たちの反応が載っておりましたので、紹介します。
英語圏の反応(この記事に対する外国人の反応)
●この記事は、ほぼ正しい!
ただ、もうちょっと付け加えると、
1.興味の向いている方向の違い
僕ら外国人は、変わったものに興味を持つんだよ。外国人で日本に来るような人って、何でも受け入れるような順応性の高い人間じゃないんだよ。それに対して、普通の日本人って、順応性が高いでしょ。この違いは大きいよね。さらに言えば、違う文化で育ってきた僕ら外国人は、日本人とは違う価値観や興味を持っている。だから、僕らは、友達になれる可能性がある人すべてと、友達になろうとするわけじゃない。悪い意味じゃなくてね。誰もが自由に選ぶ権利があるってこと。でも、このへんが、親友を見つけることへの障害になってるんだろうなぁ。
2.家が狭いから気軽に集まれない
欧米では家に人を呼んで親交を深めるのが普通。でも、日本の家って狭いから集まれない。集まろうとすると外食になっちゃって、気軽な感じじゃなくなるんだよね。あと、日本だと、突然近所の人の家に行って「ご近所どうしだし、ちょっとおしゃべりでもしない?」っていうのは無理でしょ。こういう事情が、4番の「もっと気楽に約束させて」の原因になってると思うなぁ。
あ、でもさ、この記事が見落としてるポイントは、こういうことは、日本人に限ったことじゃないってこと。日本人同士だって友達になるのは大変みたいだよね。日本人の友人は、大体が学生時代の友人であることを見ても、それがわかる。この記事は、「日本人同士が友達を作りづらい理由」というふうに見ても、当てはまるんじゃない?
●女性目線で言うと、日本人女性との友達関係が、すごく難しいって思う。なぜって、日本人女性って、興味や考え方がすごく限定されていて、社会問題や政治の話はしたがらないし、買い物とか旅行関係の話ばっかりだから。そして、母親になると、子供と家庭の話ばかり。あ、でも、日本人じゃなくても、そうなるかな。私の周りの、数少ない素敵な日本人友達は、周りからは変わり者と思われているみたい(笑)。
●正直、これは東京人の話だと思う。私が知ってる大阪人はもっとオープン。東京はみんなが働き過ぎで病んでるよ。
●日本人の友達はたくさんいるけど、一緒に過ごす時間は、日本人以外の友達より少ないね。
●(元記事中、「日本では会話を始めるのは簡単だが、親友になるのには数ヶ月〜数年かかる」の記述に対して)
これは、まったく同意できない!日本では見知らぬ人から友達になるのが大変なんだよ。友達から親友になるのは、アメリカより簡単だと思うなぁ。日本で見知らぬ人に話しかけてみてよ。けげんな顔をされるから。僕でさえ、東京にいるときは、知らない人から話しかけられないようにしているからね。でもさ、日本では、いったん共通の話題を見つけて仲良くなると、ある種の信頼感が生まれるよね。
僕は、TCK(サード・カルチャー・キッズ:0~18歳までの間に母国(両親の国)以外で育った子供)として育って、大学でアメリカに戻ったんだ。だから、アメリカに戻った当初は友達はいなかった。けど、みんなすごく話しかけやすくて、知らない人とも「ハイ!」って挨拶してたなぁ。すぐにたくさん「友達」もできたよ。でも実際には、アメリカの大学でできた「友達」は、すごく浅い「友達」だったことがあとでわかったんだ。
6人で寮に住んでいて、2年の間にすごく仲良くなったし、プライベートな問題も相談できるくらいになったと思ってた。でも、プライベートな問題を相談したときの彼の顔、一生忘れないよ。彼は「なんで僕にそんなプライベートなことを話すんだよ!?」っていう感じだった。その時、悟ったね。本当の親友って、高校くらいまでに作るものなんだよ。新参者には、幼なじみ的な関係になるのは、やっぱり難しいんだよね。
●僕が、日本人の男友達に「あの女の子、すごくカワイイよな」って言ったら、その女の子のところに言いに行きやがった。僕ら欧米人の間では暗黙のルールがあって、そういうことは女の子に言うもんじゃない。それって常識!一緒に飲んだ日本人の友達は、テレビの音がうるさいと大家に僕のことを報告した。なんで直接言わない?日本人の男とは絶対仲良くなれない。文化が違い過ぎ。
