外国人「コンビニにエロ本だけは勘弁して」

「パパ、どうしてあの本の女の人はパンツを見せてるの？」

コンビニで、子供にこんなような質問をされて冷や汗をかいた経験がある人は、私だけじゃないはず。ただ、我々日本人にとっては、コンビニの片隅にエッチな本コーナーがあるのは、当然の風景ですよね。でも、その「誰でも、子供でも手が届く場所にエロ本がある」というのは、外国人にはひどく異常な風景に映るようです。

今年(2014年)5月に、東京都は、ある近親相姦マンガを不健全図書指定し、規制したことがニュースになりました。そのニュースに対する外国人のコメントが面白かったのでご紹介。(JapanTodayさんに集まったコメントです)

不健全図書を取り締まることへの外国人の意見

●こんなの、考えるまでもないね。なんで禁止までにこんなに時間がかかったのかが理解できないよ。【いいね７】

●近親相姦が世界中のポルノの共通の問題だから、この動きはいいことだと思う。【いいね０】

●そんなの誰が読むんだよ？どこの出版社が、そんなもんの出版をOKしてるんだよ？近親相姦マンガなんて、痴漢とか幼児誘拐をするような奴らにエサを与えるみたいなもんだろ。【いいね０】

●規制なんて、20年前にすべきことだろ。先進国はみんな、今すぐ、禁止する法律を持つべきだ。【よくない４】

●真面目な話、他人がセックスするのを見る必要があるなんて、日本はどうしちゃったの？子どもたちからすべてのポルノは見られないようにされるべき！こんなの当り前過ぎて、議論のトピックにあがるほうがおかしい。【よくない９】

日本でもよくある反論

●特定の人はこういう漫画が大嫌いなのは知っているけど、こういう類の漫画やその他のエロ漫画は、一般的には、それがないと、実際の女性や子ども達を襲ってしまうような人たちのはけ口になってるんじゃないか。【よくない５】

グサッと来る意見

●誓ってもいい。日本は世界中で一番性的に欲求不満がたまっている国だ。つまり、世界中で一番ポルノに対して、あけっぴろげ。世界で一番、ポルノが店の目につく位置に置かれていて、まるで店内で新聞を読むような感じで、ポルノ雑誌が読まれているんだよ。そして、日本人は、他の国と比べて童貞率がびっくりするぐらい高い。幼い頃からポルノが身近にある環境で育ち、童貞率が高くて本当の女性を知らない人が、社会に出ていって、自分自身をコントロールできるのだろうか。若い女の子たちが、毎日、学校へ行く電車の中で痴漢を心配しないといけない国なんて、僕は他に知らないよ。【いいね１７】

「コンビニにエロ本を置くのがダメ」という意見

●子供が簡単に見られるところにあるのが、おかしい。うちの５歳の息子は、いつもコンビニの雑誌コーナーを通るときに「おっぱい！」と叫ぶよ。あんな過激な表紙が、彼の視線の高さにあるんだからね。OLや看護婦が何をしているのか、とても説明できないよ。コンビニに行ったときに115cmの身長になったつもりで、確かめてみるといい。【いいね４】

●私が使うATMのそばの棚に、目につく感じで、そういうマンガや雑誌があるのがすごく嫌。コンビニで自転車を駐めて、スポーツ雑誌が目に入り、目を背けつつATMを探す。ほんとイヤになる。そういうエッチな雑誌は他の店に置いてほしい。そうしたら、買いたい人は買えるし、その業界も廃れないでしょ。【いいね１】

●まず第一に、そういう雑誌などは目につく場所に置くべきじゃないし、管理されるべき。第二に、政府は、「制服モノ」などの未成年を思わせるものは、すべて禁止すべき。【いいね４】

●禁止されるべき。皆のためにね。自分は言論の自由を支持しているけれど、こういう漫画がコンビニで売っていて、誰でも見られる状態なのは問題。この類の本は専門の店で売られるべきだよ。【いいね０】

●その手の雑誌がコンビニですぐに手に入る、というのは、日本独特の文化だと思う。【よくない７】

「問題は近親相姦だけじゃないだろ」という意見

●僕にとっては「これが話題になっていること自体が狂ってる」という感じはするけど、これってマンガの話でしょ。でも、実際のところ、近親相姦ポルノは、どんな国でも違法ではないよ。僕の知っている限りではね（多くの西欧諸国でも、たくさん見かける。もちろん、それはマンガじゃなくて、本当のポルノのほうね）。でもさ、そもそも、性的内容を含むもの全てが18禁として規制されるべきであって、だから今回のは、そのための第一歩でしょ。児童ポルノに関しては、絶対に禁じられるべきと思うけど、日本ではまだ禁じられてはないよね。それと、あともう一つ。ほんっとに思うけど、なんでコレ、東京だけなの？？？【いいね１】

●理解できないのは、日本では過激だったり野蛮だったり、すごく変態なポルノを作っている一方で、モザイクで隠すのがどうのこうのとか、まだ言っていること。近親相姦に関してだけじゃなくて、もっと先にやることがあるだろ。【いいね７】

●近親相姦が対象で、子供全員が対象になってないのがダメ。しかも、あれって大体、正確には近親相姦じゃなくて、血のつながりのない妹とか「近親相姦っぽいやつ」だよね。だから、東京都は結局、また文句を言うはめになる。【いいね３】

●マンガは規制するけど、アニメやゲームはOKなの？日本で言う痴漢は、他の国の法律ではレイプの範囲内。痴漢を含めると日本のレイプ率は実は低くない。アメリカで女子高生に痴漢をしたら、牢屋行きで、きっと出てこられない。刑務所で、いじめられちゃうからね。日本での女性の扱われ方を見ると、日本のレイプの統計は、あてにならないことがわかるわ。【よくない４】

マニアな意見

●救いなのは、名前は挙げないけど、かつて子どもを被写体とする著名な写真家だった人が、心を入れ替えて、子ども関係のわいせつな文芸作品や子どものわいせつな写真を完全に禁止するその先駆者として活動していること。日本の80年代は、質の高い漫画を読むことができて、質の高いアニメを見ることができた、そんな場所だった。その時代に日本が戻ってほしいと思う。【よくない３】

「マンガを規制するのは違うだろ」という意見

●この記事で言われてること、ちょっとおかしいんじゃないか？そもそも「児童の売買、児童買春及び児童ポルノに関する児童の権利に関する条約の選択議定書」ってのは、子供を搾取から守るためのもの。そして、「子供」の定義は、「子供の権利条約」に、a child means every human being below the age of eighteen years…と書いてある。つまり、保護される子供っていうのは、本物の人間である必要があるんだよ。マンガの中には、本物の子供は存在せず、マンガの中では、どの子供も権利を侵害されていないことになる。だから、マンガは幼児ポルノの定義には当てはまらないんだよ。何か特定の目的のために条約の意味をすり替えちゃダメ。子供の権利条約の中の「子供」の定義の中に、マンガの登場人物を入れたいのなら、彼らの教育を受ける権利や、親と一緒に生活する権利も守らなきゃ。僕は、「被害者のいない犯罪」を作るのには賛成できないね。【いいね７】

まとめ

外国人の大多数が、「コンビニにエッチな本があるのはおかしい」という意見でしたね。慣れてしまって、普通になってしまっていたのでうすが、日本も昔は、エッチな本は、そんな簡単に買える場所になかったですよね。30年ほど前は、コンビニもなかったですし、そういえば、エロ本の自販機がありましたね、昔は(笑)。

そう思うと、日本のエロ本が手に入りやすくなったのも、最近の変化と言えるのかもしれません。慣れて、当たり前になる、というのは、ある意味、怖いですね。