●漢字ってエイリアンの言葉みたいなのに、日本人は、日本にいるなら当然日本語を覚えるべきだ、と思っている。
(翻訳者注:この意見は「同意しない」マークが多数ついていました)
●外国人として認識されるのって何か問題でも?自分にはたくさんの日本人の友達がいるし、いろいろ助けてくれる友達もいる。信用できるよ。自分は外国人だ、っていう事実はいつも受け入れてるし、別に何とも思わない。
●僕の知ってる日本人や友人とは長い関係だけど、箸の使い方をほめられることとか、日本語の発音とか、そんなことは気にしないよ(笑)。逆に言い返してよく一緒に笑ってる。僕は日本にいる外国人として別に腹も立たないよ。だって日本にいたら99%僕は日本人と違うわけだし。デブのハゲたイギリス人のおやじなんて、東京じゃ珍しいんだろうね(笑)。本題に戻すと、日本人と友達なるのに何も難しいことなんてない。音楽とか趣味とか、共通の話題がある。何か共通の物を見つけて、友人関係を築いていけばいいだけだ。こういう記事って「日本人は違う」っていうことを押し付けてるよね。
●この記事って「友達を作ること」について問題にしてるけど、重要なのは「どういう人を友達として選ぶか」じゃない?「箸うまいね」とか「納豆食べれる?」「畳に座れる?」とか言ってくる人とは友達になりたくないわ。まあ別に煩わしくもないけどね。その言葉は偏見から来るのか、会話のきっかけのためなのかは、どっちでもよくて。きっといい人たちなんだろうけど、自分には合ってないかな、と思う。付き合いたくない人とも付き合わなきゃいけない時ってあるもんね、どこに住んでてもね。私の日本人の友達は、ここに書いてあるような人たちではないわよ。そういう人たちを選んでるから。
●画一的な日本社会の気質が、そもそもの原因。もし、もっと外国人が日本に来て、純粋な日本人が減ったら、きっとこういう考え方も自然になくなるだろうね。
●メキシコ人として言わせてもらうと、固定観念とか差別的なものって、アメリカ国内にも同じようにあるよね。アメリカ人の中に、日本人に対してそんなに大騒ぎする人がいることが不思議。
●日本で友達を作るのは難しい。一般的に、日本人は批判されたり、自分とは違う意見への対応が下手だから。日本人の自尊心は脆い。もしうっかり日本人を動揺させちゃうと、何が良くなかったのかは教えてくれずに、ただ距離を置くようになるよ。
●7年関西に住んで、帰国してみて、日本人の友達についてわかったこと。日本いたときには良い友達と思っていた人たちにとって、自分は「外人というペット」だったということ。がっかりしたね。僕が会いたいと思う人たちですら、彼らが僕に会いたいと思いつつも結局は何だかんだで疎遠になっていくってことも知ってる。でも、本当の友達は、メールしたりスカイプしたり、イギリスまで遊びに来たりしてくれる。そういう友人との間には、共通の話題があるかな。
●へえー、日本にはまだ5つも苦難が待ち受けてるんだ。でも僕は、絶対に日本語や日本のカルチャーを習得するのは諦めない!
●↑日本では友達作りに悩んでる外国人がいっぱいいるけど、生涯の友達を作ってる外国人もいっぱいいるよ。あなたみたいな、そういう姿勢なら、きっと友達は出来ると思う。がんばって!!
●日本人と簡単に友達になる方法、それはオヤジギャグ。
まとめ
日本人とすでに仲良くしていて「関係ないでしょ、そんなの」的な感じの人もいる一方、ただただガッカリして日本人との付き合いを諦めてしまっている人もいますね。みなさん、よく日本人のことを見てますよね。
ただ、でも、やはり、外国人のみなさんに共通なのは、「本当なら、もっと日本人と仲良くなれるはずなのに、なんか、できないじゃん!」という怒りというか、焦りというか、そういう気持ちなのかな、と、編集者である私は感じました。
これだけ「友達になりたい」と思ってくれている人たちがいるんですから、我々日本人も歩み寄ってあげたいところ。とりあえず、私は、疎遠になりつつある海外の友達にメールをしようと思いました!(笑)